仕事もプライベートも、自分らしくありたい。そんな女性のライフスタイルを一気に格上げしてくれるのがクルマです。助手席専門に甘んじることなく、自分でハンドルを握って、好きなときに好きな場所へ! 

そこで今回は、雑誌『Precious』のパートナーメディア『MEN'S Precious』で自動車記事を手がけるエディターの櫻井 香さんに、秋のロングドライブが待ち遠しくなる「アストンマーティン」のSUVを紹介していただきました。

最旬の「ハイエンドSUV」は英国から

こちらが今話題のハイエンドSUV『DBX』。スポーツカーの背を高くしたような、力強いデザインが特徴。
こちらが今話題のハイエンドSUV『DBX』。スポーツカーの背を高くしたような、力強いデザインが特徴。
道の状況に応じた走行モードが選べ、車高も変化します。なんと、深さ50センチの河川を渡る能力も備えているとか。
道の状況に応じた走行モードが選べ、車高も変化します。なんと、深さ50センチの河川を渡る能力も備えているとか。

 ――外出にはまだまだ気を使わなければなりませんが、木々の葉が色づいて過ごしやすいこれからの季節は、遠くへ出かけたくなります。友人や家族と旅の荷物、そして旅先で購入したお土産が余裕で積めて、長距離を運転しても快適なクルマには、どんなものがありますか?

「そういうときに便利なのは、ここ10年ほどで選択肢が増えているSUVですね」

――SUV?

「『スポーツ・ユーティリティ・ビークル』の略で、この場合の『スポーツ』は運動ではなく、余暇を行動的に楽しむことを指します。アメリカで生まれた考え方で、都会から自然の多い郊外まで道を選ばずに走れて、車内の空間に余裕がある背の高いクルマをそう呼びます」

――選択肢が増えているということは、それだけ便利ということ?

「そうです。広くて快適な車内は見晴らしが良く、渋滞でも先が見やすいのでストレスが溜まりません。一度乗ってしまうと、もう普通のクルマには戻れなくなりますよ。特に『ハイエンドSUV』は」

――『ハイエンドSUV』とはつまり、ハイブランドが手がけるSUVですよね?

「はい。有名なところでは『ポルシェ カイエン』や『メルセデス・ベンツ Gクラス』があります。いずれも本物を知る大人の女性にはぴったりですが、いま最も旬なのが、英国の老舗『アストンマーティン』の『DBX』です」

街中でも味わえる刺激的な乗り味

車内は2列5人乗り。荷物を積むときにスイッチ操作で車高を下げることもできます。
車内は2列5人乗り。荷物を積むときにスイッチ操作で車高を下げることもできます。
広い荷室はSUVの大きな魅力。後席の背もたれを3分割してたたむことができるので、たとえば中央の列だけをたたんでスキー板を通しておけば、走行中にぐらつくことがありません。
広い荷室はSUVの大きな魅力。後席の背もたれを3分割してたたむことができるので、たとえば中央の列だけをたたんでスキー板を通しておけば、走行中にぐらつくことがありません。

――「アストンマーティン」という名前に聞き覚えはありますが、正直どんなクルマなのかよくわかりません……。

「『アストンマーティン』は少量生産の高性能スポーツカーブランド。なかなか街で見かけることがないので、ご存知ないのも当然です。昔から映画『007』シリーズのボンドカーに採用されているため、男性の間ではとても人気がありますよ」

――スポーツカーをつくっているブランドなのに、SUVもあるんですか?

「昨年、日本でお披露目され、この秋からデリバリーが始まった『DBX』というモデルです。写真を見てください。背の高いスポーツカーという印象のデザインで、スタイリッシュでしょう?」

――素敵ですね。それに速そう!

「屋根までの高さは168センチあり、それほど屈み込むなく乗り降りできます。タクシーに使われているセダン型の国産車よりも、長さは40センチ以上、幅は30センチ以上大きいといえば、サイズ感がお分かりでしょうか」

――きっと、シングルベッドがクイーンサイズになったような感覚ですね。

「それくらいの実感はあるでしょうね。車体が大きいのでかなり重いのですが、スポーツカーと同じエンジンを積んでいるため、走り出しから俊敏。それにエンジンと後ろのマフラーから迫力のある音が出て、街中でちょっと加速しただけでもどきどきしますよ」

インテリアのコーディネートを楽しんで

グレー系でまとめられたインテリア。シンプルで温もりのある空間です。
グレー系でまとめられたインテリア。シンプルで温もりのある空間です。
シートの装飾に注目。英国的な感性に基づく工芸品のような演出が、随所にみられます。
シートの装飾に注目。英国的な感性に基づく工芸品のような演出が、随所にみられます。

――ストレス解消にはうってつけですね。乗り心地はいいんですか?

「段差を乗り越えたときのタッチが優しく、乗り心地はとても滑らかです。それでいてタイヤがしっかりと地面をつかんでいる感じがあり、安心感も抜群。私はまだ高速道路で試していませんが、片道150キロくらいのドライブが、とても短く感じられるはず」

――写真を見ると、後ろの席も荷物を積む場所も広くて、これならグループで軽井沢あたりのラグジュアリーホテルに行くときも快適でしょうね。

「はい。しかも『アストンマーティン』は、車内で目につく部分、手に触れる部分の素材や色のバリエーションが豊富。吸い付くような肌触りのレザーはシート以外にもたくさんあしらわれていて、美しいウッドにも目を奪われます。2種類のインテリアを写真で紹介しますので、比べてみてください」

――同じクルマなのに、まったく印象が違って見えますね。

「そうなんです。これぞ“アストンマーティンの魔法”。グレー系のインテリアでは、ドアの内張りなどにウールを8割ブレンドしたフェルトがあしらわれ、透明感のあるオリーブウッドアッシュを組み合わせることで、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。一方のレッド系のインテリアはローズ系の色合いで、無垢のウォールナット材とも相性よくコーディネートされています」

写真はドアの内張りをした方向から見上げた様子。ナチュラルな表面のウッドとフェルトの組み合わせ。 
写真はドアの内張りをした方向から見上げた様子。ナチュラルな表面のウッドとフェルトの組み合わせ。 

 英国的洗練の空間をプロデュースしてみませんか

こちらの車両はシートだけでなく、ハンドルやカーペットまでローズ系でまとめられています。派手に見えないのは、渋めのトーンとウォールナット(ウッド)のおかげ。

こちらの車両はシートだけでなく、ハンドルやカーペットまでローズ系でまとめられています。派手に見えないのは、渋めのトーンとウォールナット(ウッド)のおかげ。
試乗の拠点となったディーラー「アストンマーティン青山ハウス」には、豊富な内外装のサンプルを展示するコーナーがありました。自分だけの『DBX』をオーダーしてみては?
試乗の拠点となったディーラー「アストンマーティン青山ハウス」には、豊富な内外装のサンプルを展示するコーナーがありました。自分だけの『DBX』をオーダーしてみては?

――どちらも惹かれます!

「シートのステッチやキルティングの有無、さらには英国製の革靴に古くから見られる“ブローギング”という、伝統的なパンチングの装飾を施すこともできます」

――もし自分がオーダーするとしたら、きっと悩むでしょうね……。でも楽しそう。

「それこそが、「アストンマーティン」をおすすめする最大の理由です。これは別の自動車ブランドで聞いた話ですが、内外装の組み合わせに明確なビジョンをもってオーダーするのは、グローバルな顧客リストの中で圧倒的に欧州の40〜50代以上が多いそう。馬車の時代からの長い歴史をもつあちらでは、移動の空間に対するこだわりはことのほか高いんですね」

――でも、そもそも以前の日本車には選択肢が少なかったし、あっても若い人向けかシニア向けでしたよね?

「その通りです。『DBX』は、いわば“走るサロン”。大人の女性なら、英国的洗練の空間をプロデュースできるはず。友人を招き入れて、移動の時間をラグジュアリーな体験にしてみませんか?」

【アストンマーティン DBX】
ボディサイズ:全長5,039×全幅2,050(ドアミラー格納時)×全高1,680㎜
価格:¥22,955,000〜(本体のみ・税込)

問い合わせ先

アストンマーティン

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。