誤読注意!「生半」ってなんと読む?「なまはん」と読んではいけません!
明日・5月17日は『生命・きずなの日』という記念日です。
新緑の生命燃え立つ5月の、17(ドナー)と読める語呂合わせから制定された記念日になります。
「ドナー」とは、みなさまご存じの通り、移植医療のための「臓器提供者」を指す言葉です。
『生命・きずなの日』は、臓器提供をした家族を持つ人々の団体・日本ドナー家族クラブ(JDFC)によって制定されました。
臓器提供なしには成立しない移植医療。ドナーとその家族が社会的に深く理解され、生命の大切さ、生命のきずなを多くの人が考える日になれば…という願いが込められているそうです。
本日は「生」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「生粋」ってなんと読む?
「生粋」という日本語の、正しい読み方をお答えください。
ヒント:「まじりけが全くないこと。」を意味する言葉です。
<使用例>
「彼女は生粋の箱入り娘よ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 生粋(きっすい)です。
一般名詞としては「生粋(きっすい)」としか読みませんが、
単語の字の構成のイメージからか、飲食店などが洒落の利いた名称として、あえて同じ字で「なまいき」等と読ませる例が散見されます。
日本語としては「生粋(きっすい)」のみが正解になりますので、固有名詞と混同のないようお気をつけください。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「生半」ってなんと読む?
「生半」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「中途半端なさま。」「中途半端になるよりはむしろ。」などの意味で使用される言葉です。
<使用例>
「あの方の知識の広さには、生半な秀才程度ではついていけないわよ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 生半(なまなか)です。
「半」という字は「半ば(なかば)」とも読みますね。
「生半(なまなか)」の類義語に「生半可(なまはんか)」があり、こちらでは「半(はん)」と読みますが、
2文字の熟語では「生半(なまなか)」と読みます。
誤読にお気をつけください。
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本日は、5月17日『生命・きずなの日』についてご紹介しながら、「生」という字の入った日本語から、
・生粋(きっすい)
・生半(なまなか)
など、誤読を招きやすい熟語の読み方についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/NPO法人日本移植者協議会ウェブサイト/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱