ピエール・ジャンヌレが手がけた、インドはチャンディーガルの都市設計。そこで使う家具をデザインする際に彼が心がけたのは、インドで容易に手に入る材料を使うこと。そしてその気候風土に合ったものづくりをすることだった。極めて簡潔な設計も、チーク材を使うことも、座面に通気性のよい籐のメッシュを使うことも……。すべては彼の、この地への思いから生まれたのだ。
「ファントムハンズ」の『プロジェクト・チャンディーガル』シリーズ『PH25』
そんなジャンヌレの姿勢にリスペクトを捧げた「ファントムハンズ」は、当時のチャンディーガルで家具製作を手がけていた職人を、アドバイザーとして招聘。オリジナルの設計図が残っているモデルだけを選び、完璧に再現することを目ざしたという。高騰するヴィンテージの価格や、粗悪なレプリカが出現しはじめている昨今の状況を鑑みると、このファクトリーこそが、ジャンヌレの思想を次世代に繫ぐ、正統な継承者なのかもしれない。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- 戸田嘉昭(パイルドライバー)