「下枝」の「したえ」以外の3文字の読み仮名は?…読めたら拍手です!
明日、9月10日は、『下水道の日』という記念日です。
1961(昭和8)年から、旧建設省(現国土交通省)と旧厚生省(現環境省に所轄変更)が『全国下水促進デー』と定めていた記念日で、当時は近代下水道の全国的な整備を啓発する目的を持っていました。その後、日本の下水道環境の経年変化をふまえて、20世紀がスタートする2001(平成13)年に『下水道の日』と名称が変更されました。9月10日は一般的に台風シーズンでもあることから、雨水の処理を担う下水道の大切さを啓発する記念日にふさわしい、という狙いもあるようです。
みなさま、下水と上水は良くご存知だと思いますが「中水(ちゅうすい)」というカテゴリがあること、意識していらしゃいますか?簡単にまとめますと…
・上水…飲むことができる水道水
・中水…飲むことはできないが人体に影響を及ぼさない形で再利用される水(水洗トイレや工業用水)
・下水…雨水や汚水
になります。
台風などで水道供給に問題が出た際、飲み水の準備はあっても、水洗トイレの水が不足して困った、という経験談を聞いたことがあります。もしもの時に、生活用水の汲み置きも準備しておくと安心かもしれません。
…というところで、本日1問目のクイズです。
【問題1】「下枝」って3文字でなんと読む?
「下枝」の、「したえ」以外の3文字の読み仮名をお答えください。
ヒント:「梢(こずえ)」と語感が似ています。
<使用例>
「植木職人さんに庭の木の下枝を剪定してもらったら、見栄えはもちろん、通り抜けやすくなったわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 下枝(しずえ) です。
「下枝」の読み方には「したえだ」「したえ」のほか「しずえ」があります。どの読み方でも、意味は同じで「下のほうの枝」ですが、
「下枝(しずえ)」は語感が美しく教養の香りがしますので、ちょっとした会話で使用すると素敵ですよね?
※「切り下ろした枝」と言う意味の「下枝(おろしえ/おろしえだ)」という言葉もあります。
ちなみに、ヒントに登場した「梢(こずえ)」、「木の枝」というぼんやりしたイメージでとらえている方が多いようですが、正確には「木の先端」を指す言葉で、「幹」「枝の先」両方を含みます。
さて、「下枝(しずえ)」には、対(つい)になる「上枝」の読み方があるのですが・・・。
【問題2】「上枝」って3文字でなんと読む?
「上枝」の、「うわえ」以外の3文字の読み方をお答えください。
ヒント:「ほ○○」の3文字です。
<使用例>
「秋でも新しい上枝がのびるなんて、元気な木ね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 上枝(ほつえ) です。
「上枝」は「うわえだ」「うわえ」「ほつえ」などの読み方があり、すべて「木の、上のほうの枝」という意味です。
「上枝(ほつえ)」の「ほ」は「突き出る」という意味を持っており、新芽がのびてくる枝の先端の元気さを表すような言葉ですね。
ちなみに「下枝(しずえ)」「上枝(ほつえ)」の間にある枝は「中つ枝(なかつえ)」と呼びます。
上中下セットで、大人の美しいボキャブラリーとしてインプットしてくださいね。
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本日は、9月10日『下水道の日』のトリビアをお送りしながら、
・上枝(うわえだ/うわえ/ほつえ)
・中つ枝(なかつえ)
・下枝(したえだ/したえ/しずえ)
などの言葉をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱