新しい1年が始まり、慌ただしいなかで人が集まる機会が多くなります。そんな時の味方が、進化した「お取り寄せ鍋」。豪華な食材を少しずついただけるお取り寄せの「鍋」が、時代の変化に乗って進化しています。 家族で、おもてなしに、大好きな「泡系」と合わせて楽しみたい!
料理家・行正り香さんに、おすすめの「お取り寄せ鍋」とそれに似合うお酒、また用意すべき前菜など、おもてなしのコツをおうかがいしました。
【行正さんの「お取り寄せ鍋」ペアリング】 ぼたん鍋×ロゼ。麗しいコクと滋味
紅色が鮮やかな猪肉は、冬のごちそう。山の辺料理で名高い料理旅館“比良山荘”の看板ジビエを、ぼたん(猪)とバラ(ロゼ)の麗しのペアリングで味わう至福。
「夫婦ふたりで楽しみたい、滋養溢れるおいしさです」
「脂身がすごいね」。届いた猪肉を前につぶやいた行正さんのご夫君。その味の予想は、食べた瞬間に裏切られました。
「脂身は驚くほど、さっぱりととろけるんです。ジビエは現地でしか食べられない、手に入ってもおいしさを生かすのは難しいと思っていましたが、こんなに新鮮な猪肉を自宅で味わえるのは、お取り寄せの醍醐味ですね」
猪肉は、味は豚肉に似ていながら、脂身は豚肉以上にコラーゲンが豊富で、プレシャス世代にうれしい栄養素が豊富なヘルシー食材。天然のジビエは肉質の個体差も大きいなか、3代目の伊藤剛治さんが、その目利きで選んだ上質な猪肉を発送する当日に処理しているため、新鮮で臭みもありません。猪肉とたっぷりのねぎやきのこを受け止めるのは、はちみつを使った甘めのスープ。食材が加わることでいい塩梅にあっさりとした味となり、煮詰めても、さっぱりとしています。
「猪肉をしっかり食べたいので、前菜は、白身魚のお刺身ときのこで軽めにしてみました。ロゼシャンパーニュの程よいコクが、猪肉のうま味を引き立ててくれます。子供たちがいない日、夫婦の楽しみにしたい鍋です(笑)」
お取り寄せ鍋:“比良山荘” 猪と冬野菜の鍋
新鮮な猪肉を極上のスープ、香りと共に
冬だけの特別なごちそうである天然の猪肉300gが、美しく盛りつけられて届く。野菜は、霜が降りると甘さととろみを増すねぎ、美しい自然の中で自生するクレソンなどシンプルな組み合わせで、どこか懐かしい栃餅もうれしい。甘めのスープは昆布とかつお、はちみつがベース。「料理屋ならではの季節の香りも届けたい」と、ゆずの皮を削るためのミニおろし金と刷毛もセット。その心遣いに胸も胃袋も熱くなる。
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- 消費期限は到着日当日/金〜日曜で着日指定可能(配送不可エリアあり)
冷蔵便・送料別/3月末まで販売
問い合わせ:比良山荘(滋賀県大津市葛川坊村町94) - TEL:077-599-2058 (11:30~15:00、17:00~21:00)
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定休日:火曜ほか
ご注文:HPから(http://hirasansou.com/)
鍋待ちレシピ「マッシュルームのカナッペ」
カナッペ系は、ひとつあるとつまみにもなり、小腹も満たしてくれるので便利。マッシュルームのうま味、炒めたバターのコクで、シャンパンが進みます。
〈材料(2〜3人分)〉
マッシュルーム…6〜8個
玉ねぎ…1/2個
にんにく…1かけ
バター…50g
(A)ジン(または白ワイン)…大さじ1
塩…小さじ1/2
タイム(あれば)…少量(みじん切り)
バゲット…適量
〈つくり方〉
(1)マッシュルーム、玉ねぎ、にんにくはみじん切りにする。
(2)フライパンを中火で熱し、バターを溶かす。玉ねぎを炒め、マッシュルーム、にんにくを加えて炒める。
(3)全体がしんなりしたら、(A)を加えて混ぜ合わせ、火を止める。
(4)器に盛り、薄切りにしてトーストしたバゲットにのせていただく。
鍋待ちレシピ「白身魚と明太マヨのカルパッチョ」
鯛やひらめなどの刺身に明太マヨネーズをのせるだけ。昆布締めもマリネも不要。皿に塩をふり、刺身を盛り、好みのハーブを散らすだけで粋なひと皿に。
〈材料(2人分)〉
白身魚の刺身(鯛など)…8切れほど
明太子…1腹
マヨネーズ…大さじ1
塩…適量
好みのハーブ(イタリアンパセリなど)…適量
レモンの皮…適量
〈つくり方〉
(1)明太子は身をこそげ取り、マヨネーズと混ぜ合わせる。
(2)器に塩をふり、白身魚の刺身を並べ、上に(1)をのせる。
(3)好みのハーブをちぎり、削ったレモンの皮と共に散らす。
シメの一杯
野菜が少し残ったスープにゆでた五島うどん(セットとは別)を入れ、鍋に使ったゆずの皮を散らします。
合わせたい泡はコレ! コクのあるロゼ、口直しにジンソーダを
◇クリュッグ ロゼ 25 エディション
最上級のロゼ シャンパーニュ。皮ごと発酵させたピノ・ノワールなどの品種をブレンドし、フルーティでスパイシーな味わい。
◇ジャパニーズクラフトジンROKU
桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、ゆず。和の食材と、繊細な職人技で造る和風のジン。ほのかな甘さ、桜の香りも絶品。鍋には炭酸で割ったジンソーダを。
※掲載の商品の価格は税込みです。
※この特集の情報は2021年12月15日現在のものです。商品の内容や梱包、配送地域、販売期間は変わる場合があります。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 神林 環
- STYLIST :
- 澤入美佳
- EDIT&WRITING :
- 松田亜子、池永裕子(Precious)
- RECONSTRUCT :
- 上田みゆき
- 料理 :
- 行正り香