伝統的なイタリアンに現代的な手法を取り入れ、モダンにアレンジした料理を提案する「アルマーニ / リストランテ」。シーズンごとに注目を集める季節のメニューも毎回好評を博している。さらに2021年3月より、新たなトピックが加わった。フードロス食材を使用したコースが誕生し、こちらも多方面より大きな注目を集めている。
トマト、ズッキーニ、なす。夏食材をふんだんに用いた夏メニュー
2021年7月1日よりスタートした5つの夏メニューは、伝統的なイタリア料理と夏に旬を迎える食材との見事な融合が楽しめるラインナップ。夏の太陽のもとに育った豊かな食材を主役とした料理の数々は、暑い夏にも食べる楽しさと喜びを届ける。
全5皿からなる人気のランチメニュー「ASSAGGI」の前菜は「タコとキノアのフリット 冷たいトマトのガスパチョ」。
低温調理したタコをマリネし、吸盤だけをソテー。タコのまわりに纏わせたキノアやブラックオリーブがサクサク感を与え、食感にコントラストを生み出している。夏野菜が溶け込んだ濃厚かつ爽やかなトマトソースが食欲を刺激する。
パスタは、口当たりが爽やかな「自家製パスタ“キタッラ”とエスカペーシュ」を。
ズッキーニをエキストラバージンオイル、ビネガー、にんにくのマリネに漬け込んだエスカペーシュのソースを四角い断面の自家製パスタに絡めて味わう。彩りのズッキー二チップスの香りと食感がアクセントだ。
とろけるほど柔らかな「仔牛のロースト 5種類のペッパーとマスタードソース」がメインディッシュ。
備長炭で焼き上げ、素材の旨味を最大限に引き出し、中世から塩の名産地として知られるイギリス・マルドンの塩でシンプルに味付け。添えられた、赤トマトとブラックオリーブのパウダーが鮮やかなコンフィしたなすが旬を感じさせる。マスタードの種をりんごのジュースでボイルしたソースで味わう。
フードロス食材を極上の一皿に
環境問題や様々な社会問題への取り組みを積極的に行なうアルマーニ社。その一環として2021年3月より開始したフードロス問題に取り組んだ7皿のコース「LOSS FOOD MENU」も夏のメニューにリニューアル。ランチ・ディナー共通である夏のメニューは魚も肉料理も楽しめるダブルメインが特徴だ。
「あか牛外もも肉 なすのテクスチャー」は、品質にこだわり、丁寧に育てられたくまもとあか牛を長時間かけて煮込んでなすで巻いた逸品。あか牛のとろける食感と柔らかいなすのマリアージュ、甘酸っぱい茄子のピューレソースが同時に堪能できる。
ドライエイジした金目鯛をマリネし、備長炭で焼き上げたのが「金目鯛 枝豆 ライムの香りのコンソメ」。
枝豆の濃厚なソースとの対比が色鮮やか。炭火で焼いた魚の頭やチェリートマト、カフィアライムの葉などを煮込んだスープをかけていただく。
「LOSS FOOD MENU」に使われている食材は、素材自体に問題はないものの不揃い・規格外となった野菜や、新型コロナウィルスの影響により出荷先を失った食材など、廃棄される予定であったもの。もちろん品質に問題はない。
生命力漲る夏の食材を独創性溢れる手法で調理した料理を五感で楽しめる「アルマーニ / リストランテ」の夏メニューで、英気を養おう。
「アルマーニ / リストランテ」
住所/東京都中央区銀座5-5-4 アルマーニ / 銀座タワー 10〜11F
営業時間/ランチ11:30〜15:00(L.O.14:00)、ディナー18:00〜21:00(L.O.19:00)
料金/「ASSAGGI」¥5,500〜(税込・サービス料別途)、「LOSS FOOD MENU」¥10,000(税込・サービス料別途)※ランチ・ディナー共通のメニュー
※新型コロナウイルスの影響により一部情報が変更となる可能性があります。最新情報は公式HPなどでご確認ください。
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- TEXT :
- 津島千佳 ライター・エディター