人生を重ねた大人だからこそ見えてくる、豊かな暮らしとは?をテーマに、雑誌『Precious』編集部が総力取材する連載「IE Precious」。
今回は、「ダブルスタイル」主宰・「アルフレックスジャパン」社長夫人の保科和賀子さんのご自宅をご紹介します。
「グリーンは暮らしのバロメーター。生活のリズムや気持ちをゆったり整え、穏やかで優しい『気』を巡らせてくれます」

昨年から東京と河口湖の二拠点暮らしを始めた保科さん。
「コロナ禍で夫の会社もテレワークが増え、海外で勉強していた息子たちも一時は全員帰国。私の仕事はどこでも可能ですし、夫の職場がある河口湖にご縁のある物件が見つかり、購入しました」(保科和賀子さん、以下同様)
「緑に囲まれた静かな場所で、庭でのガーデニングや、アウトドア家具を置いて朝のコーヒーや普段の食事を楽しんだり。自然がより身近に感じられ、グリーンのもつ、穏やかで優しい『気』に癒やされています。植物たちと暮らすことで、不思議と生活のリズムや気持ちがゆったりと整うように。グリーンは暮らしのバロメーターになっています」
以前から、インテリアの要素としてグリーンを取り入れていたという保科さん。コロナ禍でスタートした自然豊かな河口湖での暮らしを機に、暮らしのなかでのグリーンの存在意義が変化してきたと言います。
「グリーンは、静かな癒しと楽しみ。今や、なくてはならない存在です」

「インテリアや照明と調和した居心地よい空間づくりのために欠かせないもの、という点は変わりませんが、もっともっと生活に欠かせないもの、心のあり方や生き方に深く関わるものだと実感するようになりました。静かな癒しでもあり、楽しみでもあり、なくてはならない存在」
「手入れをしているときに、新しい芽やつぼみを見つけた瞬間、きれいに花が開いた日、水やりの途中でふっと虹のようなものが見えたりしたとき…、日常の何気ないなかにある小さな幸せを、植物は気付かせてくれます」




また、グリーンライフを楽しみながら長く続けるためには、プロに頼ることも必要、と保科さん。
「東京の家を長期で離れるときは、サーキュレーターを回すようになったのですが、これは、室内の植物を元気に保つためには空気の循環が大切だというプロのアドバイスによるもの。東京で新たに整えたベランダガーデンも、最初はプロに相談しました。初心者がいきなり園芸店に行っても何から揃えるべきか困ってしまいますから」
「同じように、室内のグリーンも何をどう置いていいか迷う場合、インテリアショップを訪れてみるのもおすすめです。家具や照明とのコーディネート、サイズ感、空間の配置など、ヒントがたくさんありますし、植物に関しても気軽に相談できます。プロの意見を参考に『これが好き!』と思うものを選ぶことが大切だと思います」




保科さんのHouse DATA
●間取り…4LDK
●家族構成…夫婦と子供3人
●住んで何年?…約10年
- PHOTO :
- 川上輝明(bean)、長谷川 潤
- EDIT&WRITING :
- 田中美保、古里典子(Precious)