お歳暮やクリスマスの贈り物は、決まりましたか? これから探すという方にお勧めしたいのが、素材・製法・人にこだわった傑作フードやドリンクが2400品以上そろう、三越伊勢丹が提案するお歳暮カタログ「三越 冬の贈り物」です。
なかでも「贈られると絶対に嬉しい逸品フード」を、三越伊勢丹バイヤー兼企画担当者の大澤邦英さんが厳選。そして、自宅過ごす時間が長くなったコロナ禍で「普段よりいいお酒が飲みたいという」需要の高まりを受け、三越伊勢丹の酒担当バイヤーの谷口賢一さんが、大澤さんがお勧めする料理に合う一流のワインとウイスキーを、特別に提案してくださいました。
大澤さんと谷口さんが、上質を知る大人にぜひ味わってほしいと太鼓判を押す、トップ・オブ・トップともいえる4つのフードベアリングをお届けします。
三越伊勢丹のバイヤーが厳選!お歳暮カタログ「三越 冬の贈り物」で絶対に買うべき「フードペアリング」4選
■1:縁起物の鮑をふっくらと煮た「信玄食品」の長崎県産鮑のおこわと北海道産帆立の水餃子詰合せ
長崎県では古くより、銀に替わる産物として俵物三品と呼ばれる鮑、ふかひれ、なまこが重宝されていました。縁起物でもある鮑をふっくらと煮て炊き上げたおこわと帆立の水餃子の詰め合わせが「三越の三ツ星」に初登場しました。
海なし県でありながら、寿司屋の数は全国1位と海産物への思いが強い山梨県。甲州商人が沼津で陸揚げした鮑を浜で煮込んで醤油たれに漬け込んで持ち帰った鮑煮貝は、甲州名産としても知られています。素材・製法ともにこだわりが凝縮された一品です。
「鮑はコリコリした食感のイメージですが、それは死後硬直して固くなっているため。固くなるのを防ぐため、長崎県産の天然物を水揚げ後すぐにボイルして一次加工し、非常に柔らかい食感に仕上げています」(大澤さん)
岩手県産のもち米、うるち米をブレンドしたごはんに、オリジナル醤油たれで味付けて食べやすくカットした鮑と舞茸を一緒に炊き上げ、双方の旨みを引き出しています。爽やかな香りの笹の葉で包まれ、レンジで温めるだけで気軽に食べられます。
帆立の水餃子は、和豚もち豚と国産鶏肉に北海道産の帆立をたっぷりと合わせた餡が美味。もちもちした厚めの皮から、ジューシーな肉汁と帆立の旨みが口いっぱいに広がります。「鮑煮貝の出汁を隠し味にした水餃子スープに、着色料ではなく、ターメリックやパプリカで色付けした色鮮やかな餃子を入れて、お楽しみください」(大澤さん)
【マリアージュさせるワイン】三越伊勢丹だけで買えるワイナリー「シャンピー」のまろやかな余韻の白
「ごはんものとワイン。あまりない取り合わせですが、ブルゴーニュ南部のワインは酸がやさしく、丼ものにも合います」と、谷口さんが勧めるのは、和食と相性のいい「シャンピー」のリュリー。
「シャンピー」のリュリーを製造するのは、ブルゴーニュ地方の中心地にカーヴを構え、今年で300周年を迎える歴史あるワイナリー、メゾンシャンピー。エッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェル氏に依頼したワイン蔵は現存しており、数千本のストックがあると言われています。メゾンシャンピーのワインの店頭販売を日本で実施しているのは三越伊勢丹だけ。
桃やアプリコットの凝縮した香りを持ち、酸がおだやかで、まろやかな余韻が特徴。あわびやご飯、水餃子の肉汁の甘みとマッチします。
「リュリーはブルゴーニュ地方のワイン産地の名前で、各ワイナリーがリュリーの名を冠したワインを作っています。その中でも品質が高く、お手頃。コストパフォーマンスのいい1本です」(谷口さん)
■2:大吟穣そうめんと、旨みの相乗効果を持つだしを一度に味わう贅沢。「神宗」×「甚助」の一番だしの本格にゅうめん
奈良県発祥の郷土料理である、にゅうめん。こだわりのそうめんと一番だしのセットは幅広い相手に喜ばれる逸品です。
手延べそうめんで有名な小豆島「甚助」のそうめんは、味や風味の強い北海道産のきたほなみ、コシを生む道産の春よ恋、弾力が強い香川県産のさぬきの夢2009の3種をブレンド。良質なたんぱく質やでんぷんを含む小麦の中心部だけを用いた、大吟穣そうめんです。
瀬戸内の海水を直火で炊いて仕上げた瀬讃の鹽(しお)、剣山の軟水を使い、小豆島のごま油を麺に塗って、丁寧に延ばしています。フリーズドライのように一気に固めず、少しずつ時間をかけて乾燥させ、コシやハリ、のどごしを追求。
滑らかな舌触りと澄んだ味わいのそうめんに合わせるのは、グルタミン酸たっぷりの道南産の天然真昆布と、雑味のない旨みを持つ鹿児島県で製造された鰹本枯節を合わせた一番だし。この香り高いだしを吸ったとろろ昆布がそうめんに絡み、一段と風味豊かに楽しめます。
調理はごく簡単。450mlのお湯でだしパックを2分間煮出し、そうめんを入れて2分間煮て、かえしと具材を加えるだけ。
「錦糸卵、鶏肉、ほうれん草などを加えて、五目にゅうめんにアレンジするのもおすすめ。だしを取ったあとも、だしがらを大さじ1杯の醤油と砂糖で炒るとおいしい佃煮ができますよ」(大澤さん)
【マリアージュさせるワイン】一級のブドウだけを使った「ヴーヴ・フルニ」のシャンパン
「スープのある麺とワインを合わせるのは、正直難しい」と言いつつも、谷口さんが提案するのは、だしの味を中心とした繊細なにゅうめんの味をじゃましない繊細なシャンパン。
多くのワイナリーは、コストの面から様々な格付けのブドウをブレンドしています。一方で「ヴーヴ・フルニ」は一級のブドウだけを使い、原料の品質が高いのに、グランドシャンパーニュよりもお手頃なのが魅力。
「一級のシャルドネの一番搾りの果汁しか使っていないため、酸がきれいで、余韻が長い。ブドウの情報を知らずとも、非常に印象的なシャンパンですね」(谷口さん)
通常ビッグメゾンが選ばれることが多いノーベル賞の受賞晩餐会のシャンパンに、小規模生産者にも関わらず、選ばれたことがある実力者。業界では画期的なできごととして、今も語り継がれる「ヴーヴ・フルニ」の珠玉のシャンパンをどうぞ。
■3:神戸牛の美味しさを存分に包んだ432層のパイ生地。「ユーハイム」の神戸牛のミートパイと安納芋のスイートポテトパイ詰合せ
100年以上の歴史を誇る「ユーハイム」の自信作である神戸牛のミートパイ。三越伊勢丹で初めて冷凍ギフトとして登場しました。
「ユーハイム」神戸店が開店した1923年から作り続けられているミートパイで、使われている牛肉は日本三大和牛のひとつに数えられる神戸牛。中でも神戸元町の老舗であり、神戸牛を初めて販売したとして知られる「大井肉店」が吟味した神戸牛のミンチに、玉ねぎとゆで卵を加えています。
「シンプルな具材ながらもゆで卵が全体の調和役を果たしています」(大澤さん)
フィリングのおいしさを一層高めたパイ生地にも注目。
「菓子の製法を生かし、432層にもなった生地は焼くことでバターが溶けて、風味がしっかり感じられます」(大澤さん)
安納芋パイは糖度が高く、食物繊維も豊富な種子島産甘蜜芋のみつ姫を使用。よけいな調味料は加えず、自然な甘みを引き出しています。
どちらも電子レンジで温めるだけでも充分おいしいですが、大澤さんおすすめの温め方はこう。
「神戸牛のミートパイは、電子レンジ500Wで1分30秒温めてから、アルミホイルで包み、オーブントースターで2〜3分加熱します。これで焼き立てのような香ばしさが引き出され、おいしくお召し上がりいただけます」(大澤さん)
【マリアージュさせるワイン】限定288本! 三越伊勢丹だけでしか買えない珠玉の赤ワイン
サクサクのパイ生地、フィリングと食感が豊かなパイに対応できるワインとして、谷口さんが挙げたのがピノノワールを使った「オスピス・ド・ボーヌ」の赤ワイン。
オスピス・ド・ボーヌと聞いて、ピンときた人はワイン通。オスピス・ド・ボーヌは、ブルゴーニュ地方ボーヌにある修道院の名前。周辺に上質なブドウ畑を所有し、そこで採れたブドウからつくられたワインをクリスティーズが仕切るチャリティーオークションにかけ、修道院の運営費用に充てています。
オスピス・ド・ボーヌのワインはいずれも素晴らしく、毎年11月に開催されるチャリティーオークションは、世界中のワインファンやバイヤーの注目の的。ワインを樽単位で売買することが特徴で、谷口さん等三越伊勢丹のバイヤーも吟味に吟味を重ねて競り落としたのが、「オスピス・ド・ボーヌ」のボーヌ・プルミエ・クリュ キュベ ルソー デランド2018なのです。
「『オスピス・ド・ボーヌ』のブルゴーニュワインは、ひとつのブドウしか使っていないのに世界一複雑味があり、余韻がある。魔法のようなブドウ品種。確かなテイスティングで選び、慎重に288本を瓶詰めしました」(谷口さん)
2年間の熟成を経て飲み頃を迎えた赤ワインは、ミートパイに限らず、様々な料理に合う素晴らしさがあり、谷口さんも「伊勢丹三越で取り扱うワインの中でも特にスペシャルなもの」と太鼓判を押します。
ハイクオリティーな赤ワインを、できるだけいい状態で味わうため、谷口さんからはこんな飲み方のアドバイスも。
「赤ワインは常温が常識となっていますが、欧州は日本よりも気温が低く、常温の感覚も日本人よりも10℃ほど低い。だから日本の常温よりも10℃下げて楽しんでほしいです。10℃下げるためには、冷蔵庫で冷やすのではなく、たっぷり氷を入れたワインクーラーにボトルを入れて10分ほど置いてください。これで15℃になり、最高の状態で味わえます」(谷口さん)
■4:ビターチョコとピスタチオが高レベルに融合。「帝国ホテル」のショコラピスターシュ
今年130周年の「帝国ホテル」の倉持登パティスリーシェフが監修した、ホテルでも味わえないショコラピスターシュが、三越限定ギフトとして初登場。聖夜の自分へのご褒美にもぴったりの大人なケーキは必見です。
艶やかで華やかなグラサージュをまとった、5層のケーキは、それぞれの層で趣向を凝らした仕掛けが。
2層目のムース・ショコラは、世界のプロフェッショナルが愛用する、カカオ配分の高いクーベルチュールチョコレートブランド「ベルコラーデ」のものから、カカオ分の高い73%と60%のダークチョコレートをブレンド。さらに乳脂肪分の高い北海道産の生クリームと合わせ、濃厚な味わいに。
トルコ産のローストした香ばしいピスタチオをペーストにし、アングレーズソース、道産の生クリームを合わせ、なめらかな口溶けにした3層目のムース・ピスターシュ。ピスタチオなど原料の風味を損なわないため、砂糖や香料を使っていないのがポイントです。
そのすべてを受け止めるのが、5層目のフィアンティーヌ・ショコラ。ローストしたヘーゼルナッツと、トルコ産ピスタチオペースト、ムース・ショコラで使用した2種類のダークチョコをブレンドし、さくさくの生地に仕上げ、食感のアクセントをつけています。
「カカオ感の強い大人のケーキです。重厚感のあるベルギーチョコレートと、相性のいいピスタチオの奏でる限定ケーキは、ぜひ大切な人と一緒に召し上がってほしい自信作です」(大澤さん)
冷凍でのお届けのため、冷蔵庫で10時間解凍してから召し上がってください。
【マリアージュさせるウイスキー】日本発気鋭の蒸溜所が作る、限定ウイスキー
甘みの穏やかなショコラピスターシュには、樽の香りが感じられるウイスキーがお勧めだそう。
そのウイスキーとは、2016年できたばかりの、日本最小クラスの蒸溜所である「長濱蒸溜所」のアマハガン エディション No.3.5。
スコッチウイスキーのメーカーも争って輸入するほど、注目を集めている日本のミズナラ樽。そのミズナラ樽を使い、評判を取っているのが「長濱蒸溜所」のアマハガン エディションNo.3。
ミズナラ樽の風味をより強く引き出したエディションNo.3.5が三越伊勢丹限定で登場しました。
樽の風味が最初に立ち上り、口の中でビターチョコレートのような心地よい苦味、鼻の奥に抜ける爽やかな香りが同時に感じられます。モルトウイスキーの特徴がきれいに出たリカーです。
「アマハガン エディション No.3.5は、個人的にストレートやロックで飲むのにベストなアルコール度数である47℃。もちろん、ハイボールもおすすめです。ソーダ多めに入れると、シュワシュワ感が口の中をクリーンにしてくれ、ピスタチオやビターなショコラの味わいが樽の風味とマッチします」(谷口さん)
いずれも12月24日までの期間限定販売。数に限りがあるアイテムもあるので、気になったら即購入が後悔のない選択です。そのほかのラインナップは、こちらからご覧ください。
※価格はすべて税込みです。別途送料がかかりますので、予めご確認ください。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 津島千佳
- EDIT :
- 石原あや乃