厳しい暑さが続く今年の夏。体を冷やしすぎないよう心がけていても、ついつい冷たい飲み物やクーラーのリモコンに手が伸びてしまう人も少なくないのでは。
実は、そうしたちょっとした積み重ねが「夏の冷え」に繋がっていると、医師の石原新菜さんは言います。石原先生は、『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)を始め、さまざまなメディアで「温めドクター」として活躍する温活のプロ。温活を習慣化したことで10キロのダイエットに成功した経験をお持ちです。
そんな石原先生の平熱は、なんと37.1度。温活を続けたことで、それまで抱えていた肩こりや便秘、生理痛などの不調も改善したといいます。そこで今回は、石原先生が日頃実践している「温活ルーティン」の中から、夏の冷えを予防、改善する生姜レシピ3選を教えていただきました!
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〇〇するだけ! 温活のプロおすすめのカンタン生姜レシピ3選
withコロナ生活がスタートして早数か月。リモートワークや休日の外出自粛など、今年の夏は冷房の効いた部屋で過ごす時間が長くなっている人も多いのではないでしょうか。
熱中症対策は必須ですが、体の冷やし過ぎにも要注意。クーラーで体が冷えた状態で、冷たい飲み物や食べ物をとり続けていると、知らぬ間にどんどん体が冷えてしまっていることも……。
そんな夏の冷えの予防や改善に役立つ食材が、生姜です。
体を温める身近な食材として知られる、生姜。その秘密は、辛味成分である「ジンゲロール」と「ショウガオール」にあります。「ジンゲロール」は生のショウガに多く含まれている成分で、これを加熱すると「ショウガオール」に変化します。
「ジンゲロール」は、血流を促進させることで冷えを改善し、「ショウガオール」は胃腸などの体の内側を刺激し、燃焼効果を高めて体の熱をつくり出すことで体を温めます。
「生姜の効能は、3時間程度しか持たないとされているので、こまめに摂ってください。蒸し生姜パウダーをいれた生姜紅茶など、飲み物だと手軽に摂取できます」(石原先生)
ここからは、石原先生おすすめの生姜レシピ3選をご紹介。調理法によって、温め効果が倍増する食べ方を教えていただきました!
■1:温め成分が10倍以上に! アレンジ無限大な「蒸し生姜」
【材料】
生姜 お好みの量
【つくり方】
1.生姜はよく洗い、皮ごと薄く切る。
2.100度のオーブンで1時間半焼く。
「生姜を蒸してから乾燥させると、体を温める成分である『ショウガオール』が10倍以上になります。オーブンで調理した後、フードプロセッサーで粉々にすると、生姜特有の風味がマイルドになります。生姜が苦手な人はぜひ試してみてください」(石原先生)
パウダー状にしておくと、紅茶や味噌汁、うどんなどに、サッと溶かして使えるので便利。3か月ほど保存がきくので、ストックしておくと重宝します。
■2:切って漬けるだけ!免疫を活性化する「酢生姜」
【材料】
生姜 100グラム
お好みの酢 100CC
ガラス瓶などの密閉容器
【つくり方】
1.生姜は皮をむいて、みじん切りにする。
2.密閉容器に生姜と酢をいれて、冷蔵庫で1日寝かせて完成!
「酢は酢酸菌が入っている『にごり酢』がおすすめです。酢酸菌は、免疫を活性化させる効果があります。身近なお店で手に入りやすいにごり酢は黒酢。血液をサラサラにする、内臓脂肪を燃やす効果も期待できますよ。また、甘さが欲しいときは、はちみつを大さじ2〜3杯プラスしてみてください」(石原先生)
さっぱりとした酢生姜は、納豆や冷奴、魚のカルパッチョとも相性がよく、アレンジ自在。また、炭酸で割るとジンジャーエールとしても楽しめます。
■3:ご飯がすすむ! ポカポカ「味噌生姜」
【材料】
生姜 50グラム
味噌 80〜90グラム
【つくり方】
1.生姜は皮をむいて、ひとくち大に切る。
2.味噌に和えて完成!
「発酵食品に含まれている酵素には体温を上昇させる効果があるので、生姜と一緒にとることで相乗効果を期待できます。お好みで白ごまや黒砂糖で甘さをプラスしてもOK。白い砂糖は体が冷えてしまうので、ビタミンやミネラルが豊富な黒砂糖がおすすめです」(石原先生)
さっぱりとした塩気がクセになる生姜味噌は、ほかほかのご飯に合うのはもちろんのこと、味噌煮や豚の生姜焼きなど、調味料としても使えて便利。
手軽に生姜をとりたい方は「ヒートスムージー」に注目
忙しくてなかなかゆっくりキッチンに立てない日も多いという人は、お湯に溶かすだけで簡単に飲める温活ドリンクを取り入れてみるのもアリ。
アルポカの「ヒートスムージー」は、国内産の金時生姜をはじめ、伝統医学にも使われている薬草であるヒハツや高麗人参、鉄分など、16種類のぽかぽか成分を配合しています。
味は、クセがなく飲みやすいレモネード風味。ちょっぴりスパイシーでほんのり生姜の風味が広がります。ぷるぷるとしたジェリー状になっているので、そのまま食べることができるのも嬉しいポイントです。
調理法や合わせる調味料によって、温め効果が何倍にもなる生姜。夏の冷え対策に、まずは「食べる温活」から始めてみてはいかがでしょうか。
- TEXT :
- 文 希紀さん 編集者・ライター
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- EDIT :
- 小林麻美