長時間のパソコン作業やスマホチェックでは、つい背中が丸まり猫背状態に。さらに画面を見るために顎が突き出る姿勢になりがちですが、これが首に負荷をかけています。
放っておくと肩コリや背中のハリにも繋がり、体の緊張状態が慢性化。ちゃんと寝ても疲れが取れないから体調不良を引き起こしたり、血流やリンパの流れが悪くなるため、顔がむくみやすくなってしまいます。すでにつらい、という人は「スマホ首=ストレートネック」になっているのかもしれないので対策が急務ですよ。
ちなみに「スマホ首=ストレートネック」というのは、頸椎のゆるやかなカーブが失われてしまった状態のこと。
本来、首の骨=頸椎(けいつい)は緩やかなカーブを描き、重い頭をバランス良く支えているのですが、ストレートネックになると、この自然なカーブが失われ、まっすぐに。これのなにがいけないのかといえば、首のカーブには「頭の重さによる耐圧を分散する」という役目があり、自然に湾曲している首は首にかかる負荷が緩和されるようになっています。けれどもストレートネックになると、5キロもある重い頭を、首の骨=頸椎だけでは支えられなくなり、ひどい場合は、頭痛や手のしびれなどの症状が出てしまうことも!一刻も早く対策が必要なトラブルであることを覚えておいてくださいね。
とはいえ、特に女性は「手の力が弱いからセルフで首のマッサージなんて難しそう」と思う人も多いはず。そこでエイジングデザイナーの村木さんに、このつらい首コリを、手軽に、すぐに解消できるワザを教えてもらうことに。これだけ?という簡単さなのに、かなりラクになるので是非お試しを。
■Step1:胸鎖乳突筋の位置を確認
後頭部と鎖骨をつなぎ、首の前で頭の重さを支える「胸鎖乳突筋」とは首を回すときに使う筋肉。この太い筋肉の緊張をゆるめることで首コリを解消できます。顔を横に向けると浮き出てくる太い筋肉で、まずはこの筋肉の位置の確認を。
■Step2:つかんだまま、頭を小さく横に振る
胸鎖乳突筋を親指と人さし指で、つかむようにほぐしていきます。ただつかむだけでも効果はありますが、つかんだまま、小さく頭を横に振るとさらに圧をかけることができます。力のない女性でも簡単にほぐすことができますよ。
【まとめ|ストレートネック、顔のむくみに!村木さん直伝、超簡単「首コリ」解消ワザ4か条】
1. スマホやパソコンに集中し、あごが前に突き出る姿勢で長時間過ごしていると首コリが慢性化。
2. 放置すると、「スマホ首」となり、顔のむくみ、体の歪みや、体調不良を引き起こすことも。
3. 首コリ解消にはこまめに胸鎖乳突筋をほぐすのが効果的。
4. この方法なら、手の力が弱い女性でも簡単にしっかりとほぐすことができる。
以上、「ストレートネック、顔のむくみに!村木さん直伝、超簡単『首コリ』解消ワザ」を教えていただきました。
セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は9月3日の更新です。お楽しみに!
- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子