「正和」「元亀」…実際に使われていた意外な年号、読めますか?
明日、9月8日は、1868年、明治元年が始まった『「明治」改元の日』です。
「明治」以降、日本では、天皇一代につき一つの元号を使用する「一世一元の制度」が正式に定められることとなりました。
本日は、歴史上、実際に使用されていた元号をクイズでおさらいいたします。
【問題1】「白雉」ってなんと読む?
「白雉」という元号の読み方をお答えください。
ヒント:日本最初の元号と言われる「大化」の次に使用された、飛鳥時代の元号です。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 白雉(はくち) です。
なにぶん古い年号ですので、中には「びゃくち」という読み方をする、という説もありますが、一般的には「白雉(はくち)」とされています。
「白雉」は西暦650~654年に使用されていた元号ですが、なんと「白雉」の後32年間も、元号の無かった時代が存在すると言われています。
現在では和歴として当たり前に使用されている元号ですが、でき始めの頃は、使ったり使わなかったり…という事もあった、という情報は、ちょっと面白いですね。
さて、2問目は、意外性のある元号を3つまとめて出題します。
【問題2】「天平感宝」「正和」「元亀」…なんと読む?
以下の3つの元号の読み方を、それぞれお答えください。
1:天平感宝
2:正和
3:元亀
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 1:天平感宝(てんぴょうかんぽう/てんびょうかんぽう) 2:正和(しょうわ) 3:元亀(げんき) です。
「天平感宝(てんぴょうかんぽう/てんびょうかんぽう)」は、読み方は難しくありませんが、4文字の元号があった、という意外性がありますのでご紹介しました。奈良時代、日本初の2文字でない元号で、これ以降5つ、4文字の元号が続いたのち、現在までずっと2文字の元号が続きます。日本の元号で2文字でないものは、この時代の5つのみです。
「正和(しょうわ)」は、「昭和」のイメージの強い現代人にとっては「同じ読み方の元号がある」というのが意外ですよね。鎌倉時代の元号です。
「元亀(げんき)」は、語感が「元気」と重なり、面白いのでご紹介しました。「ゲンキ元年生まれ」など、とても健やかなイメージになりそうです。室町時代の元号です。
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本日は、実際にあった日本の元号の読み仮名クイズで、
・白雉(はくち)
・天平感宝(てんぴょうかんぽう/てんびょうかんぽう)
・正和(しょうわ)
・元亀(げんき)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱