スキニーパンツは、下着選びに注意が必要なアイテムの代表。ちょっと油断すると、ショーツのラインがひびいたり、段差ができたりなどのミスをしてしまうことも。そう聞くと、ついはくのを躊躇してしまいますが「下着選びの3つのポイントさえ押さえて選べば、細身のスキニーパンツも怖くありません」というのはランジェリーライターの川原好恵さん。スマートにスキニーパンツを着こなす下着とは?さっそく教えていただきましょう。

スキニーパンツに万能なのはゴムなしシームレスショーツ、さらにガードルとソングがあれば完璧!

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下着次第でスムーズなヒップラインは簡単に手に入ります

細身のスキニーパンツをはくときに心掛けるべきことは、ショーツの存在を感じさせない、スムーズなヒップラインにすること。具体的には下記の3つを注意して選べばOKです。

1.脚口にゴムが入っていないこと

脚口にゴムが入っていると、端がゴロついたり食い込んだりしてお尻に段差ができやすくなります。それを避けるには、生地の端に縫い目などがない、切りっぱなしになっているものを選ぶのがベスト。切りっぱなしに見えても、特殊な素材なのでほつれる心配はありません。

2.ウエストにゴムがないか、ジャストウエストであること

お腹まわりのおニクがちょっと気になる……そんな方は、脚口同様、ウエストにもゴムを使っていないショーツを選んで。ゴムがある場合は、ジャストウエストのショーツを選ぶのが安心です。はきこみ丈が浅いとゴムが食い込んで、段差ができてしまう場合があります。とくに正面からは見えない腰のあたりのおニクは自分では気付きにくいので注意しましょう。

3.レースは薄手でフラットであること

ウエストや脚口にゴムを使っていない総レースのショーツもスキニーパンツにひびきにくいのでおすすめです。ただ、厚手だとレースの柄がひびく場合があります。薄手で柄の凹凸が少ないものを選びましょう。

スキニーパンツをはくときに用意すべき下着はこの3つ!

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シームレスショーツやガードルを選んで、スキニーパンツを凛々しく着こなして

次は、上記の条件を満たす下着をアイテム別に紹介します。いずれもほかのボトムの時にも役立つ、頼れる下着。ファッションに合わせて選べるように3つ揃えておくのもおすすめです。

■1:ウエストも脚口もゴムを使わない「シームレスショーツ」

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切りっぱなしの生地で接着で形作られているショーツは万能

端が切りっぱなしのような生地で、脇やクロッチ(股)部分にも縫い目がなく、接着で仕上げられているシームレスショーツは、ラインがひびきにくい頼れる下着の代表。とにかく万能的に活躍します。もし、白いスキニーパンツなら、自分の肌より少し濃い目のモカ色を選べば完璧です。

■2:下半身を整えてスタイルアップさせる「ロングガードル」

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できるだけ縫い目や飾りのないシンプルなデザインがベスト

大人の女性の強い味方となるのがロングガードル。ロングガードルもヒップ部分や脚口に縫い目がない、シンプルなデザインを選ぶと安心です。ロングガードルは下腹を押さえたり、お尻を上げたり、下半身全体を整えてスタイルアップさせるので、スキニーパンツ姿に自信を与えます。

■3:下着の存在を感じさせない究極の下着「ソング(Tバック)」

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フィット感のある薄手の生地やレースを選びましょう

ラインレスを手軽に叶える下着といえば、ソング(Tバック)です。様々なデザインがありますが、スキニーパンツのときは、フリルやリボンなどの飾りがないものを。伸縮性のある薄手のレースや切りっぱなしに見える生地を使ったものが良いでしょう。


スキニーパンツはスタイリッシュで凛々しく見える、大人の女性にこそ似合うアイテム。これまで腰まわりや下着のラインが気になって敬遠していた方も、正しく下着を選んで、颯爽と着こなしてくださいね。

この記事の執筆者
文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ウェブサイトなどで執筆・編集を行なう。モットーは「ラグジュアリーからプチプラまで」。国内外の展示会・店舗を幅広く取材する。
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ILLUSTRATION :
津田小友紀
WRITING :
川原好恵
EDIT :
石原あや乃