「大角豆」ってなんと読む?「おおかくまめ」ではありません…お祝い膳に入っていそう!
明日はとうとう大晦日…1年の最後の日、みなさまはどのようにお過ごしですか?
本日は、今日のうちにおさらいしたい「大」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「大祓」ってなんと読む?
「大祓」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:人々の罪やけがれをはらうための神事で、主に6月と12月の末日に、宮中や神社で行われます。
<使用例>
「大晦日は毎年、近くの神社の大祓に行くの。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 大祓(おおはらえ) です。
「大祓(おおはらえ)」…「祓う(はらう)」という字が「抜」と似ているからか、「だいばつ」と誤読される方に遭遇しました。日本古来の神事ですので、大人の教養として正しく読めるようにしておきたいですね。
「大祓(おおはらえ)」の日には、神社で「形代(かたしろ)」と呼ばれる人型の紙に名前を書き、半年間の身のけがれを清めていただくことができます。大晦日には、翌年をけがれない身で迎えるため、「大祓(おおはらえ)」が行われるのです。
明日お出かけ予定の方は、街中で「大祓(おおはらえ)」という言葉に遭遇する確率、高いですよ!
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「大角豆」ってなんと読む?
「大角豆」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:マメ科の一年草で、小豆(あずき)によく似た、幾分色の濃い豆がとれます。
<使用例>
「我が家は古式にのっとって、お赤飯に入れるお豆は大角豆を使うわよ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 大角豆(ささげ) です。
「大角豆(ささげ)」は、お赤飯の色付け用に一緒に炊く豆として、古来から使用されてきました。
小豆(あずき)で炊くお赤飯もポピュラーで、小豆と大角豆は大変よく似ていますが、大角豆のほうが煮崩れしにくいしっかりした性質です。柔らかくなる小豆は食べやすいですが、昔の武家では、お赤飯の小豆が割れていたりすると「切腹」を思わせてよろしくない…ということで、大角豆を使うならわしだったようです。
例文のように、現代でも大角豆のお赤飯にこだわる方はいらっしゃいますので、お祝い膳をいただく機会が増えるお正月の前に、「大角豆(ささげ)」、おさらいしておきました。
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本日は、年末におさらいしておきたい「大」という字の入った日本語
・大祓(おおはらえ)
・大角豆(ささげ)
などの読み方クイズを、言葉のトリビアとともにお届けしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『素材力だし』ウェブサイト(理研ビタミン株式会社)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱