「結願」ってなんと読む?「けつがん」でも間違いではありませんが…
明日・1月17日は、『おむすびの日』という記念日です。
ごはんの「おむすび」だけでなく、人と人との心を結ぶ「おむすび」、という意味合いを込め、
阪神淡路大震災が発生した1995(平成7)年1月17日にちなんで制定されました。
この震災時、ボランティアによるおむすびの炊き出しが、人々を大いに助けたことから、この善意を忘れぬよう象徴的な日付に…という願いが込められているそうです。
人と人との結びつきや、誰かのために何かをすること、また、何気ない日常も、多くの人の手助けにより成り立っていることを、改めて考えたいですね。
本日は「結」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「結氷」ってなんと読む?
「結氷」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「氷が張ること。また、張った氷。」という意味を持つ言葉です。
<使用例>
「実家の近くの湖では、この寒さのせいで、湖面一面が結氷したらしいわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 結氷(けっぴょう) です。
ほぼ同じ意味の「氷結(ひょうけつ)」という言葉もございますが、漢字の順序が逆になると「けつひょう」ではなく「結氷(けっぴょう)」と読みます。
「結氷(けっぴょう)」は気象観測用語としても使用されているので、ニュース等にも登場する言葉です。大人として正しく読めるようにしておきたいですね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「結願」ってなんと読む?
「結願」という日本語の、「けつがん」以外の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「日数を決めて行った法会や願立ての日数が満ちる事。また、その最終日。満願。」という意味の言葉です。
<使用例>
「父の手術が無事成功するまで、大好きなコーヒーを断つ願掛けをしてたんだけど、無事に結願を迎えられたわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 結願(けちがん) です。
「結願(けつがん)」と読んでも不正解ではありませんが、宗教色のある熟語では「結」を「けち」と読むのがスタンダードです。
たとえば「結縁」は、
「結縁(けつえん)」と読むと、「人と人が縁を結ぶこと。」を意味しますが、
「結縁(けちえん)」と読むと「仏道に縁を結ぶこと。」という意味になります。
「結願」に関しては「けつがん」と読んでも熟語の意味は同じで、読み方として不正解ではありませんが、
複数の辞書で「結願(けちがん)」のほうがメインとして掲載されているので「結願(けちがん)」と読めたほ
うが一般的かつ教養を感じさせます。
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本日は、1月17日『おむすびの日』のトリビアと、「結」という字の入った日本語から
・結氷(けっぴょう)
・結願(けちがん/けつがん)
などについておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:おいしいごはんを食べよう県民運動(兵庫県)ウェブサイト/『百科事典マイペディア』(株式会社平凡社)/『デジタル大辞泉』(小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱