「二進も三進も」ってなんと読む?「にしんもさんしんも」なんて読まないようお気をつけて!
みなさま、日本で初めてできた鉄道の駅、どこかご存知ですか?
東京の新橋駅と、神奈川の横浜駅です。
といっても、1872(明治5)年、日本初の鉄道路線が開業した当時の新橋駅は、現在の汐留駅の位置に、横浜駅は、現在の桜木町駅に位置していたそう。
横浜というと、さまざまな「日本初」の発祥の地でもあり、現在も独特の存在感を放つ港町、かつ、交通の要所ともなっておりますが、
現在の横浜駅が、実は3代目であること、みなさま、ご存知でしょうか?
また、2代目横浜駅は、1915(大正4)年からわずか8年間しか存在しなかった『幻の駅』と呼ばれています。
『幻の駅』という響き、何だかミステリアスで興味をひかれますね。その、2代目横浜駅が開業したのが、明日、8月15日、ということで、話題のストックに、ご紹介させていただきました。
ちなみに2代目横浜駅が8年しか使用されなかったのは、1923(大正12)年の関東大震災の影響です。半壊した2代目横浜駅は、当時、多くの被災者の一時避難場所としても使用されたようで、現在もなお、当時の建物のいしずえが現地に保存されています。
本日は「2代目横浜駅」のエピソードにちなんで「二」という字の入った、読めそうで読めない日本語のクイズをお送りします。
【問題1】「二十路」ってなんと読む?
「二十路」という日本語の、正しい読み方をお答えください。
ヒント:「二十。または二十年。二十歳。」という意味の言葉で、「三十路(みそじ)」や「四十路(よそじ)」と同じカテゴリの言葉です。
<使用例>
「今年は、姪の二十路のお祝いを控えているから、晴れ着姿を見るのが楽しみだわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 二十路(ふたそじ) です。
「二十歳(はたち)」という言葉は現在でもよく使用されますが、「二十路(ふたそじ)」はほとんど使用されていませんよね?
しかし「三十路、四十路があるのに、二十路はないのかしら?」と疑問に感じらる方もいらしたのではないか、と、「二十路(ふたそじ)」、ご紹介させていただきました。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「二進も三進も」ってなんと読む?
慣用句「二進も三進も」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:そろばんの割り算から出た言葉で、計算のやりくりを意味するところから、ものごとがゆきづまって身
動きがとれないさまを意味します。類語「どうにもこうにも」
<使用例>
「B支店の経営は、ここまで悪化してしまった以上、二進も三進もいかないでしょう。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 二進も三進も(にっちもさっちも) です。
「二進も三進も(いかない)」は、もともと、そろばんの計算上「割り切れない」ことを意味する言葉だったことから「うまくいかない」「身動きがとれない」「どうしようもない」状態を表す慣用句になったようです。
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本日は、8月15日に開業した「幻の2代目横浜駅」のトリビアをご紹介しながら、
・二十路(ふたそじ)
・二進も三進も(にっちもさっちも)
などの言葉の読みかたをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:横浜都市発展記念館ウェブサイト/『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱