身長156cmのインテリアエディターDが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。今回ピックアップしたのは、潜在的に思い描いている「豊かな暮らし」を提案してくれる「アルフレックス」が、“居場所”から発想して開発した新作家具のなかから用途の広いテーブル新作テーブル『STELO COMFORT (ステロ コンフォート)』です。

一見“普通”に見えるデザインかもしれませんが、低めで一本足の大理石テーブル、というのは新鮮で柔軟で「今までどうしてなかったのだろう?」というポテンシャルの高いアイテムです。今までも時代の半歩先にある“豊かな生活”を提案してきた「アルフレックス」の真骨頂なのではないか? と思いました。その魅力を丁寧に紐解いてご紹介します。

ありそうでなかった寸法・形状・素材感のバランスが新鮮! 

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【ブランド】アルフレックス 【商品名】ステロ コンフォート【価格】¥1,063,700【サイズ】幅1050×奥行き1050×高さ640(mm) 【材質】天板:大理石(グレイシアベージュ) 脚部:スチール粉体塗装(メタリックベージュ)

テーブルの大きな天板の存在は、床面の次に大きな水平面なので床からの高さや素材感でインテリアの雰囲気を左右します。天板面の位置が高めであればフォーマル感を、低めであればリラックス感を演出できます。インポートの高級素材の代表格である大理石は、少し高めの天板としてデザインされるのが通常のスタイルでした。

そんななか『ステロ コンフォート』は、高さが640mmと720mmの2タイプ。高さ640mmは、通常のテーブルよりも80mm低い設定で、天板に大理石も選ぶことができる一本脚のテーブルです。高級感があるのにリラックスした雰囲気をインテリアに醸し出してくれます。

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丸みのある正方形の天板により、空間に優しくなじみます。
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肩肘張らずに上質な時間を過ごせる自由なテーブル。

食事やくつろぎ、リモートワークにも…マルチに使える応用力の高さ

一本脚の丸テーブルは、着席する人数を限定することなく集まることができ立食でも様になります。その点、『ステロ コンフォート』の大きなカーブを描いた正方形の形は、丸テーブルのような使い方ができつつ自然と人との距離をコントロールもできる形状です。

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グレージュのニュアンスカラーでまとめれば、ホテルのラウンジのようなコーナーづくりが可能。

気のおけない友人とリラックスしたおしゃべりを楽しむにはもちろん、まだ少し用心したい相手であってもおおらかにくつろいで楽しみたい…といった潜在的な願望も優しく叶えてくれます。

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肘を下ろしたスタイルでくつろげるので、脇を締めた上品な姿勢でゆったりと過ごせます。
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低めのラウンジチェアと合わせることで読書にもリモートワークにも対応。

自宅でサロンのような教室や集まりを開かれていた方にも、少人数で再開するきっかけにちょうどいいサイズ感だと感じました。また作品づくりをして写真を撮る際にも、大理石が背景だと高級感があってとてもいいですよね。

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自宅で優雅なアフターヌーンティーの雰囲気を楽しめるのも、大理石の上質感があってこそ。テーブルセッティングを工夫したくなります。

長年、日本の暮らしに寄り添ってきたからこその秀逸デザイン

『ステロ コンフォート』のデザインを手掛けたのは、アルフレックスジャパンの商品開発・設計部門。「アルフレックス」は、デザイン・設計から北海道・旭川にある自社工場での生産、メンテナンスなどのアフターフォローまで自社で一貫して手掛けるとても稀有なブランドです。

「家具を売るのではなく、ライフスタイルを売ること」をポリシーとしているアルフレックスジャパン。まだちゃぶ台が主流だった頃の日本に、生活を楽しむことに長けているイタリアの「アルフレックス」の家具を売っていましたが、1970年代から日本に合う改良やオリジナル家具の開発に取り組み、日本の半歩先のライフスタイルを牽引してきました。

生活者の潜在している願望を想像し、その人らしく自由に快適に生きることが叶うよう、生活のなかに溶け込む家具をオリジナル開発しています。

ライフスタイルの大きな変革があった現代において、こんなにさりげなく新しさを提案してくる姿勢に、インテリア好きとしては胸が熱くなるものを感じました。


今回は、人気ブランド「アルフレックス」の新作テーブル『ステロ コンフォート』をご紹介しました。

実際に体験することで気がつく、新しい時代の豊かさや暮らし方、贅沢なひとときの存在を知りたいと思いませんか? ショールームに足を運んで、ご自身で感じてみてくださいね。

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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM