9月の異名、「長月」以外にも素敵な名称がいっぱいです!
1月は「睦月(むつき)」、2月は「如月(きさらぎ)」…日本には、12カ月の月名を表現する「和風月名(わふうげつめい)」がありますね。
9月は「長月(ながつき)」と呼ばれますが、こちらは「夜長月(よながづき)」の短縮形、という説が濃厚です。「秋といえば夜長」という季節感のイメージは、昔から日本に定着していますよね?
本日は、「長月」「夜長月」のような「9月の異名」に関する日本語クイズをお送りして参ります。
【問題1】「濃染月」って何と読む?
「9月」の異名・「濃染月」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「紅染月」「木染月」という表記でも、同じ読み方で「9月」を意味します。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 濃染月(こぞめづき) です。
紅葉の深い色合いの美しさを表現した、美しい異名ですね。現代の季節感覚ですと、9月は紅葉にはちょっと早い気がしますが、こうした異名は旧暦を使用していた時代につけられているので、現在の新暦とは20~50日程度のズレが生じます。和文化は「さきどり」が粋、とされておりますので、ズレもその範疇、と考えても良いかもしれません。
…というところで、2問目に参りましょう。
【問題2】9月の異名「○月」「○開月」…○に入る共通の漢字は?
以下の画像の中の○に入る、共通の漢字一文字をお答えください。
ヒント:日本人に愛され続けている、美しい植物です。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 菊 です。
「9月」の異名には「菊月(きくづき)」に「菊開月(きくさきづき)」、「菊」という植物名の入ったものが、二つもあります。日本人がいかに菊の花との関係が深いかをよく表していますよね。
こうした月の異名、お手紙やご挨拶文などでさりげなく入れると、風情があって素敵ですね。
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本日は、「9月の異名」、
・長月(ながつき)
・夜長月(よながづき)
・濃染月/紅染月/木染月(こぞめづき)
・菊月(きくづき)
・菊開月(きくさきづき)
などを、クイズでおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:国立天文台ウェブサイト/『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱