その機能美とラグジュアリーな素材使いによって、今や世界で最もステータスの高いアウターブランドのひとつとなったヘルノ。ごまかしのきかないモノトーンカラーのアイテムを多数取りそろえた今季のコレクションは、そんな確固たる自信の表明だ。
ヘルノから生まれるラグジュアリーモノトーンの旋律
ホワイトから放たれる、虚飾を排除したエレガンスの本質
素材のよし悪しを最も露わにするホワイトこそは、ラグジュアリーアウターの頂点。品のよい生地の光沢感といい、細部にまで凝ったディテールといい、ヘルノが仕立てたものならば、絶対に間違いはない。
左／マットかつソフトなポリエステル繊維を使ったダウンコートは、化繊とは思えない高級感と、ほかではあまり見られないピュアなホワイトカラーが魅力。襟にはグレーのビーバーファーがあしらわれており、この上ない高揚感が楽しめる一着だ。着心地の軽さも、ぜひ堪能してほしい。￥153,000（ヘルノ・ジャパン）右／漁網や布地工場から出る廃棄物などをリサイクルした再生素材『エコニール』を使ったダウンコート。中綿にもリサイクルダウンを使った、極めて環境に優しいアウターだ。しかし最もすごいのは、言われなければそんな蘊蓄には気づかないほど、エレガントな表情に仕上げている点！ ￥120,000（ヘルノ・ジャパン）
シルクカシミアから生まれる極限のラグジュアリー
ブルゾン￥295,000（ヘルノ•ジャパン） ニット￥33,000•マフラー￥19,000（シップス銀座店〈ジョン スメドレー〉） パンツ￥35,000（ビームス ハウス 丸の内〈イガラシ トラウザーズ〉）
シルク51%、カシミア49％を混紡した極上の起毛生地や、フードにあしらったコヨーテファーが、オフホワイトのプレシャス感を際立たせる、ため息が出るほど美しいダウンブルゾン。実は撥水加工が施されているので、実用性も抜群だ。あえてホワイトを基調に、エレガンスを極めた着こなしを楽しもう。
素材と色味の絶妙なハーモニーが真骨頂！
ジャケットにも合うクラシックなムードと最先端のテクノロジーを使ったモダンさとの絶妙なバランスがほかのどこにもない、ヘルノのグレーだけが持つ真骨頂。
左／少しブラウンがかったグレーが美しい、ダウンブルゾン。この生地、見た目にはいかにもヘリンボーン織のフランネル風だが、実は裏側に機能素材をラミネートした、ポリエステル100％の通称「テクノウール」。肌触りも実になめらかだ。ハイテク系ウエアの肌触りが苦手な方に、ぜひおすすめしたい。￥115,000（ヘルノ・ジャパン）右／クラシックなミディアムグレーのフランネル生地と、モダンな止水ジップとのコントラストが目を惹く、人気の『ラミナー』コレクションらしい、絶妙なバランスのダウンブルゾン。実は表地の裏側にはメンブレンをラミネートすることで撥水、防風、透湿機能をプラス。どんな環境下でも快適に過ごせる一着だ。￥118,000（ヘルノ・ジャパン）
防風性を高めた機能派ニットアウター
ブルゾン￥118,000（ヘルノ•ジャパン） シャツ￥24,000〈ドレイクス〉•ニットタイ￥9,000〈ビームスF〉•パンツ￥33,000〈チルコロ1901〉／以上ビームス ハウス 丸の内
近年、ニットの自社生産を開始し、さらなるクオリティアップを果たしたヘルノのニットブルゾン。こちらは丁寧に編み込んだアルパカ混ミドルゲージニットと、同じグレーのナイロンライニングを組み合わせた、軽快ながら防寒性も高い一着。シックなデザインを生かして、タイドアップした着こなしにも向いている。
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この記事の執筆者
- TEXT ：
- MEN'S Precious編集部
- BY ：
- MEN'S Precious2020年秋号より
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- PHOTO ：
- 長山一樹（S-14）
- STYLIST ：
- 櫻井賢之
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