マスク着用が定着した今、気になるのはアイメイクではないでしょうか。アイシャドウ、アイライン、眉・・・マスク時代を制するニューノーマルな目元の作り方とは?
今回は、「Precious.jp」内で大好評の人気ヘア&メイクアップアーティスト小田切ヒロさんの連載企画より、マスク着用時もマスクをはずした時も洗練された印象をもたらす、アイメイク術をまとめました。
マスクメイクに映える「アイシャドウ」テクニック3選
■1:ライラックカラーのアイシャドウで、目元に涼やかな華やぎを添える
顔の下半分をマスクに覆われ、ともするとポイントメイクへのモチベーションが下がりがちな今。旬のニュアンスを取り入れてマスク姿の鮮度をアップすべく小田切さんが提案するのは、涼やかな華やぎをもたらすライラックを効かせた目元。
「真っ白いマスク=突然の綺麗な余白。この余白が顔の中で浮かないように、真っ白のインパクトに負けない綺麗色を取り入れるとバランスよく決まります。下半顔が覆われているので、鍵はアイメイク。大人のくすみに寄り添うシックなグレージュをベースに、涼やかな華やぎをもたらすライラックを効かせるのがポイントです」(小田切さん)
【How to】シックなグレージュベースに、目頭と目尻の2点ライラックで華を添えて
「大人のくすみに寄り添うグレージュのクリームシャドウをアイホール全体になじませます。グレージュをベースにすることで後から塗るキレイ色が浮かず、シックにまとまります。今シーズンのキレイ色は面でなじませるよりも点で効かせるのが旬。ライラックカラーをチップにとり、目頭と目尻に置くように塗りましょう」(小田切さん)
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■2:アイシャドウは「キワに塗らず、グラデにしない」が新ルール
そろそろ新色が気になる時季。マスク着用でアイメイクの比重が高まってることもあり、まずは目元から秋のムードを先取りしようという人も多いのでは。
「旬色のシングルシャドウがひとつあるだけで、メイクの鮮度が上がって今っぽい印象に。ただし、せっかくの新色アイシャドウも、塗り方が古いままではもったいない。これまで慣れ親しんできたグラデ塗り、つまり目のキワに締め色を塗って外側に行くほど明るくなるようにグラデーションをつける塗り方は一度忘れて。今どきのアイシャドウは、キワに塗らず、グラデにしないのが新ルールです」(小田切さん)
【How to】旬シャドウはあえてキワに塗らず、広がりと抜け感を演出
「アイシャドウを今っぽく塗るには、キワにはあえて塗らず広がりと抜け感を演出するのがコツ。気張った印象に見える締め色シャドウや黒アイライナーも使わず、ブラウンのインサイドライナーとマスカラでやさしい印象に」(小田切さん)
薬指を使って、眉下まで大胆にぼかし広げる
「薬指を使って眉下まで幅広くぼかします。この大胆さが1色で映えるポイント」(小田切さん)
アイシャドウ、キワからグラデ塗りしてませんか? 単色シャドウの旬な塗り方をマスター
■3:トレンドのプラム、せっかく塗るならグラデ塗りは卒業を
「今季の目元は、赤み系がトレンド。特に、大人世代には深みと温もりをたたえたプラムカラーが似合うはず。使えるパレットがたくさん出ていますが、折り目正しくグラデーション塗りをしてしまうと、抜け感のない重たい印象に。慣れ親しんだグラデーション塗りは一度忘れて、もう少しラフな塗り方を試してみましょう」(小田切さん)
【How to】最旬プラムパレット、洒落たいならマーブル塗りが正解
1:キャメルブラウンをアイホール〜眉下まで塗る
キャメルブラウンのアイシャドウをチップに取り、アイホールから眉下まで広めにぼかす。
2:1と同じ範囲にプラムカラーをブレンドするように指塗り
プラムカラーを薬指にとり、1で塗ったキャメルと同じ範囲にブレンドするようにラフに塗る。このとき、全部をミックスしないようにあくまでもラフに塗るのがマーブルに仕上げるポイント。
旬のプラム色シャドウは、グラデ塗りじゃなく「マーブル塗り」が正解
マスク着用でも凜とした洗練された目力を宿す「アイライン」テクニック2選
■1:目元の鮮度を上げるのは、ニュアンスカラーのアイライン
すっかりマスクが日常となったいま、目元の鮮度を一気に上げるスパイスとなってくれるのが、今季豊作のカラーアイライナー。
「今季は、大人の目元にもしっくり似合う、ニュアンスカラーのアイライナーが多く出ています。色が曖昧なぶん、いつも通りに引いてしまうとどこか無難な印象に。今年らしいアクセントを効かせるなら、いつもの倍太く、大胆に入れるぐらいがちょうどいいんです」(小田切さん)
【How to】最旬のカラーアイライナーは、いつもの倍の太さがちょうどいい
「秋のカラーアイライナーは、大胆に太く引くのが今っぽく見せるポイント。ニュアンスカラーのものなら、思い切って4〜5mmぐらい引くぐらいがちょうどいい。アイシャドウはあえて塗らずに、アイライナーを目立たせて」(小田切さん)
目尻はまぶたのラインの延長線上に+1cm
「目尻は無理に跳ねあげると昔っぽい印象になるので、角度ではなく長さでインパクトを出して。目尻の延長線上に+1cmを目安にすると決まります」(小田切さん)
旬のカラーアイライナーは「いつもの倍、太く大胆に」が洒落顔に決まる新ルール
■2:透け感のある「ネイビーのシャドウライン」で凛と女らしい眼差しに
「ネイビー」はファッションではデイリーに着たい定番カラーですが、メイクで取り入れるのは苦手、という方は多いのではないでしょうか。
「ネイビーは大人の女性をかっこよく、素敵に洗練させてくれるカラー。しかしネイビーのアイシャドウをまぶたに広く入れたり、存在感が強いネイビーのリキッドラインを使うと、キツい顔に見えてしまうことも。
大人の女性がネイビーをメイクに取り入れるなら、シャドウライン使いがおすすめです。アイシャドウなら透け感が出て、ネイビーの凛としたかっこよさはそのままに、目尻にスッと長めに入れることで媚びのない色気も叶います。
ベースにはベージュ系のツヤ系アイシャドウを仕込んで深みを出しておくことで、ネイビーのラインがなじみやすくなりますよ」(小田切さん)
【How to】シャドウラインは、プッシュアイライナーブラシで引けば簡単
「大人の女性にぜひ使ってほしいのが、プッシュアイライナーブラシ。毛足が短くて硬めなので、アイシャドウを取ってからまぶたのキワにスッと入れるだけで、簡単にシャドウラインを描けます。ディオールやM・A・Cのものがおすすめです。
今回は目頭を5㎜ほど空けて、黒目の上あたりから目尻に向かって平行状に長めにラインを引いています。透け感があるから大胆に引いてOK」(小田切さん)
かっこよさと、女らしさと。大人の女性が素敵に見える「透けるネイビーライン」メイク
マスク着用時、いちばん決めてになる眉メイクテク
■眉に角が復活。大人の眉には意志と知性が必要
時代の鏡とも言われる重要パーツ、眉。不安な時代を映すように、眉のトレンドにも変化が訪れている。
「ナチュラル一辺倒のボサ眉やふわ眉、もう気分じゃない。頼りなく不健康に見える困り眉はもってのほか。最近は、眉に角が戻っているなと感じます。眉山にほどよい角を作ることで、不安な時代の中でリーダーシップを取ることができる、知的で頼り甲斐のある大人の印象が手に入ります」(小田切さん)
【How to】正解は、ほどよい角と立体感を感じさせるフェザーブロウ
「とは言っても、90年代のような懐かしの急角度アーチ眉が復活するわけではありません。時代の気分は、ほどよい角を感じさせつつ、立体感と毛流れを感じさせるフェザーブロウ。平面的なのっぺり眉や角度をつけすぎた急降下眉はアウトです」(小田切さん)
1:眉山〜眉尻は、目尻の角度に合わせてなだらかに
ダークカラーのアイブロウパレットで、眉を描く。「角の部分は、眉山の外にブラシをあて、目尻の角度に合わせてなだらかに描くとちょうどよく決まります」(小田切さん)
2:眉頭の毛をクリアマスカラでとかし上げる
クリアなアイブロウマスカラで、眉頭を毛流れに沿って立ち上げるようにとかす。「立体感や毛流れが出ることで、ナチュラルさと洒落感をプラスします」(小田切さん)
いかがでしたでしょうか?マスク着用が定番になった昨今、今一度アイメイクを見直してみてはいかがでしょうか。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部