未曾有の事態で今は難しくとも、国内外の旅行へもっと気軽に行けるようになったなら……。その時みなさんは、どのような場所へ旅行に行きたいと思いますか?
憧れのリゾート地や、人気の観光地、最高の癒やしが得られるラグジュアリーホテルなど、選択肢は数多くありますが、せっかくならば満足度の高いアクティビティが体験できるホテルはいかがでしょうか。
マリオット・インターナショナルの体験型プログラム「グッド トラベル ウィズ マリオット ボンヴォイ」
世界最大のホテルチェーン、米マリオット・インターナショナルは、コロナ禍の先を見据えた新時代の観光を考案し、地域コミュニティの活性化と環境保全への取り組みをテーマにした、高付加価値で満足度の高い体験型プログラム「グッド トラベル ウィズ マリオット ボンヴォイ(Good Travel with Marriott Bonvoy)」を開始しました。
マリオット・インターナショナルは、アジア太平洋地域の15軒のホテルにて、「環境保全」「地域コミュニティの活性化&連携」「海洋保護」の3種類のテーマを基に、各種体験プログラムを提供しています。
マングローブの保護や、サンゴ礁の移植&保全活動、ビーチ清掃、地域コミュニティへの食料配布や文化交流など、それぞれ、ここでしか体験できない“価値のある旅”を提案するプログラムとなっています。
本記事では、その中でもおすすめの体験型プログラムをご紹介します。
高付加価値のある宿泊体験が楽しめる、おすすめの体験型プログラム3選
■1:苗木への名付けも可能な「植林活動」/JWマリオット・ムスーリー・ウォルナットグローブ・リゾート&スパ(インド)
インドにある「JWマリオット・ムスーリー・ウォルナットグローブ・リゾート&スパ」では、ヒマラヤの麓にあるガルワール山脈の「浸食被害を受けている表土の保護」を支援する植林活動に参加できます。ホテルの園芸エキスパートと一緒に、遊歩道の苗木の植樹を体験できるプログラムです。
このプログラムでは、体験者自身で、希望の苗木に名付けをし、参加証明書を受け取ることができます。また、体験者は毎年、植林の進展報告の連絡を受けられます。
世界にひとつだけの「自分の苗木」が、やがて豊かな森の一部として成長していくのを間近で見ることができる本プログラムは、かけがえのない体験となること間違いなしです。
■2:生態について学ぶことができる「ウミガメシェルター」/JWマリオット・プーケット・リゾート&スパ(タイ・プーケット)
タイ・プーケットの「JWマリオット・プーケット・リゾート&スパ」では、「マイカオ・ウミガメ基金」団体の協力のもと、ホテル敷地内にあるマイカオ・ビーチ国立保護区の「ウミガメシェルター」へのツアーを楽しめるプログラムを提供しています。
ウミガメの生態とその保護に向けた環境問題、またウミガメのお世話の仕方について学ぶことができるほか、年に一度のウミガメを放すイベントも。ソンクラン(タイにおける旧正月)の休暇期間に、約40匹のウミガメを野生に帰しています。
絶滅が危惧されているウミガメの、貴重な生態を知ることができるプログラムです。
■3:人類の無形文化遺産を知る「雲錦ディスカバリー」/ザ・リッツ・カールトン南京(中国・南京)
かつて王の衣類に用いられていた織物「南京雲錦織」。絹、金、孔雀の羽の糸という上質素材を用いて作られており、人類の無形文化遺産リストにも登録されています。
中国・南京にある「ザ・リッツ・カールトン南京」では、江寧織造博物館にて「南京雲錦織」の歴史について触れられる体験型プログラム「雲錦ディスカバリー」を提供しています。
こちらのプログラムでは、現地の雲錦スタジオにて、ワークショップを体験することもできます。実際に伝統の織物に触れ、親しむことで、地域コミュニティの活性化や連携に貢献することができるプログラムです。
国内のホテル「ザ・リッツ・カールトン沖縄」で楽しめる体験型プログラム
また、体験型プログラムに参加しているホテルは海外だけではありません。沖縄にある「ザ・リッツ・カールトン沖縄」でも体験型プログラムを楽しむことができます。
近年、沖縄周辺の海洋環境は悪化し、何年にも渡り、サンゴの白化現象と死滅が引き起こされています。「ザ・リッツ・カールトン沖縄」では、「サンゴの苗作り」の体験プログラムに参加が可能です。海の豊かな生態系を作り出す大切な役割を果たしているサンゴについて、学ぶ機会を提供しています。
サンゴの生態に関するレクチャー後には、オプションで、実際にラグーンにでサンゴの苗を植える体験も可能です。ワークショップ後には、体験者が植え付けをしたサンゴの写真とともに、最新ニュースをメールで受け取ることもできます。
スノーケリングやダイビングで実際に美しい沖縄の海を堪能でき、よりサンゴの海を身近に感じられることができるプログラムとなっています。
体験型プログラム「サンゴの苗作り」の料金は、講習・サンゴ苗作り・送迎サービスがセットで、ひとりあたり¥6,000(税込)。時間は9:00〜16:00の間で2時間です。
また直接植え付けを体験する場合には、オプションとして、スノーケリング(5歳以上)がひとりあたり¥5,000(税込)、ダイビング(10歳以上)がひとりあたり¥11,500(税込)の追加料金となります。こちらは8:00〜12:00/10:30〜14:30/12:30〜16:30の3部制(4時間)となっています。
キャンセルポリシーや予約方法など、詳しくは公式HPをご確認ください。
単なる休暇・旅行にとどまらない“価値ある旅”を
アジア太平洋地域に800以上と24ホテルブランドを展開している「マリオット・インターナショナル」は、地域コミュニティならびにグローバル規模で、主要なNPO(非営利組織)と連携することで、環境保全、人権保護、そして持続可能なホテル運営の推進を最優先に目指しています。
アジア太平洋地域セールス・マーケティング最高責任者のバート・ビューリング氏は、「提供するプログラムは、さまざまな環境保護アクティビティへの参加を容易にする。家族で学べる機会を提供し、バケーションをさらに意義深いものにする」と話し、今後さらに参加ホテルを増やしていく考えを示しています。
単なる休暇・旅行にとどまらない、高付加価値で満足度の高い体験型プログラムの数々。今回ご紹介したほかにも、フィジーやバリ、モルディブなどの国で、さまざまなアクティビティが提供されています。
環境保全と地域活性化のためにできることを考え、各種取り組みを積極的に実施していくという「マリオット・インターナショナル」。ぜひ国内外への旅行の際には、ひとりひとり、今自分にできる“価値ある旅”を考えて、旅行先を選んでみてはいかがでしょうか?
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- TEXT :
- 伊東ししゃも 編集者・ライター
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- EDIT :
- 小林麻美