【目次】

【丈別】「ロング」「ショート」「バミューダ」「カプリ」「クロップド」「アンクル」


まず最初に【丈別】のパンツの種類をお届け。似ているクロップドとアンクルの違いについても解説します。

「ロング」

 

「ロングパンツ」は、基本的にくるぶしより下の丈のものを指します。もっとも親しみ慣れたパンツのうちの一つで、着回し力の高さを備えたタイムレスに活躍させられるアイテムです。

「ショート」

 

「ショートパンツ」は、膝上までの短いパンツの総称です。混同しやすい「ハーフパンツ」は、ちょうど膝の真ん中くらいの丈のものを指します。また、極端に短いパンツは「ホットパンツ」と呼ばれています。

「バミューダ」

 

トレンドアイテムにもなった「バミューダパンツ」は、膝丈前後でやや細身になったパンツのことです。膝下の素肌が見えるアイテムながらも、そのすっきりとした見た目のおかげでアクティブにならず、大人でも扱いやすいのが高ポイント。

「カプリ」

 

「カプリパンツ」とは、膝下から七分丈までの細身パンツのことで、イタリアのカプリ島からきているのだそう。対して「サブリナパンツ」は、八分丈くらいの細身パンツのことで、オードリー・ヘプバーンが映画『麗しのサブリナ』で着用し、人気に火がついたことからこの愛称で親しまれそうようになったそうです。

「クロップド」

 

“短くカットされた”という意味の「クロップドパンツ」は、六〜八分丈のパンツのことを指します。足首周りがしっかり覗くので、見本のようにソックスとパンツとの合わせを楽しむのにもおすすめ。

「アンクル」

 

クロップドパンツと混同しやすい「アンクルパンツ」は、名前の通りちょうど足首が見えるくらいの九分丈のパンツを指します。きゅっとした足首を見せることで、抜け感やスタイルアップ効果を手に入れられたりと、頼もしいアイテム。

【形別】「フレア」「テーパード」「スキニー」「ストレート」「ワイド」「ガウチョ」


次に【形別】のパンツの種類について詳しく解説します。それぞれの違いを押さえつつ、導きたい印象によって形を変えてみましょう。

「フレア」

 

膝下から裾にかけて広がる「フレアパンツ」は、美脚効果を得られたり柔らかな雰囲気を醸すことができるアイテム。「ブーツカット」や「ベルボトム」もフレアパンツの一種になります。

「テーパード」

 

“次第に細くなる”という名前の通り、腰回りから裾にかけて、だんだんと細くなっていく形が特徴の「テーパードパンツ」。太もも周りのラインが気になる、という方におすすめです。また、きちんとした印象なのでビジネスシーンでも大活躍。

「スキニー」

 

“ほっそりとした”という意味である「スキニーパンツ」は、脚のラインにフィットする細身のパンツのこと。ゆとりのあるトップスと合わせメリハリのある着こなしへ導きたいときや、すっきり見せたいときにおすすめです。

「ストレート」

 

膝下から裾にかけて、細くなったり広がったりせず、まっすぐなラインが特徴の「ストレートパンツ」。シンプルだからこそ合わせるトップスを選ばなかったり、様々なテイストにマッチさせられるのが魅力です。

「ワイド」

 

全体が広がった形になっているのが「ワイドパンツ」で、脚のラインを拾わないのが特徴です。デザインや素材によってカジュアルからきれいめまで対応するアイテム。

「ガウチョ」

 

ワイドパンツの一種である「ガウチョパンツ」は、裾にかけて広がる七部丈のパンツのことで、エレガントな印象。混同しやすい「パラッツォパンツ」とは、布をたっぷりと使ったすとんと落ち感のあるもので、スカートのように見えるいわゆる「スカーチョ」と同じものです。

【デザイン別】「センタープレス」「イージー」「ワーク」「トレンカ」「ハイウエスト」「スリット」


ここからはセンタープレスやハイウエストなど【デザイン別】のパンツについてお届けします。

「センタープレス」

 

アイロンでパンツの中央にプレスをかけ、折り目を入れたのが「センタープレスパンツ」。Iライン効果が加わるので、細見えが期待できます。またきちんとした印象も備えているので、きれいめに導きたいときに活用したいです。

「イージー」

 

ウエストにゴム紐が入っていたり、ストレッチが効いていたり、ゆとりがあったり… 動きやすく快適なパンツの総称を「イージーパンツ」といいます。ワンマイルコーディネートや着こなしに抜け感を授けたい時に取り入れて。

「ワーク」

 

作業用パンツの総称で、大きめポケットがついていたり、耐久性が高いことや動きやすさを備えてるのが特徴。「カーゴパンツ」や「シェフパンツ」もワークパンツの一種です。

「トレンカ」

 

レギンスの一種で、引っ掛けを土踏まず部分に引っ掛けるタイプが「トレンカ」。動きやすく、さらにヒールパンプスとの組み合わせなら美脚効果を発揮させることができます。

「ハイウエスト」

 

股上が深いパンツである「ハイウエストパンツ」は、ウエストの位置を高く見せてくれるので脚長効果抜群です。クロップド丈トップスと合わせれば、その効果が倍増。

「スリット」

 

裾に切れ込みが入った「スリットパンツ」は、程よく抜け感を宿したい時におすすめのアイテムです。またその切り込みがあるおかげで、シャープさが強調されスタイリッシュさを両立できるのも見逃せません。

【素材別】「デニム」「チノ」「ニット」「スウェット」「リネン」「コーデュロイ」「サテン」「レザー」「スウェード」


パンツは【素材】を変えるとまた違った印象に導くことができます。カジュアルからきれいめまで、代表的な素材のパンツをご紹介します。

「デニム」

 

パンツの素材の中でも王道である「デニムパンツ」。色味や形、デザイン違いで何本も持っている、という方も多いのではないでしょうか。また「ジーンズ」は「デニムパンツ」と同義語になります。

「チノ」

 

綿やポリエステルを綾織り(縦糸が二本または三本の横糸の上を通過したあと、一本の横糸の下を通過するのを繰り返し織られもの)にし、丈夫な厚手に仕上げたチノクロスという素材を用いたパンツのこと。カジュアルながらも適度に光沢があるので、品の良さも叶います。

「ニット」

 

「ニットパンツ」はニット生地を用いたパンツのことで、装いにぬくもりとリラックス感を授けてくれます。着心地の良さや動きやすいという観点から、イージーパンツの一種になります。

「スウェット」

 

こちらもイージーパンツの一種である「スウェットパンツ」は、内側はパイル編み、外側は平編みの生地を組み合わせたスウェット素材でできたパンツのこと。吸汗性や伸縮性に優れているため、スポーツ用パンツとしても浸透しています。

「リネン」

 

亜麻でできた織物で作ったパンツのこと。独特のシャリ感があり、洗練された印象に。触れるとひんやりすることや速乾性に優れているため、主に春夏のパンツとして用いられます。

「コーデュロイ」

 

縦畝が特徴の綿織物であるコーデュロイを使ったパンツのこと。ベルベットのような光沢が特徴です。秋冬のパンツとして浸透しているのは、高い保温性があるため。

「サテン」

 

サテン素材を用いて作られたパンツのこと。サテンとはしゅす織りのことで、これは縦糸または横糸だけが表に現れるような織り方なので、フラットで光沢のある見た目に仕上がります。そのつるつるとした手触りと上質な輝きを頼りに、上品さを演出するときに取り入れたいです。

「レザー」

 

革という意味であるレザー、またはエコレザーを使ったパンツのこと。きりっと辛口な印象なので、スタイリッシュにきめたいときにおすすめです。適度なツヤがあるので、モードに着こなすのはもちろん、デザインによってはエレガントにもきまります。

「スウェード」

 

なめした裏革を短く毛羽立たせたものであるスウェード、またはエコスウェードを使ったパンツのこと。滑らかな手触りと独特の光沢感で、主役級の存在感を放ちます。

【柄別】「チェック」「ドット」「アニマル」「ストライプ」


最後に【柄別】のパンツの種類について解説します。デイリーに取り入れやすい、代表的な四つをピックアップしました。

「チェック」

 

見本のようなギンガムチェックや、グレンチェック、千鳥格子などのチェック柄を用いたパンツ。見た目の華やかさをぐっとアップさせられたり、トラッドなムードを醸すことができます。

「ドット」

 

水玉模様が施された「ドットパンツ」なら、ぱっと目を引くキャッチーな着こなしに。大きめドットならモダンに、小さめならフェミニンな印象に誘導できます。

「アニマル」

 

パイソンやレオパード、ゼブラなどアニマル柄を使ったパンツ。モード感たっぷりに仕上がるだけでなく、シンプルなトップス合わせでも十分様になるのが頼もしいです。

「ストライプ」

 

ストライプ模様が施されたパンツのこと。縦長効果が加わるので、スタイルアップできるのが嬉しいです。見本のようなさりげないピンストライプなら、品の良さも醸せて一石二鳥。

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EDIT&WRITING :
阿部芙美香
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