「下手物」ってなんと読む?「へたもの」ではなく…絶対聞いたことがあるはずです!
明日、9月20日は『敬老の日』で祝日ですが、そのほかに、ちょっとした共通点のある記念日が重なっている日です。
一つは『空の日』。1911(明治44)年、山田猪三郎氏が開発した山田式飛行船が、帝都(現在の東京)の上空を一周する飛行に成功した日になります。
もう一つは『国産ロケット初打ち上げの日』。1957(昭和32)年、「日本宇宙開発の父」と呼ばれる糸川英夫博士らが制作した、初の国産ロケットの打ち上げ実験が成功した日です。
奇しくも「空」に関係する飛行物体の記念日が重なっているのです。
…ということで本日はまず、空の上に思いをめぐらせつつ「上」という字の入った難読クイズをお送りします。
【問題1】「上手物」ってなんと読む?
「上手物」という日本語の、正しい読み方をお答えください。
ヒント:「品質などが上等な品物。精巧につくられた高価な民芸品。」という意味を持つ言葉です。
<使用例>
「ふらりと通った骨董品店で、すばらしい上手物の湯呑を見つけて、衝動買いしてしまったわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 上手物(じょうてもの) です。
耳慣れない言葉、とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし・・・・2問目に参りましょう。
【問題2】「下手物」ってなんと読む?
「下手物」という日本語の、正しい読み方をお答えください。
ヒント:「並の品。粗雑で安物の工芸品。」「普通とは違って風変わりなもの。」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「カエルのお肉はとってもおいしいのに、乳は『下手物だ』って嫌がるのよ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 「下手物(げてもの)」 です。
主に民芸品の質を指す言葉としての「下手物(げてもの)」は、「上手物(じょうてもの)」の対語になります。
このほか、例文と同じように「下手物食い(げてものぐい)」と表すような「普通とは違って風変わりなもの。」という意味の言葉があります。こちらは「ゲテモノ」とカタカナ表記で見かけることが多いですが、漢字ではこのように書くのです。
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本日は、9月20日の祝日、記念日に関するトリビアと合わせ、
・上手物(じょうてもの)
・下手物(げてもの)
などの言葉の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱