人気スタイリストの犬走 比佐乃さんに、自身の経験値から大人の女性に必要なファッションの選び方を教えていただく連載。第15回目は、働く女性の相棒アイテムともいえるスーツに注目します。

スタイリストとして30年以上のキャリアを持ちながら、新しいファッションやサービスにも果敢に挑戦することを忘れない犬走さん。2021年は、前々から気になっていたというKASHIYAMA(カシヤマ)のオーダースーツにチャレンジして、それが大正解だっといいます。今回は、オーダーの仕方やコーディネートのアイディアをお聞きしました。

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犬走 比佐乃さん
スタイリスト
(いぬばしり ひさの)本誌をはじめ数々の女性誌や女優のスタイリングを手がけ、「マダム犬走」の愛称で多くのファンをもつ。30年以上を誇るキャリアと卓越した審美眼で、セレクト&スタイリングする自身の着こなしも、注目を集める。

色違いで何着も揃えたい!自分の体にフィットし着心地の良い「カシヤマのオーダースーツ」の実力とは

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犬走さんがオーダーしたカシヤマのスーツ

ファッションのカジュアル化が進んでいると言われますが、まだまだスーツは手放せないのが働く女性の悩み。ただ、リクルートっぽくならない、センスのいいスーツを選ふことは、なかなか難しいものです。

今回は、自身も日常的にスーツやジャケットを着ているスタイリストの犬走さんに、スーツ選びの選択肢のひとつとして、オーダーする方法をお聞きしました。

注目するのは、ご自身が実際にオーダーしてみてよかったという「カシヤマ」のもの。豊富な素材と多彩なデザインのなかから好みの組み合わせが選べるので、自分らしいスタイルへ仕立てることができるといいます。比較的リーズナブルにオーダースーツを作ることができるので、複数そろえたいときにも便利です。

「ダブルのジャケットをオーダーできるところがあまりないですし、リーズナブルな値段なのもあって、迷わず2着注文してしまいました。生地のカラーやデザイン、素材に加えて裏地やボタンも自分で選べるので作るのがとても楽しかったです。追加オーダーしたいくらい、仕上がりには大満足です!」(犬走さん)。

完成したのは薄いイエローと濃紺のダブルのスーツ。両方とも赤茶のボタンがアクセントになって、硬い印象になりがちなダブルのジャケットもこなれた印象になっているのはさすがです!

コーディネートイメージを固めて、サイズを数ミリ単位で調整

犬走さんが今回作ったスーツ2着は同じようなデザインに見えますが、ジャケット着丈やパンツのラインは微妙に異なります。

「ジャケットもパンツも、ほんの数ミリ違うだけで印象は驚くほど変わります。オーダーするときは全身が映る姿見でバランスをチェックしましょう。加えて、長め丈のスカートと合わせるのかなど、ある程度コーディネートのイメージを固めてから背丈や裾丈を細かく調整した方がいいと思います」(犬走さん)

【私物を特別公開!】犬走さんがオーダーしたスーツの着こなし方を披露

今回は、犬走さんがオーダーしたスーツを日常的にどのように着こなしているのか教えていただきました。

■1:余裕のある大人のムードを醸す「こなれイエロー」

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品のよさと華やかさが薫るイエローのスーツ(犬走さん私物)

1着目は、優しいイエローの色調が美しいスーツ。ブラックやブラウンなどのベーシックカラーのスーツはすでにたくさん持っているので、新鮮なカラーに挑戦したいという女性におすすめです。ダブルなので程よくフォーマル感もあって、オンスタイルに活躍間違いなしです!

「パンツのラインはストレート。スニーカーに合わせたいと思ったので、くるぶし丈にしました」(犬走さん)。

Tシャツとポケットチーフで軽やかに

イエローのオーダースーツ×Tシャツのコーディネート(犬走さん私物)

「ジャケットのインナーにはTシャツを合わせるなど少しカジュアルな要素を添えると、遊び心や余裕が感じられる着こなしになります」(犬走さん)。

イエローのスーツにプリントのTシャツとポケットチーフを投入して、大人のこなれ感のあるコーディネートが完成。スーツが軽やかなイエローなので、残暑が残る季節でも暑苦しくなく爽やかな印象になります。

■2:働く女性の必須カラーは「知的ネイビー」

大人の女性の基本ともいえる濃紺のスーツ(犬走さん私物)

どんなときも安心の、基本ともいえる濃紺のスーツ。ただ、無難になったりリクルートスーツのように見えてしまうアイテムでもあります。犬走さんのようにボタンの色でアクセントを利かせてみるなど、少し遊び心を加えることで、粋な印象に。

自分の身体にきちんと馴染んだ濃紺のスーツを着こなしている女性は、知的で洗練されたオーラを放つはず。立場のある女性ならば、ぜひ手に入れてほしい1着だと犬走さん。

「こちらのスーツはメンズっぽい着こなしを楽しみたいと思って作りました。パンツはローファーに合うように短め丈で細め、裾の仕上げはダブルにしています。また、ジャケットはパンツとのバランスを考えて少し長め丈にあつらえているものポイントです」(犬走さん)。

ラフ感のある白の小物を効果的に

濃紺のオーダースーツ×白のトップスのコーディネート(犬走さん私物)

「白やチーフのシルクシフォンを利かせて、柔らかい印象になるようなコーディネートを日常的に意識しています」(犬走さん)。

BRUNELLO CUCINELLI(ブルネロ クチネリ)のモニーレのアクセントが美しいVネックのトップスと、チーフでスタイリングするのがお気に入りだといいます。白のインナーとチーフには、顔周りを明るく華やかにする嬉しい効果もあるので、ぜひ取り入れてみてください!


人気スタイリストの犬走比佐乃さんが、実用的なファッション情報をご紹介する連載。第15回目は、犬走さんが最近チャレンジしてその仕上がりの良さに感激したという、カシヤマのオーダースーツに着目しました。自分の体にフィットしたスーツを持って入れば、装いや振る舞いも自然と洗練されるはずです。ビジネスや日常をクラスアップさせる投資だと思って、オーダースーツにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

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この記事の執筆者
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PHOTO :
田中麻以(小学館)
STYLIST :
犬走比佐乃
EDIT :
石原あや乃
EDIT&WRITING :
高橋京子