英国の歴史に彩られたチェック柄は、今年のトレンドとしても注目されています。英国王室のKate the Duchess of Cambridge(キャサリン妃)は、チェック柄をさまざまなシーンで取り入れています。公務からプライベートまで、シーンに合わせてチェック柄を上手に取り入れるポイントは、地色を生かした引き算のコーディネートテクニックにあります。

品格の極み!トレンドのチェック柄をおしゃれに着るための、キャサリン妃の引き算コーデ4

■1:大胆な赤チェックを大人っぽく着るには「分量のコントロール」が必須

ノーブルな赤一色のロングコート姿
チェック柄をポイントにした、縦長シルエット

艶やかなレッドを組み込んだトラディショナルなチェック柄は、クラシックなムードをまとわせてくれます。分量をコントロールすることで、大人の女性の日常にも華やぎを加えてくれそう。

キャサリン妃がまとったのは、縦長シルエットの優美なシルエットが印象的な、赤色のロングコート。トーンを合わせたチェック柄のマフラーが英国らしいトラッド感を添えました。首元や手足などに黒をセットして、さりげなく引き締め効果を意識。柄を取り入れるときに必要な引き算テクニックが、大人っぽく仕上げるコツです。

■2:チェック柄をメインにするなら「落ち着いた色選び」が鉄則

ドレスのように優美なシルエットのコート姿
くびれとフレアでメリハリを効かせたシルエット

チェック柄をコーディネートの主役にするなら、落ち着いた色味を選ぶのが鉄則。落ち着いたムードに整えてくれるスタンダードなグリーン×ネイビー配色なら、大人の女性でも、安心して挑戦できます。

キャサリン妃が選んだのは、彼女が得意とするAラインのワンピース。シックな色味ですが、女性らしさも感じさせるシルエット選びはさすが。やや明るめのグリーンのマフラーで、程よいアクセントをつけています。グローブとタイツ、シューズを黒でまとめて、装い全体をすっきり引き締めているのも、ノーブルに整える王室流テクニックです。

■4:伝統的なグレンチェックには「×華やぎカラー」で地味問題を回避

黒と白だけのミニマルなカラーリングのジャケット姿
クリーンな白トップスを選んで、チェック柄の引き立て役に

ジャケットで取り入れることの多い、伝統的なグレンチェックは、お仕事シーンの定番アイテム。スーツで着てしまうと男性的な印象になりやすいので、差し色を上手に取り入れるスキルが必要です。

キャサリン妃は、顔まわりが明るく見える白Tをインナーにセット。ボトムスに女性らしいバーガンディーカラーを取り入れることで、全体をフェミニンな印象へと引き上げました。スタンダードでシンプルなアイテムだけでもセンスアップできるので、ぜひ参考にしてください。

■3:トレンドのオーバーサイズコートは「ブラックボトムス」で締める

総チェック柄のコート姿
ニットの上からゴールドネックレスを乗せてリュクス感をプラス

トレンド感を煽るオーバーサイズめのコートは、実はバランスを取るのが難しいアイテムでもあります。できるだけ主張しすぎないチェック柄を選び、色数をコントロールすることで、スタイル良く見せることができますよ。

キャサリン妃は、ペールトーンのインナーを差し色にして、ボトムスはブラックで締めました。トップに華やぎカラーを置くことで、表情も朗らかに見せることができます。下半身をスッキリ整え、全体のボリュームを絶妙にコントロールしています。実は計算された着こなしテクニックを、ぜひ習得してください。


今回は、英国流ロイヤルファッションを代表するキャサリン妃の着こなしから、トレンドのチェック柄をおしゃれに取り入れるための「引き算テクニック」を紐解きました。大人の女性のデイスタイルに華やぎを灯す高貴なスタイリング術を習得して、ぜひ2021年の装いをブラッシュアップしてください!

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
Getty Images
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃