ネクタイのコレクションにニットタイが含まれていないなら、ぜひ加えていただきたい。編み地素材特有の柔らかな印象は、ビジネスからカジュアルまで、あらゆるシーンで活躍する。結ぶ際のポイントはふたつだけ。記事と動画を参考にして、美しいVゾーンをつくりあげよう。
ニットタイこそ、究極のネクタイなり!
編み地素材でつくられたニットタイは、表情のあるVゾーンをつくることができる、便利なアイテムだ。素材はいくつかの種類があり、コットンは春夏用、ウールは秋冬用、シルクはオールシーズン使える。職種にもよるが、ビジネスで着用しても問題はない。そもそも、ショーン・コネリーがジェームズ・ボンドを演じていた時代の映画「007」シリーズで、彼が身につけていたのはニットタイである。ビジネスでの着用に慎重を期すのであれば、編み目が細かいものを選ぶといいだろう。
そうした点だけ押さえておけば、これほど便利なネクタイはない。上手に使いこなして、自他共に認める「ニットの貴公子」になろうではないか。
押さえるべきポイントはふたつだけ!
今回はそんなニットタイの結び方を紹介しよう。やり方はいたって簡単。早い話が、前回で紹介した「プレーンノット」と同じなのだ。ただし、ニットタイは普通のネクタイと比べて生地に厚みがあり、芯地がないため、「少し強めに結ぶこと」、そして「しっかり抑えること」を心がけよう。
ニットタイの裏地を見ると、一部にシルク生地が縫われている。これは結ぶときに首周りを滑りやすくするための処理だ。結ぶときは、このシルク生地の中心を首の真後ろに持ってこよう。次にノット(結び目)になる、生地の重なった部分をしっかりと押さえ、形が崩れないようにする。ここで形が崩れると、結べたとしても形がサマにならないので気をつけよう。あとはディンプル(くぼみ)をつくり、力を入れながら大剣(太い側)を下ろせば、コンパクトなノットの出来上がりだ。
ニットタイは、ビジネスはもちろん、カジュアルな場での会食や観劇など、さまざまなシチュエーションで活躍する。編み地素材ならではの柔らかさが、首元に華やかさを添え、優しい印象を与えるのだ。普通のネクタイではかしこまり過ぎる、スカーフではキメ過ぎる、そんなときには、ぜひ活用していただきたい。
※価格はすべて税抜です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- 小倉雄一郎
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- STYLIST :
- 河又雅俊