「合点」ってなんと読む?「がってん」「がてん」正解はどちら?
明日、1月7日は『消救車の日』という記念日です。消防車でも救急車でもある「消救車(しょうきゅうしゃ)」、みなさまご存知ですか?
消防自動車の消防機能と普通救急自動車の救急機能を併せ持つスーパー緊急車両・「消救車(消防救急車)は、世界で初めて、2005(平成17)年の1月7日に、千葉県松戸市に配備されました。
救急の現場には「PA連携」という言葉があり、「PA」とは「Pump and Ambulance(ポンプ車と救急車)」の略語です。人命に関わる火災の現場では、PとAの機能を持つ救急車両の連携を要する場面が多くなりますが、
これを1台の救急車両で兼ね、迅速な救助を可能にするのが消救車なのです。
現在、徐々に全国への配備が広がっているようです。
本日は、消防機能と救急機能が合体している消救車にちなんで、「合」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「咬合」ってなんと読む?
「咬合」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「上下の歯のかみあわせ。」という意味の言葉ですが、「かみあわせ」とは読みません。
<使用例>
「一見してはわかりにくいけれど、私、不正咬合があるらしくて、矯正中なの。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 咬合(こうごう) です。
「咬合(こうごう)」は「咬み合わせ(かみあわせ)」の事ですが、正式な読み方は「こうごう」です。
読み方に迷う方が「かみあわせ」と読む例が散見されます。「かみあわせ」でも意味は伝わるものの「この方、正しい読み方がわからないのね」と思われてしまいますので、「咬合(こうごう)」、正しく覚えておきたいですね。
例文に出てきた「不正咬合(ふせいこうごう)」とは、医学的見地で「歯並びや上下のかみ合わせに異常があること」を指し、俗語で言うところの「すきっ歯」「出っ歯」「らんぐい歯」なども、これに入ります。俗語で表現するのは、いかがなものか?というシーンでは、「不正咬合」という言い回しを使用すると良さそうです。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「合点」ってなんと読む?
「合点」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「承知してうなづく事。納得する事。」という意味の言葉です。
<使用例>
「彼女の不可解な行動も、なぜそうしたかの理由を聞けば合点がいくわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 合点(がってん/がてん) です。
「合点(がってん/がてん)」という言葉は、もともと、和歌や連歌、俳諧を批評する時、すぐれた作品につけた印を指す言葉です。
「合点(がってん/がてん)がいく」「合点(がってん/がてん)がいかない」という言い回しは、その和歌や句の内容に関し、批評者が納得して評価できる内容であるか否か、という意味だったわけです。
これが「合点=了承、納得」という意味の言葉として独立し、江戸っ子言葉には「合点(がってん)だ!」などの言い回しもありますね。
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本日は、1月7日『消救車の日』のトリビアとあわせ、「合」という字の入った日本語から、
・咬合(こうごう)
・合点(がってん/がてん)
などの読み方、意味、背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:東京消防庁ウェブサイト/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱