SDGsが至る所で言及されるようになり、どの様なアイテムを選ぶのが正しいのか。耐久性や持続性などといった要素が挙げられるが、あたりまえのようにサステナブルで、あたりまえのように格好いい。それが今の、またこれからの時代の、新たな名品の条件になる。
これからの時代に必要なのは持続可能なファ ッションアイテムだ!
リサイクルカシミアを使用した肌にも心にも優しい一着
エトロのジャケット
ブランドのトレードマークであるペイズリー柄を裏全面に配したニットジャケット。素材はリサイクルカシミアを採用する。クリエイティブ・ディレクターのキーン・エトロにとって、サステナビリティという言葉はスローガンではないのだとか。それは彼自身の生き方に基づくストーリーであり、約束なのだという。「いかにもサステナブル」なイメージとは趣を異にする優しさにあふれたデザインに、その思想が表れている。
生産工程で生じる廃棄物に着目しゼロウェイストに取り組む
エルメネジルド ゼニアのニット
エルメネジルド ゼニア〟が取り組む「#UseTheExisting」とは、生地および服の製造にあたり最終廃棄物ゼロを目ざすプロジェクト。このニットに使用される「#UseTheExisting アキル ファーム」というウール素材もその一環だ。生地の製造過程で発生する端切れや残り布を再利用した素材で、元が最高品質ゆえにその質感や着心地は確かなもの。理想を具現化したニットなのだ。
培われてきた丁寧な仕事こそ実は最先端のサステナブルだった
ボッテガ·ヴェネタのトートバッグ
「皮のなめし」は人類が培ってきた英知のひとつであろう。なめしとは何かと簡単に言えば、皮が腐らないよう加工し柔軟さを付与することだ。タンニンとクロムに大別され、前者のなかでも天然植物由来のベジタブルタンニンは、洋の東西を問わず古来受け継がれてきた製法。だが今となっては希少な存在となっているのが事実である。薬品を使わず、環境への負荷が少ない製法でつくられた革のシンプルな美しさを、トップブランドが手がけるこのバッグでぜひ味わってほしい。
※価格はすべて税抜、参考価格です。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2020年冬号より
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- PHOTO :
- 唐澤光也(RED POINT/静物)
- STYLIST :
- 菊池陽之介