【目次】
血色感を与える「ベースメイク」
◆ピンクオークル系のクッションファンデで艶めく温もり肌に
年齢を重ねるほどにくすむ肌をどうにか明るく、白く見せたい。そう願って、毎日ベースメイクに勤しんでいる方は多いですよね。「でも実は、大人の女性の肌に必要なのは、明るさや白さではない」とヘア&メイクアップアーティスト 小田切ヒロさんは断言します。
「抜けるような明るさと白さのある肌は、確かにそれだけを見たらきれいに感じるかもしれません。でもコントロールカラーや明るい色味のファンデーションを塗り重ねるほどに、肌からは生命感が消え、膨張してデカ顔印象に。大人の女性を魅力的に見せるのは、血色感を仕込んだ、高揚感を感じさせる肌。
そんな肌をつくるには、ファンデーションの色選びがポイント。トーンが低めのピンクオークル系のカラーなら、チークに頼らずとも簡単に温もり感のある肌をつくれますよ」(ヘア&メイクアップアーティスト 小田切ヒロさん)。
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■Step.1:ピンクオークル系のクッションファンデを手でなじませていく
今っぽい、肌のキメを感じさせるようなフローレスな肌づくりにおすすめなのが、クッションファンデを手でつけるテクニック。パフでつけると顔がのっぺりしがちだけど、手でつけることでリキッドのみずみずしさをそのまま肌に纏わせることができ、ツヤが際立った美しい肌に。
■Step.2:パフは仕上げに使う
パフは、たたき込む用として使います。肌の上を滑らせずに、優しくタッピングしながら薄くフィットさせていきます。
「スキンケア発想のツヤ肌仕上がりが魅力のクッションファンデ。今回使った色は『ピンクオークル30』。ほんのりとやわらかな血色感を演出でき、チークの頼らずともイキイキとした幸せ感に満ちた肌を演出できます」(小田切さん)。
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血色感を与える「アイメイク」
◆オレンジを足してくすんだまぶたに血色をプラス
くすんだまぶたに血色を足す、絶妙オレンジ。透明感ある色で、骨格を美しく整え目力アップ!簡単に若々しさを加えられる優秀色。
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■基本の塗り方
血色オレンジ(C)をアイホールに、きらめき血色ブラウン(D)は二重の幅に、下まぶたにもほんのりのせる。艶めきブラウン(E)を目の際に。チラキラシマー(A)を眉下にふわりとのせて。
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◆アイメイクすべて赤み系にして今旬の血色感目元に
今や定番となった、赤み色のアイメイク。血色系のアイカラーは使うだけで最旬顔になれる最強色です。
黒を使わない代わりに、目の際に影色を仕込むこと、赤み色は躊躇せず大胆に使うこと。アイラインもマスカラも赤み色でコーディネートすることで、見慣れた目元が鮮やかに一新されます。
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■Step.1:目周りの色の不均一を調整
アイメイクの準備段階として、目周りの色の不均一を調整します。SUQQU シグニチャー カラー アイズ 13の画像Aの光色をまぶたの上と目の下に広くなじませ、色ムラや凹凸の影を光で飛ばします。仕上がりに大きな差が出る、はずせないステップです。目の際から上に向かって、ブラシを左右に往復させながらなじませます。目の下は目尻から目頭へなじませて。
■Step.2:黒の代わりに影色で骨格を強調し目力アップ
シェードカラーで目の際とアイホールのくぼみに影をつけ、目元の印象を強化します。この影色を仕込む工程は、〝脱・黒〟では非常に重要な作業です。SUQQU シグニチャー カラー アイズ 13の画像Bの影色を目の際からアイホールのくぼみにぼかします。ブラシを往復させ、目の際からアイホールのくぼみをシェーディング。もともとまぶたがくぼんでいる人は際だけでOK。
■Step.3:赤み色の華やかさでメイクがきまる
今回の主役となるのは黄みのある赤み色。SUQQU シグニチャー カラー アイズ 13の画像Cの色を、二重の人は二重のラインより少し出るところまで、奥二重や一重の人は目を開けたときに色が見えるところまで、ぼかします。目の下にも約2mm幅で入れます。目の下は細いチップに替えて、目尻から目頭へなじませて。目の下の目頭側5㎜は何も塗らないのが抜け感を出すポイント。
■Step.4:さらに赤みをプラスして眼差し印象を強化
ステップ3まででアイカラーは完成しているけれど、さらにSUQQU シグニチャー カラー アイズ 13の画像Dのピンクよりの赤みを上まぶたに重ねて、強さを出してもいい感じに。Dの色をCと同じ範囲にプラスします。初めに色をおいたところが最も発光するので、上まぶたの中央から周囲に広げていく重ね方がおすすめです。
■Step.5:アイラインも赤み色でしっかり締める
アイラインはシックな赤紫ニュアンスのプラムカラーを選択。目の上の際を全体的に埋めたら、目尻から先は、下げたり上げたりせずに、水平に約5mm伸ばします。目の下には入れなくてOK。目尻はフラットに5mmで若々しい印象に。目の下にラインを入れると、目が締まってかえって小さく見えるので入れません。
■Step.6:赤み系のマスカラでしっかり目力をアップ
マスカラももちろん黒は使わない。赤みのアプリコットカラーでしっかり目力をアップします。まつげはそもそもが黒いので赤みの色でもフレーム強化できます。根元にしっかり差し込んで立ち上げます。下まつげを塗るときは、ブラシを縦にして左右に振りながら、根元から毛先まで1本1本に丁寧に塗ります。
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血色感を与える「チークメイク&リップメイク」
◆液体チークを染み込ませて自然な血色頬に
大人がメイクで最もミスしやすいのがチーク。アイテム選びものせる位置も若いころのまま、更新されずに間違っている人が多いもの。まずアイテム選びは、カサついてしぼんだ頬をふくらませる艶やかなリキッドが正解。
のせる位置ですが、今まで “にっこり笑ったときにいちばん高くなるところ” と教わってきましたが、これだと真顔になったときに下にズレるため、たるみを強調。正しいのは、頬骨よりも上で、黒目の少し外側の延長線のところ。こんなに上?と思うかもしれませんが、ここを中心に指でぼかし広げていくと頬がキュッと上がったような錯覚効果が。
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■Step.1:手の甲にとりジェルと色素を混ぜる
手の甲にとり、指で色素の粒々をつぶし、ジェルと色素を混ぜる。
■Step.2:少量を頬骨より少し上に乗せる
黒目の少し外側の下、頬骨よりも少し上の位置にチョンとのせる。
■Step.3:優しくなじませる
指の腹を使い軽い力でトントンと叩きながらなじませる。
大人メイクで難しい【チーク】もこれなら大丈夫!「シャネル」名品チークで叶う【自然な血色頬】
◆コーラルピンクで素肌と素の唇の血色が高まったような仕上がりに
くすみやすい大人は、素肌と素の唇の血色が高まったような仕上がりになるコーラルピンクを。
まず、薬指の腹の温度でバームを溶かしながら、クルクルッと円を描くようにバームをとります。そしてチークもリップも、色を出したい場所にトントンとおき、優しくたたきながら塗り広げていくのが基本。この塗り方だと密着力が高まり、肌への溶け込み方がかなり自然。至近距離で見ても違和感ゼロ。
\使用アイテム/
■Step.1:バームをとり頬にのせる
薬指の腹でクルクルッとなでながらバームをとり、「黒目の端の延長線」「頬骨の高い位置」にのせる。
■Step.2:優しくたたきながら楕円形に広げる
薬指でトントンと指の腹全体を使って優しくたたきながら楕円形に広げるように密着。自然な血色頬に仕上がる。
■Step.3:上唇と下唇に塗り広げる
薬指にバームをとり、まずは下唇の中心にのせる。次にトントンと軽くたたきながら下唇全体に塗り広げていく。
■Step.4:薬指で整える
薬指の腹の上部は上唇の山にフィットさせ、輪郭に沿って左右に動かしなじませる。
「シャネル」人気名品の“血色バーム”で【大人の旬顔メイク】ムラなくキレイにぼかすテク公開!
※掲載した商品の価格はすべて税込みです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部