東京・六本木に位置する5つ星のラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」。都心のシンボル・東京ミッドタウンタワーの高層階に位置する客室から、東京の街並みだけでなく、富士山と東京湾をダイナミックに見渡すことができます。

このたび、ホテル45Fのレストラン「タワーズ」がコンセプトを「ビストロノミー」に一新。メニューも新たにしました。

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ザ・リッツ・カールトン東京「タワーズ」

眺望豊かでくつろげる上質な食空間「タワーズ」。ライブ感あふれるオープンキッチンを備え、昼は明るく開放的で、夜はきらめく夜景をバックに落ち着いたシックな雰囲気と、何度も訪れたくなる魅力があります。カジュアルでありながら本格的な味わいが楽しめ、家族や友人、恋人など気の置けない人と贅沢な食体験ができるレストランです。

今回のコンセプトリニューアルで、フランス料理の伝統的な技法を用いて、厳選されたよい食材を丁寧かつシンプルに仕上げた本格フレンチを、メニューに合わせたワインとともに気軽にいただけるように。「見てわかる、食べてわかる」くらいシンプルな行程で作られたお料理は、下準備に手間をかけながら素材のよさを活かして丁寧に作られています。

ランチやディナーコースメニューはもちろん、アラカルトメニューも豊富に取り揃えています。

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新たに「タワーズ」の料理長に就任した中野琢治氏

新生「タワーズ」の料理長に就任したのは、これまでザ・リッツ・カールトン大阪のフランス料理「ラ・ベ」にて副料理長を務めてきた中野琢治氏。

フランスのミシュラン3つ星レストランなどで修行を積んだ中野シェフは、日本人シェフならではの感性を活かし、産地直送や季節ごとに国内外から選び抜く旬の食材を料理に取り入れ、素材そのものの旨みを引き出す料理を表現。またワインへの造詣も深く、JSA ワインソムリエ協会認定によるワインソムリエの資格も有しています。

「新たに生まれ変わったタワーズでは、フランス料理の伝統的な技法を踏襲しつつ、食材のハーモニーを大切にしたシンプルな料理の数々をご提供したいと考えています。チームが一丸となって作り上げる料理にご期待ください」と語る中野シェフ。

今回、Precious.jp編集部が新生「タワーズ」のおすすめ料理をコース仕立てでいただきましたので、その内容を実食レポートでお届けします。

ザ・リッツ・カールトン東京「タワーズ」でいただけるフレンチメニューを実食

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カナッペ

まずはカナッペ。なすのディップでさっぱりといただきました。

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帆立貝のマリネ スダチ風味

前菜として登場したのは、「帆立貝のマリネ スダチ風味」。フランスの岩塩でマリネした帆立の上に、西洋ワサビと帆立の出汁で作ったレフォールクリームがたっぷりと。帆立の下にはシャンピニオンというキノコ、タマネギ、カリフラワーをほぐしたもの、そしてスダチのゼリーが忍ばせてあります。

プリプリの帆立とレフォールクリームがベストマッチ。クリームの上にかかったスダチのゼスト(皮)のよい香りが食欲をそそり、酸味もいいアクセントに。

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パテ アン クルート

見た目も美しい「パテ アン クルート」は、鴨や豚など季節の肉類をベースにテリーヌを作り、 パイ生地に包んで焼き上げる伝統的なフランス料理。フランス料理の技法を駆使して作られる料理のため、職人の豊富な経験が活かされるのだとか。中野シェフの作り上げた「パテ アン クルート」は本場フランスの職人から見ても完成度が高い仕上がりだそうで、すき間なくみっちりとテリーヌが詰まっています。

テリーヌの中に入ったピスタチオは食感のアクセントにも。添えられたエシャロットのコンディメント、ラズベリーのジュレやリンゴの酸味がよく合い、テリーヌのジューシーさや甘みを引き立てていました。そのまま食べてもおいしいですが、それぞれを付けて食べることで味わいも変わり、飽きずに食べられます。パイ生地もサクッとして美味!

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根セロリのヴルーテ トリュフの香り

フランスの冬の定番野菜である根セロリ。その爽やかで繊細な香りとコクを活かし、ムースのような滑らかさを味わえる温かいスープです。目の前で注いでくれるので、細かく削ったトリュフの香りがたちこめ、スープの優しい味わいに華を添えています。

セロリと名がついているものの、いわゆるセロリのようなクセの強さはなく、むしろ味も香りも優しく繊細。セロリが苦手な方でもいただけそうです。寒い冬に、心も体もポカポカに温めてくれるスープは、ついおかわりをしたくなるような、やみつきになるおいしさでした。

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鱈のポワレ

一本釣りされたあと、船の上で活締め処理を施し鮮度が保たれた鱈に、旨味の強い白ワインソースとハーブやオリーブオイルを重ねた一品。鱈の下には、インカのめざめという糖度の高いジャガイモが。

皮はパリッと、身はふっくらと。新鮮な白身魚の旨味を最大限感じることができました。

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鴨胸肉のロースト

シャラン鴨の胸肉のローストには、ゆり根や黒にんにく、トリュフが添えられています。お肉はほどよい火加減でしっとりと柔らかく仕上げられています。

鴨の肝を使ったほろ苦いスパイスソースも絶品で、お肉と絡めておいしくいただきました。

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洋ナシのコンポート

そして最後のデザートは「洋梨のコンポート」。洋ナシの上にフロマージュブランのソルベ、そしてスパイスが効いたパンドエピスのクッキーがのっています。ジューシーな洋ナシ、なめらかでコクがあるソルベ、サクッとした薄いクッキーと、さまざまな食感が楽しめます。デザートワインとともにいただきました。

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パンも絶品!

食事とともに提供される、おかわり自由のパンももちもちでとっても美味。パンだけでお腹いっぱいになってはもったいないと思いつつ、ついバターをたっぷり塗ってひとつふたつと食べてしまいました。スープと合わせるのも◎!

世界各国のワインセレクションの中から料理に合ったものを提供してくれる

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ひと皿ごとに合うワインを提供

「タワーズ」では、世界各国のワインセレクションも充実。メニューに合わせて、赤白ワインやシャンパーニュを選ぶことができます。もちろん、おすすめのものを出してもらうことも可能ですよ。

合わせるワインについては銘醸地にスポットをあて、今回は赤ワインが有名な南フランスのローヌ・バレー地方のワインをピックアップ。あえて銘醸地を絞り、その中で料理ごとに合うワインをセレクトしてくれました。

今後も月ごとに銘醸地を替えて提供するそうで、訪れるたびに食事とのさまざまなマリアージュが楽しめるだけでなく、ワインでフランスを旅している気分になれそうです。


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ホテルの前に広がるイルミネーション

記念日やビジネスシーンのような大事な席はもちろん、友人同士や家族連れでのカジュアルなお食事にも対応できる懐の深さを感じた新生「タワーズ」。今回はコース仕立てで提供していただきましたが、アラカルトメニューも充実しています。

「タワーズ」の素材の味を活かしたシンプルながら奥深いフレンチを、一皿一皿心ゆくまで味わってくださいね。

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WRITING :
小林麻美