【目次】
対策法【3選】
【1】髪を奥からもってきて、厚め前髪にする
\Rougyの西森柊人さんがレクチャー!/
おでこのシワを隠すのにも、分け目や生え際の白髪を隠すのにも前髪は有効。それ以外にも、トップにボリュームをつくるのにも大いに役立ちます。
「前髪に丸みがあるぶん、頭頂部がふんわり立ち上がって見えるので、ペタっとした印象にはなりません」とRougyのヘアデザイナー、西森柊人さんはアドバイス。「前髪をつくると割れてしまう方は、スタイリングする前に根元を擦りながらドライヤーをあてておくと、思い通りのスタイルになります」(西森さん)。
<スタイリング方法>前髪は根元から起こし、つぶさないように動きをつくる
せっかく髪の根元を立ち上げたのに、仕上げのスタイリング剤をなじませるときにつぶしてしまいがち。「前髪は手ぐしでとかしながらなじませるのがポイントです。スタイリング剤の量が多すぎるとペタ~っと重たくなるので、髪全体になじませた後、前髪にはいちばん最後になじませてください」(西森さん)
<STEP.1>頭頂部の頭皮を指で擦りながら、ドライヤーを左右からあてる
<STEP.2>同じ量のオイルとワックスを手のひらに取って混ぜる
<STEP.3>手のひらで毛先を擦るようにして、スタイリング剤をなじませる
<STEP.4>前髪を手ぐしでとかしながら、手に残っているスタイリング剤をなじませる
<スタイリングのコツ>
- 前髪を厚めにつくってトップにボリューム感を演出する
- 毛先にスタイリング剤をなじませるときは「擦りながら」がポイント
- 前髪にスタイリング剤をなじませるときは、手ぐしでとかすだけでOK
ほどよいスタイリング力とツヤ感を同時に叶えるには、柔らかめのワックスとオイルを同量ずつ混ぜるのがいいとか。西森さんのおすすめは、『ニゼル テクスチュアクレイ』 120g ¥2,420/税込(ミルボン)と『ウタウ スムージングオイル』45ml ¥3,520/税込(デミ)の組み合わせ。「髪になじみやすく、自然なツヤ感と空気感が表現できます」(西森さん)。
【2】前髪を長めにして、立ち上がりやすくする
\apish AOYAMAの嶋根寛明さんがレクチャー!/
年々髪が細くなり、何となく頭頂部の立ち上がりがつくりにくくなっていませんか? そんな大人の髪悩みに応えてくれるのが、apish AOYAMAのディレクター、嶋根寛明さん。
「分け目部分に立ち上がりをつくる、前髪の根元にも立ち上がりをつくることで、トップにボリュームが生まれます。長めの前髪だからこそできる立ち上がりで、ボリュームアップも小顔効果も演出できます」(嶋根さん)
髪が柔らかくてボリュームを出しにくいモデルさんの髪質。「前髪からサイドにかけて長さをある程度残しているので、今井さんのように根元を立ち上げてボリュームを出したい人はもちろん、逆にボリュームを抑えたい人にも向いています」(嶋根さん)
<スタイリング方法>根元に風を送るようにドライヤーを当てるのがポイント
ドライヤーで乾かすだけで、サロン帰りのようなふわっとしたスタイルに仕上がるのでとっても手軽。「仕上げにソフトなワックスを揉み込んでおけばツヤ感も出ます。すぐにペタッとなってしまうようなら、根元の立ち上がり部分にスプレーしておけばスタイルがキープできます」(嶋根さん)
<STEP.1>根元に風を送り込むイメージでドライヤーをあてる
<STEP.2>ソフトなワックスを髪全体になじませる
<STEP.3>前髪の立ち上がりをキープするように根元にスプレー
<スタイリングのコツ>
- 長めに残した前髪の根元に立ち上がりをつくる
- 分け目部分にも立ち上がりをつくりボリューム感を出す
- 分け目をはっきりつくらずラインをぼかしておく
「分け目のラインをパキッとさせるとボリュームが出にくくなります。またラインをぼかすことで、白髪が目立ちにくくなるメリットも生まれます」(嶋根さん)
立ち上がりをキープするのにおすすめのワックスは、『ココロガミ ボタニカルバーム』¥1,800(apish)。「のびがよく、ツヤ感も出ます。立ち上がりをキープするスプレーは、『トリエ スプレー10』¥1,600(タカラベルモント)がいいですね。パリパリにならないほどよいキープ力なので使いやすいと思います」(嶋根さん)
流行の「長め前髪」ショートヘアで、トップのボリューム不足を解決!
【3】シースルーバングにする
\KAYAK by HONEYの小室里奈さんがレクチャー!/
年齢を重ねるうちに、髪がどんどん細くなり髪質まで柔らかくなっていませんか? 大人の髪悩みに寄り添ってきたKAYAK by HONEYのデザイナー、小室里奈さんは「髪がペタ~っとしたままでは、印象が暗くなりますよね。そんな髪悩みにはシースルー感をつくると、印象をガラッと変えられます!」と断言。
髪が細くて柔らかく、ボリュームの出にくいモデルさんの髪。「全体を丸いシルエットにするとハンサムなショートになってしまうので、襟足を長めにして全体が縦長になるようにしています。のっぺりとした寂しい印象にならないように、顔周りの髪で動きが出るようカットしています」(小室さん)
<スタイリング方法>顔周りの髪で抜け感をつくると、見た目印象がぐっと華やかに!
ペタッとしがちな頭頂部は毛先を巻くことでふんわりボリュームが出現。前髪は長めにするのがポイント。「目にかかるくらいのちょっと長めにする代わり、肌が透けて見えるシースルー感をつくっておくと今っぽさも出るし、寂しい印象にはなりません」(小室さん)
<STEP.1>前髪の毛先を1カール内巻きに
<STEP.2>頭頂部の髪だけ毛先を1カール内巻きに
<STEP.3>カールした部分を中心にワックスを揉み込む
<スタイリングのコツ>
- 前髪は長めに残して抜け感をつくる
- 襟足を長めにして長方形のラインを意識
- 鉢の下あたりにボリュームをつくり菱形ラインをつくる
スタイルがいちばん美しく見えるのは、やはり菱形シルエット。「頭頂部の毛先を内巻きにすると、ちょうど耳のあたりが膨らんで菱形シルエットになります。ここの膨らみをキープするにはファイバー入りのワックスがおすすめです」(小室さん)
前髪が少ない人におすすめのアレンジ方法【2選】
【1】前髪を左右どちらかに大胆に分ける
\ROIの関田康司さんがレクチャー!/
<アレンジ方法>後れ毛で、奥行きと立体感を演出
「ベースは、ワンレングスのミディアムヘア。顔まわりにわざと短い毛束を仕込むことで、アレンジした時にさりげなく落ちる後れ毛を演出し、奥行きと立体感を演出しています。後れ毛がパサついたり広がっていると、疲れた印象になってしまうので、必ずスタイリング剤をなじませてまとめてください」(関田さん)
<STEP.1>前髪を前に下ろして根元にドライヤーを当てる
<STEP.2>髪全体を耳裏でまとめてひとつ結びにする
<STEP.3>ハチ上の毛束をつまんで引き出す
<STEP.4>前髪を左右どちらかに流してピンで留める
<アレンジのコツ>
「毛束を引き出す時はハチ上だけを意識して。頭頂部を引き出すと顔が縦長に見えてしまいます。ハチ上を引き出すと後頭部に丸みが生まれ、頭の型が綺麗に見える効果も。仕上げに、結んだ毛束にワックスを揉み込むとこなれ感がさらにアップするのでオススメです」(関田さん)
流して留める「前髪アレンジ」で、ひとつ結びがおしゃれに見える!
【2】ウエットな質感のワックスを使って、前髪をかき上げる
\BEAUTRIUM表参道の高橋澄絵さんがレクチャー!/
<アレンジ方法>分け目を潰さず、前髪をかき上げる
「前髪をかき上げるだけで、ウェットな質感でもカジュアルでラフな印象に。ポイントは分け目を潰さないこと。分け目にボリュームがないと、老けて見えるだけでなく清潔感のない印象になってしまいます」(高橋さん)
「ウェットな質感をつくっているジェル状のワックスは、指先につけて髪になじませると根元がベタベタになってしまうので、手のひらだけになじませてからつけるのがコツ。前髪をかき上げた時に根元に付きすぎず、髪全体に均一につけることができます」(高橋さん)
<STEP.1>ストレートアイロンで毛先を外ハネにする
<STEP.2>前髪をブローするようにストレートアイロンを滑らせる
<STEP.3>前髪をかき上げるようにジェルをつける
<アレンジのコツ>
「コテではなくストレートアイロンを使うと、直毛は自然な丸みをつくることができるし、くせ毛の人は矯正できるなど、どんな髪質でも理想の毛流れをつくることができます。カールが付きすぎたり、変な方向にハネることもないのでご自宅でのスタイリングも簡単ですよ」(高橋さん)
- TEXT :
- Precious.jp編集部