「流離」って「りゅうり」以外になんと読む?
明日、6月16日は、国際連合が制定した『International Day of Family Remittances(家族送金の国際デー)』です。
全世界で2億人以上と言われる移住労働者が、本国の家族に送金している現状について啓発することを目的としています。
こうした移住労働者の送金により、8億人もの家族たちが、子どもの将来に希望を抱くことができる、と言われています。
しかし、移住労働者の国元によっては、人づてでないとシステム上送金がかなわず、搾取されたり、送金が遅れたり届かなかったり…などの危険性もあるため、国連主導で、国際送金システムの整備を促進したり、非公式取引を無くすための活動が行われています。
昨今、コロナ禍の影響によって、こうした脆弱な世帯を救う国際送金が落ち込むことも懸念されており、国連は、こうした移住労働者世帯への、社会的な理解促進を呼びかけています。
国元を離れ、家族のために働く…尊い心を持った人々やそのご家族が、生きやすい社会に成熟させられるよう、私たちもこの問題、しっかりと見つめ、できる事を考えて参りたいですね。
本日は「離」という字の入った難読クイズをお送りします。
【問題1】「乖離」ってなんと読む?
「乖離」の読み方をお答えください。
ヒント:「そむき離れること。離れていること。」という意味のです。
<使用例>
「政治が民意と乖離しているなんて、本当にナンセンスよね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 乖離(かいり) です。
「カイリしている」という言い回し、しばしば耳にしますよね?
しかし「乖離」の「乖」という字が難しいため、同じく「難しい字+離」で構成される「剥離(はくり)」とカン違いする誤読例が多いようです。
「乖離(かいり)」は「そむき離れること。離れていること。」、
「剥離(はくり)」は「はがれること。または、はがすこと。」と、
意味も違いますので、お気をつけください。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「流離」ってなんと読む?
「流離」の「りゅうり」以外の読み方をお答えください。
ヒント:「りゅうり」と読む場合と、意味は同じです。
<使用例>
「祖国を離れていても、家族のために働く人々は、流離人とは全く心持ちが違うはずよ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 流離(さすらい) です。
本シリーズで過去に「流離(さすら)う」という動詞形を出題しましたが、みなさま、今回は読めましたか?
本日は、6月16日、『International Day of Family Remittances(家族送金の国際デー)』の情報をお届けしながら、「離」という字の入った難読クイズで、
・乖離(かいり)
・剥離(はくり)
・流離(りゅうり/さすらい)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:国連広報センターウェブサイト/国連広報センターFacebook
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱