【目次】

ダイエットが続かない「3つの理由」


【1】身体が痩せにくくなって、諦めやすいから

和田清香さん
ウェルネス&ダイエットエキスパート
(わだ きよか)NYにて皮膚学・ボディーマッサージを学び、帰国後は化粧品開発や美容雑誌の編集・ライター業を経験。健康美容業界で得た知識、350種類以上のダイエット体験からの分析力、また、自らも健康的に15kg痩せることに成功した経験をもとに、雑誌、テレビ、ラジオ、セミナーなどに多数出演。「レギンス入浴」をはじめ、健康美関連商品の開発も手がけるほか、『カラダが硬い人ほどうまくいく!2週間でやせるストレッチ』(宝島社)、『30秒でスッキリ!壁トレ 体を動かすのが好きになる!』(ナツメ社)など著書も多数。
大人女性は、論理的な知識で、効率的なダイエットを。
大人女性は、論理的な知識で、効率的なダイエットを

「30~40代女性は、若いころと同じダイエットをしても痩せにくくなったり、自身の体型コントロールがうまくいかなかったりすることで、ダイエットを始めても諦めがちになります。ホルモンバランスが崩れる年齢を迎えるにあたり、うまく自分で気力を醸成できなくなることも、ダイエットで結果が出ない一因かもしれません」

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【2】つらい食事制限をしているから

森 拓郎さん
ボディワーカー
(もり たくろう)大手フィットネスクラブを経て、2009年に自身のスタジオ「rinato(リナート)をオープン。モデルや女優からも大人気で、ピラティス、整体、美容矯正などのボディメイクをはじめ、食事によるダイエットの指導も行う。テレビや雑誌など多くのメディアでも活躍する他、ベストセラーにもなった著書『オトナ女子のためのヤセ方図鑑』(ワニブックス)や、『ダイエット事典(飛鳥新社)』も話題の的。

糖質ダイエットに失敗する方の多くは、ただ単に、食事からご飯や麺類などの穀物を抜くという食事をしているからです。これでは、つらい食事制限と何ら変わらず、むしろエネルギー不足を起こして、我慢できずにドカ食いしてしまったり、栄養不足により、リバウンドを起こすなど、長続きするわけがありません。“糖質制限ダイエット”も、糖質を完全にオフするのではなく、上手に糖質をコントロールしながら行えば、リバウンドもなく、太りにくい体を手に入れることができます。糖質を摂取したら太ると思っている方も多いのですが、正しく食べれば太りません」(森さん)

糖質を摂取しても痩せられるって本当? ダイエットのプロが教える、正しい「糖質ダイエット」

【3】楽しいことしか続かないから

村上晃平さん
フィットネスコンサルタント
(むらかみ こうへい)運動生理学と心理学の両方のトレーナー資格を有し、一般人から五輪アスリート、大手企業経営者まで、述べ15,000時間以上のパーソナルトレーニング実績を持つフィットネスコンサルタント。世界的ミスコン優勝者や全日空の健康プログラムの開発も手がける。著書に『ビジネススキルがアップする!1分筋トレ法』(発行:アース・スター・エンターテイメント/発売:泰文堂)、『ミスコン優勝者たちも実践する35の新ルール 筋美人ダイエット』(幻冬舎)などがある。

「ジムに通ったり、ジョギングをしようと思っても続かないのは、“楽しいことしか続かない”という脳の仕組みがあるからです」(村上先生)。

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ダイエットが続かない人が学んでおくべき「正しい知識」


■ダイエット(減量を目的とした食事制限と運動)では体重は落ちない

一時的には成功するかもしれないが、長期的に見ると99%失敗するという科学的な見解が発表されている“ダイエット”
一時的には成功するかもしれないが、長期的に見ると99%失敗するという科学的な見解が発表されている“ダイエット”

ダイエットの正しい意味を知っていますか? ダイエットとは、「減量を目的とした食事制限と運動」を指します。そのため、本稿では「ダイエット」という言葉と、「減量」という言葉を分けて使います。「ダイエットでは体重は落ちない」と断言する村上さん、それはなぜでしょうか?「一時的には成功するかもしれませんが、長期的に見ると99%失敗するという科学的な見解が発表されています」(村上先生)。

多くの人はダイエット前の状態に戻るか、それ以上の体重になってしまうそう。いわゆる、リバウンドです。減量に成功したほとんどの人が5年後には元の体重に戻り、そのうち4割が元の体重よりも増量したという衝撃的な研究結果も!

■リバウンドの大きな原因は、筋肉が落ちること

10kg体重が減った場合、そのうちの6kgが脂肪、その他は筋肉と水分
10kg体重が減った場合、そのうちの6kgが脂肪、その他は筋肉と水分

「どんなに頑張っても、脂肪は6割くらいしか落ちません。残り4割は筋肉や水分です。10kg体重が減ったとしたら、6kgが脂肪で、その他は筋肉と水分なのです」(村上先生)。筋肉が減ると代謝が下がり、今まで消費していたエネルギーが消費できなくなるので、脂肪が体につきやすくなります。これが、リバウンドの大きな原因のひとつです。

■適正体重(セットポイント)を下回ると脳はエネルギーを欲し、得られなければ省エネをスタート

株式会社アイディアルボディデザイン代表取締役 フィットネスコンサルタントの村上晃平先生
株式会社アイディアルボディデザイン代表取締役 フィットネスコンサルタントの村上晃平先生

「脳がインプットしている適正体重があり、それは“セットポイント” と呼ぶことがあります。体重がセットポイントを下回ると脳が危険を感じ、エネルギーを欲します。それでもエネルギーが得られないと、今度はエネルギー消費を節約し始めます」(村上先生)。つまり、ダイエットで減量したら、脳は食欲を増進させてしまうのです。それでも、我慢して食べないと、今度は代謝を下げてエネルギーを貯めようとします。減量に伴い筋肉量が下がるのも、脳が体のエネルギー消費量を下げるための、ひとつのメカニズムと考えることができます。実際に体重を10%落とした人は代謝が抑制され、エネルギーの消費量が減るという研究結果もあります。

■セットポイント(適正体重)は、一度上がると下げられない!

さらに恐ろしいことに、セットポイントは一度上がると下げることができないとも言われているそう! 「最初は48kgがセットポイントだとして、ある時期を境に体重が増えて50kgとなり、それをある一定期間キープしていたら、脳は、今度は50kgがセットポイントだと認識するようになると考えられています」(村上先生)。つまり、脳にとっての適正体重はどんどん上がっていく一方で、それを下回ることは生命危機と判断し、抵抗をしてしまう…。「体重が上がる→セットポイントが上方修正される」になると、永遠に体重を減らすことはできないのでは!?と絶望的な気持ちになりそうですが……実は、脳の特性を知れば、体重減は不可能ではないのです。

■脳が体重の減少に気づかないよう「減量は1か月に体重の4%以内」で!

例えば、現在60kgの人の場合は、1カ月に落とす体重は2.4kg以内にすると脳に気づかれない
例えば、現在60kgの人の場合は、1カ月に落とす体重は2.4kg以内にすると脳に気づかれない

「セットポイントは下がらないといいましたが、実はこれは脳が自らの生命を危機にさらすことがないように“体重”を基準にしているだろう、という生理学的な仮説に過ぎません。しかしこれを逆手に取ると、脳に気づかれないようにすると減量が可能になるのではないか、という仮説が成り立つのです」(村上先生)

それでは、具体的にどうすれば、脳に気づかれないようにすることができるのでしょう? 「1か月に落とす体重は、現体重の4%以内にして、徐々に下げていくとよいとされています」(村上先生)。たとえば、現在の体重が60kgの人の場合は、1か月に落とすのは2.4kg以内。体重50kgの人の場合は、2kgということになります。「ダイエットをしよう”と思わないことも大切ですね。減量を意識すると、脳は抵抗しようとしてきます。“メリハリのある美しいボディになる”など、目標は別のところに置きましょう」(村上先生)。今まで必死になって行っていたダイエットが逆効果だったなんて…。これからは、正しい知識に基づいて、安定して美しいボディを目指していきたいですね。

初出:ダイエットするとむしろ太る!?「食事制限+運動」が99%リバウンドする理由

この記事の執筆者
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