「零れる」、正しく読めますか?「れいれる」ではありませんよ!

明日、8月6日は、『雨水(あまみず)の日』という記念日です。

雨水を貯蔵し、生活用水として利用する「雨水利用」を推進している墨田区が定めた記念日で、

実際に墨田区では、区役所や両国国技館、博物館等の公共施設で雨水を活用しています。

昨今、大注目のキーワード「サステナブル」や「SDGs」とも重なるシステムですが、墨田区が「雨水利用」に注力しはじめたのは、なんと昭和50年代のこと。当時の墨田区はたび重なる都市型洪水に悩まされており、洪水防止と水資源の有効活用のため、当時、台東区の蔵前から墨田区の両国に移転することになっていた国技館に、雨水利用システムの導入を持ちかけたのだそうです。

昭和58年以降は、墨田区の新設の施設に関しては「原則として雨水利用」が導入されており、

平成6年には『雨水利用国際会議』が開かれ、「雨水利用」という取り組みの世界的な先進地域となっています。 

平成7年以降は民間施設が「雨水利用」の導入を希望するケースへの助成金制度も発足し、墨田区の施設は、続々とサステナブルな形態へ変革しているようですよ!素晴らしい取り組みですね。

…ということで本日は、「雨かんむり」で構成される「」という字の難読クイズをお送りします。

【問題1】「零れる」ってなんと読む?

「零れる」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「容器などから液状や粒状のものがあふれて流れでる」「自然にあらわれる」などを意味する言葉です。

<使用例>

「洪水、つまりは過剰に零れるほどの雨水が存在しているのに、枯渇も心配されるダム貯水のみを頼るのはナンセンス、という合理的な考え方が『雨水利用』なのね。」

「○○れる」。
「○○れる」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 零(こぼ)れる です。

「笑顔が零れる」など「自然にあらわれる」という意味でも使われる言葉です。
「笑顔が零れる」など「自然にあらわれる」という意味でも使われる言葉です。

…さて、2問目も引き続き「」という字のクイズですよ!

【問題2】「零り」ってなんと読む?

「零り」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:

「余剰分」を意味する言葉です。

<使用例>

「活用の仕方を考えれば、ただの零りではなくなる資源が、他にもたくさんあるのかもしれないわね!」

「○○り」。
「○○り」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 零り(あまり) です。

数字の「0」を意味する字ですが、こんな読み方もあるのです。

「零」という字は「レイ」「ゼロ」とも読むように、数字の「0=なにもない状態」も意味しますが、

同時に「わりきれずこぼれたもの=あまり」という意味も持っています。

同じものでも、活用の道を考えて整えれば、「0」ではなく「貴重な資源」に変革できるのだと思います。『雨水の日』、「サステナブル」や「SDGs」について、いまいちど、できる事を再考してみてはいかがでしょうか?

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本日は、8月6日『雨水の日』のトリビアとあわせ、

・零れる(こぼれる)

・零り(あまり)

などの読みかたをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:墨田区ウェブサイト/『東京新聞 TOKYO Web』(2021年6月15日)
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小出 真朱