形、大きさとさまざまな種類があるストール。柄がよくて買ってみたものの、実際に使ってみたら「大きすぎて使いこなせない」「柄が隠れてしまって残念…」なんて経験をされた方も、いらっしゃるのではないでしょうか? そこで、ストールを3つの使い方別にコーデをご紹介します。ストールを服に合わせて使い分けてみましょう。
ストールの巻き方別着こなし方
■1:ストールを「巻いて」つくる華やぎ大人コーデ
ストールをコーデに取り入れる際、最も簡単にできるのは、ストールを首に巻くスタイルです。アウターをはおらない日やいつもより寒い日などは、厚手のストールを。首に一巻きするだけで、温かい印象を与えます。大人の女性ならぐるぐると巻くよりも1、2回巻いて両端をたらして。首から胸や背中にかけて縦のラインをつくることで、スッキリとしたシルエットになります。
春先や秋に合わせるなら、薄手のストールで軽やかに。ふんわりと巻くことでフロント部分の布が何層か重なり合い、ドレープができ、やわらかな印象になります。白のパーカーに合わせた鮮やかなカラー(写真上)や、バンダナ柄(写真下)を選べば、ありきたりでないワンランク上のカジュアルなコーデがかないます。足元はヒールパンプスで、女性らしさを忘れずに。
かしこまった場所やラグジュアリーな雰囲気をプラスしたいときは、光沢感のあるストールが最適。柄が魅力的なストールはコーデのメインになるよう、ラフに2つ折にして首に一巻き。フロント部分を覆うように身につけます(写真上)。ジャケットなどに合わせるときは、細幅長方形のストールを選び、さっと巻くだけ。無駄な厚みがなく、すっきりとジャケットスタイルに馴染みます(写真下)。
■2:ストールを「結んで」首元に存在感を出す技ありコーデ
シンプルなコーデや、まとまりすぎてしまったスタイルには、ストールを結んで立体感を出すと、メリハリのあるスタイルになります。カジュアルなコーデには、チェックの大判ストールを巻きフロント部分で結んで、さらにボリュームアップ。定番のスタイルに季節感をプラスできます(写真上)。薄手のストールなら、2枚使って編み込むように結べば、複雑な結び目で首元に美しいアクセントができ、存在感のある大人の女性に(写真下)。
程よいボリューム感を出すときは、フロント部分で軽く結びストールでYラインをつくり、女性らしさを演出します。カーディガンとスリムパンツのスタイルには、少し大ぶりのストールで胸元に大きな結び目をつくり、コーデに立体感を(写真上)。ジャケット合わせの場合は、ジャケットのシルエットを邪魔しないよう、きつめに結べば、結び目の小さい、まとまりのあるコーデになります(写真中・下)。
シンプルなトップスやワンピースには、柄物ストールで華を添えます。ボウタイブラウスに端正なパンツを合わせたコーデには、色味の強い赤のストールをアシンメトリーに巻いて、トラッドなスタイルに華やかさをプラス(写真上)。フェミニンな白レースのワンピースには、光沢感のあるライトブルーのストールをチョイスすると、ネイビーとのコントラストを穏やかにしてくれ、やわらかい上品さが漂います(写真下)。
■3:ストールを「はおって」コーデにリュクス感をプラス
ストールは首回りを華やかにするだけでなく、コーデのレイヤードにも使える”大きなアクセサリー”。ニュアンスある優しい色味でまとめたスタイルなら、ストールも同系色を合わせて。1枚でも重ねたように見える、麻とシルクの異素材ミックスのトップスに、ストールをレイヤードすると、上半身にさらなる奥行きが生まれます。薄手のストールならもっさりすることなく、ラグジュアリー感の漂うスタイルに。
ストールは、首元を華やかにしてくれるだけではありません。はおればカーディガンやアウターに早変わりです。長めのストールをゆったりとはおれば、ロングカーディガンのようなレイヤードをつくります(写真上・中)。ファー付きのストールなら、肩からはおればまるでマントのような仕上がりに。マントほど大きくなく、エレガンスな装いです(写真下)。
首にかけるようにストールをはおれば、ジレのようなスタイルに。ニットワンピースとジレをネイビーでまとめたコーデには、ほかのアイテムよりワントーン明るいブルーのカシミヤストールを。ロング&リーンなスタイルが生まれ、すらりとした印象になります。バッグやショートブーツは黒で合わせて、ピリッと辛口テイストをコーデに効かせ凛とした装いに。
コーデに変化を与えてくれる「ストール」。シーンや気分によって使い分ければ、よりおしゃれが楽しくなるはずです。定番のスタイルでも、ストールの巻き方を変えて、いつもとはちょっと違うコーデにしてみては。防寒のためだけではなく、ストールをファッションに取り入れてこの冬のコーデを楽しんでください。