ロングブーツはこの冬のヒットシューズになっているだけに、履きこなしのレパートリーを増やしておきたいところです。目立ちやすいロングブーツを上品なコーデになじませるには、上品なスタイルへと整えてくれるミモレ丈のスカートやワンピースが好相性。

この方程式を熟知している、世界のロイヤルレディたちは、スタンダードな「ブラック・ブラウン・ベージュ」のロングブーツを日常に組み込んでいました。上品でスタイルアップも叶えてくれる着こなしテクニックを、私たちのお仕事シーンにも生かしてみませんか。

今年は「ロングブーツ」が再熱!王妃が愛用するのは「ブラック・ブラウン・ベージュ」の3色と判明

■1:【ブラックのロングブーツ編】下半身をスリムに整えスタイルアップを叶える「縦長シルエット」

Queen Letizia(レティシア王妃)
ブラウス裾を少したるませ、ウエストの細感を強調

ロングブーツとボトムスを黒色で繋げると、下半身の引き締め効果も強まり、スタイルアップして見せることができます。

スペインのQueen Letizia(レティシア王妃)は、黒色をベースにした上品なAラインのスカートに、シックな黒色のロングブーツを合わせました。女性らしさを引き出すピンヒールで、レッグラインを麗しく演出。真っ赤なブラウスを合わせて、全体のカラートーンを調和させています。バランスのとれたスタイルは、冬のお仕事スタイルに生かせそうです。

■2:【ブラウンのロングブーツ編】優しさを感じさせる「ベージュ〜茶系グラデーション」

Princess Madeleine(プリンセス・マデレーン)
上から下へ色を濃くしていく、スタイルアップを叶えるグラデーションテクニック

秋冬らしいブラウンのブーツの人気も、黒に引けを取りません。ぬくもりある風合いが、黒に比べて優し気に見せてくれます。

スウェーデン王室のPrincess Madeleine(プリンセス・マデレーン)は、柔らかさのあるベージュ〜茶系グラデーションでまとめました。上半身には顔色が明るく見えるシルクブラウス、そして足元には引き締め効果のあるブラウンカラーをセットし、コーディネート全体のバランスを整えています。「スエード×レザー」の異素材コンビネーションのブーツが、膝下に動きを添えました。

■3:【ベージュのロングブーツ編】圧倒的な美しさを発揮する「ワントーンコーデ」

Princess Charlene(シャルレーヌ公妃)
細めの袖・ウエストと、たっぷりの裾が好対照で動きがアップ

全体を同系色でそろえる「ワントーンコーデ」は気品が薫る着こなしです。特に穏やかな雰囲気のベージュ系で仕上げると、王室レディーらしいノーブルな装いにまとまります。

モナコのPrincess Charlene(シャルレーヌ公妃)は、ベージュのワンピースと、近い色のロングブーツで全身を包みました。手袋まで同系色でそろえて、ネックゾーン以外はほとんど肌を見せない品格コーデに。首元に少しだけ白トップスをのぞかせて、ベージュの上品エレガンスを際立たせました。コーディネート全体を引き締めるグローブとロングブーツのレザー素材選びも、さすがですね。


今回は、今年再熱中の「ロングブーツ」の着こなしに注目しました。ロイヤルレディーが愛用する「ブラック・ブラウン・ベージュ」の3色の着こなしテクニックを習得すれば、一目置かれる存在へと格上げされます。トレンドアイテムをさり気なく日常に取り入れて、この冬のおしゃれを盛り上げてみませんか。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
Getty Images
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃