「葡萄茶」って「ぶどうちゃ」以外になんと読む?日本人としてぜひ知っておきたい読み方です!
本日、11月19日は、2020年11月の第三木曜日、ということで、ワインのボジョレー・ヌーヴォーの解禁日です。
午前0時解禁に世界で一斉に解禁されますから、日本は、本場・フランスよりも8時間早く賞味できることになります。解禁早々、すでに召し上がられた方もいらっしゃるでしょう。今年は日照時間が多かったことで、特に出来が良い年…と言われていますので、いただくのが楽しみですね。
さて、本日はワインの原料となる「葡萄(ぶどう)」と関係する熟語から、クイズをお届けします。いかにも読み間違えそうな、しかし読み間違えると大人として大変恥ずかしい熟語ですので、この機に、しっかりとおさらいしておきましょう。
さっそく1問目です。
【問題1】「葡萄牙」ってなんと読む?
「葡萄牙」の一般常識的な読み方をお答えください。
ヒント:国の名前の漢字表記で、この国に関しては、中国語表記が日本国内でも使用されています。
<使用例>
「コルクの生産量が最も多い国は、葡萄牙なのよね。」
・・・さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 葡萄牙(ポルトガル) です。
国の名前の漢字表記といえば、アメリカ→米、フランス→仏、というような浸透度の高いものも多いですが「葡萄牙(ポルトガル)」はご存知でしたか?「米」「仏」のように1文字で表記するときには、ポルトガル→葡、となります。
「葡萄牙」という表記に対し、うっかり「ぶどうきば?」と口に出してしまうと恥をかいてしまいますので、お気をつけくださいね。
…さて2問目と参りましょう。
【問題2】「葡萄茶」ってなんと読む?
「葡萄茶」の「ぶどうちゃ」以外の、日本古来の読み方をお答えください。
ヒント:色の名前で、本日の出題画像のバックに使用してある色を指します。
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 葡萄茶(えびちゃ) です。
植物の山葡萄(やまぶどう)の古名を「葡萄葛(えびかずら)」と言い、こちらはたぶん、漢字表記と呼び名が意訳的に融合した読み方だと思われますが、
この「葡萄葛(えびかずら)」の色を前提として、日本の伝統色の表現では、ワインレッド系の色を「葡萄色(えびいろ)」と読むのです。
ちなみに「えびちゃ」と呼ばれる色には「葡萄茶(えびちゃ)」と「海老茶(えびちゃ)」の二つがあります。画像のような、大変良く似た色です。
「葡萄茶(えびちゃ)」は山葡萄に由来する色名、
「海老茶(えびちゃ)」は伊勢海老の甲羅に由来する色名ですが、
二つの色は日常生活上で見かける上での差異はあまり感じられませんので、近年はこの二つを混同する傾向もあるようです。
ともかく、色彩上の話題で「葡萄茶」という表記出てきた場合は、色の名前の「えびちゃ」を指す、と考えて間違いないでしょう。
「葡萄茶」という表記に関してはこのほか、「野葡萄(のぶどう)/馬葡萄(うまぶどう)/ぶす」などと呼ばれる野草を乾燥させ、お茶にした商品なども存在しています。こちらの場合はもちろん「葡萄茶(ぶどうちゃ)」と読むことになります。
文脈で区別しましょう。
本日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日にちなんで
・葡萄牙(ポルトガル)
・葡萄茶(えびちゃ)
の読み方をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱