年齢とともに、シミやシワ、たるみなど肌の悩みはより深くなっていきます。そんなお肌の悩みがとりわけ目立ってくるのが、乾燥が一気に進む秋の肌。「夏の疲れが一気に出て、肌が水分不足の状態に。するとシミやたるみは悪目立ちしてきます」と話すのは、美容家の瀬戸口めぐみさん。

そんなお肌の悩みを速攻で解決するウルトラCがあったらなぁ……なんて思いませんか?

実は、あるんです! そのキーワードは「角層に潤い」。瀬戸口さんは続けます。「肌の最も外側にある角層に水をたっぷり入れ込むと、くすみやシミ、たるみを速攻で立て直すことが可能です。水をしっかり入れ込むことで、光の反射率が上がり、透明感や艶、ハリのある美肌に見えるのです」。

そこで瀬戸口さんが勧めるのは、“1週間でローション1本使いきる”という、短期集中ケア!

「ただローションを塗るだけでなく、パックで角層を水に漬け込むと、化粧くずれもしにくくなります」(瀬戸口さん)。肌表面の角層が潤い、パンパンとしたハリ感があれば、透明感も相まって、とても美肌に見えるもの。その効果がすぐに目に見えて現れるのも、角層ケアのいいところ。

瀬戸口さんおすすめの1週間の集中ケアで、まずは見た目の満足度を上げてみませんか?

■1週間で角層がみるみる潤うスペシャルケア

【1~3日目】朝も夜もひたすら角層を“水”で集中ヒタヒタ漬け!

左:まずはローションを少しずつ確実にお肌に浸透させて/右:指が透けて見えるくらいローションをしっかりと含ませます
左:まずはローションを少しずつ確実にお肌に浸透させて/右:指が透けて見えるくらいローションをしっかりと含ませます

最初の3日間は、肌に水分を含ませつつ、朝晩ローションパックのダブル作戦で集中的にケア!

(1)まずはローションを用意。肌に少し水分があったほうが、次に行うローションパックの浸透がよくなるので、1円玉くらいの少量のローションを手にとります。一度にローションをたくさんとっても、肌には入っていかないので、少量でまずは十分!

(2)ローションを手のひら全体にのばし、顔の中心から外側に向かって大きく動かします(写真左)。マッサージするような感覚でのせていくと、角層がほぐれてローションが浸透しやすくなる効果が。ただし、肌をこすらないように気をつけて!

(3)続いては、いよいよローションパックを。6×8cmくらいの大判のコットンに、四隅がヒタヒタになるまでローションを浸します(写真右)。ローションが垂れることがあるので注意しましょう。

(4)十分にローションを浸したコットンを、まず2枚に割きます。次に、その2枚をさらに割き、全部で4枚に。薄いほうが肌にピタッと密着して剥がれにくくなるのでぜひトライを。貼り終えたら、手のひらで押さえて密着させます。

肌とコットンの間がぴったりと密着するよう貼ります。乾いてきたらローションを足すのを忘れずに!
肌とコットンの間がぴったりと密着するよう貼ります。乾いてきたらローションを足すのを忘れずに!

この4ステップを朝晩、行います。パックしたら朝は5分、夜は10分それぞれおき、肌にたっぷりと水分を含ませます。パック後は、美容液などの通常のケアを。ローションパックを行って、角層を水で満たすことで、くすみやシミ、たるみを緊急ケア! 

左:朝はコットン1枚分を割いた4枚を両頬、額、あご、鼻筋に/右:夜はもっとしっかり角層に水を入れるため、コットン2枚を8枚に割き、朝の状態に、さらに重ねて全顔を覆うように貼ると効果的
左:朝はコットン1枚分を割いた4枚を両頬、額、あご、鼻筋に/右:夜はもっとしっかり角層に水を入れるため、コットン2枚を8枚に割き、朝の状態に、さらに重ねて全顔を覆うように貼ると効果的

朝(左)と夜(右)それぞれ、ローションパックは図のように貼ると効果的。朝は、両側の頬を覆うようにして1枚ずつ、ピタッと沿わせて。さらに額に1枚と、最後の1枚は縦長に2分割し、鼻とあごにのせるとまんべんなくカバーできます。これがスタンダード貼りです。

夜はスタンダード貼りにプラスして、縦長に2分割したコットンを両こめかみに。同様に、縦長にした2分割を鼻筋と鼻の下にものせ、最後に1枚ずつあご先から耳下に引き上げるように貼ります。

3日間、このローションパックを朝晩続けると、角層にだいぶ水が入り潤ってくるはず。さらに角層の水を満たすべく、4日目以降は朝の重ね塗りと夜のローションパックで角層を満タンに!

【4~7日目】夜のみローションパック継続!角層を〝水〞で満タンに

左:まずは手のひらでローションをまんべんなく肌に浸透させます/中:4日目からのスペシャルケア。指の第一関節でパッティングし、肌に適度な刺激を/右:夜のローションパックは1週間ぜひ続けてみて!効果に驚くはず
左:まずは手のひらでローションをまんべんなく肌に浸透させます/中:4日目からのスペシャルケア。指の第一関節でパッティングし、肌に適度な刺激を/右:夜のローションパックは1週間ぜひ続けてみて!効果に驚くはず

朝は手でローションを染み込ませるステップのみ継続し、夜はリラックスも兼ねてローションパックも行います。手順はこの4つ!

(1)ローションを少量ずつ手にとります。よく“500円玉大”が適量といわれるものの、1回で浸透できる量よりは多め。1円玉大ずつの少量を3回くらいに分けて塗ると、結果的に500円玉大の全量が肌に入っていきやすくなります。

(2)ローションを手のひらにのばし、肌の内側から外側へ大きくなじませます(写真左)。手のひら全体でなじませると、硬くなったキメがほぐれやすくなり、肌に水が入りやすくなるのです。1円玉大のローションを約3回分、手のひらで入れ込んで。

(3)ローションを約3回に分けて入れ込んだら、最後に手のひらに丸みをつけ、指の第一関節のみを使い、フェースラインを中心にパッティングしていきます(写真中)。手に丸みをつけることで肌に風が送られ、肌が冷えて鎮静させる効果も。その後は、美容液などの通常のケアを。

(4)朝は時間がないけれど、夜のリラックスタイムはローションパックの好機。角層に水をため込ませるため、夜のローションパック+通常ケアはぜひ続けて(写真右)。1週間でローション1本を使いきる頃には、肌にぐんとやわらかさが増し、透明感がアップすること間違いなし。キメがふっくらとして、化粧くずれも減ります。

 
 

角層をしっかり潤いを与えることで、お肌のコンディションは目に見えて改善します。まずは1週間、お試しあれ!

PHOTO :
玉置順子(t.cube/人物)、大原敏政(aosora/静物)
HAIR MAKE :
尾花ケイコ
MODEL :
真樹麗子(本誌専属)