【目次】
- 「前髪あり」ストレートのレイヤーミディアム【4選】
- 「前髪なし」ストレートのレイヤーミディアム【6選】
- 「暗髪」ストレートのレイヤーミディアム【3選】
- 「明るい髪」ストレートのレイヤーミディアム【3選】
「前髪あり」ストレートのレイヤーミディアム【4選】
【1】扱いやすいハネにする、クセを生かしたレイヤーミディアム
\ANTIのDOKAさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:池田愛里さん(38歳/主婦)の場合
「鎖骨の長さのボブベース。前髪は浅めに作り、透け感を出しつつラインが残るようにカット。全体はストロークカットで中間~毛先に軽さと柔らかさを出しています。パーマは、20mmのロッドで2回転の中間巻きを全体に。柔らかいワンカールをつけています」(DOKAさん)。
<スタイリング方法>横に広がらないようにボリュームを調整して
「ほぼワンレンベースなので、首まわりにボリュームが出やすくなります。ボリュームを出し過ぎないためには、髪を乾かす前にトリートメントムースやオイルなどをつけて、乾燥させないことが大切です」(DOKAさん)。
<STEP.1>トリートメントムースを全体にもみこむ
<STEP.2>カールを出しながら乾かす
<STEP.3>オイルをなじませて調整
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- パサつかないようにトリートメントムースを
- 肩でハネてしまう場合は、ハネさせてバランスをとる
- オイルで上質なウェット感を出す
「乾燥は広がり、うねりの原因になるので、保湿力のあるスタイリング剤でしっかりケアしておきましょう。前髪はペタッとしないように、手に残ったオイルで整える程度でOKです」(DOKAさん)。
うねる髪&丸顔をパーマで解消! 大人可愛い「ミディアムヘア」
【2】広がりを抑える! 美シルエットのくびれヘア
\MINX銀座二丁目店の木俣翔さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:高橋まりなさん(38歳/主婦)の場合
髪が長くなると重みが加わって、よけいにトップがペタ~っとした印象に。そんなお悩みに応えてくれるのが、MINX銀座二丁目店 代表の木俣翔さん。「髪にクセやうねりがあるとトップはペタッとなりやすいのに、サイドが膨らみやすいですよね。ミディアム丈は髪が肩に触れると毛先が弾んで広がりやすくなります。この動きを利用すると、ボリューム不足とサイドの膨らみの2つの髪悩みが解決できます」(木俣さん)。
ということで、Wの悩みを解決できるテクニックを教わります。髪が細くて柔らかく、クセが出やすい高橋さんの髪質。「クセを無理にのばすようなスタイリングではなく、クセを生かしたスタイルがおすすめです。そのためには、上の髪は丸みが出るようにしっかりレイヤーを入れ、下の髪はあえて切りっぱなしのようにすると重みが出て広がりが抑えられます」(木俣さん)。
<スタイリング方法>動きがほしい部分だけ巻いて今っぽさをつくる
カールアイロンで毛先ハネに1カールするとき、全体を巻かなくてもOK。「動きがほしいのは顔まわりなので、両サイドの毛束を中心に外ハネにするだけで構いません。このとき、手間を省こうと一気にサイドの毛束を巻かないでください! 毛束を広く取りすぎると、いちばん膨らみやすいハチの部分がよけいに張り出して見えます。毛束は少しずつ取って巻きましょう」(木俣さん)。
<STEP.1>毛先を1カール外ハネにする
<STEP.2>トップの髪を中間から毛先にかけてリバース巻きにする
<STEP.3>オイルを髪の内側からなじませる
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- クセやうねりは無理に引っ張ってのばさず、スタイルに生かす
- 外ハネにするときは一気に巻かず、毛束を少しずつ取って巻く
- ヘアオイルは髪の表面ではなく内側になじませること
髪がうねるのは皮膚に近い部分。「内側のうねりやクセをオイルで落ち着かせれば、膨らみが抑えられます。髪の表面になじませるとオイルの重みで、せっかくボリュームを出してもつぶれてしまいます」(木俣さん)。
大人の髪型|高さを出しつつサイドの広がりを抑える!美シルエットの「くびれ」ヘア
【3】薄め前髪で、抜け感のあるおしゃれミディアムヘア
\K-two AOYAMAの知花さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:高橋まりなさん(39歳/主婦)の場合
顔の余白が縦に多く見える面長さん。カバーするには「眉毛ギリギリの長さで下ろした前髪をつくるのがおすすめ」と、K-two AOYAMA チーフの三田知花さんは言います。「額に前髪がかかることで、縦の余白が減って面長感がカバーできます。前髪は、重くし過ぎると子供っぽいし、眉上だと個性的な印象に。コンサバ派40代なら、眉毛にかかる長さで薄めに、毛先が少し流れるようにつくるのが王道。前髪を薄めにつくると、割れやぺたんこといったお悩みも目立ちにくくなります」(三田さん)。さらにレイヤーカットでサイドやフェイスラインにボリュームを出すと、面長カバー効果がアップ!「平面的なスタイルは縦長感が強調されるので、面長さんは全体に動きや立体感を出してあげるといいと思います。年齢とともにボリュームが出にくくなった方や、華やかさが欲しい方にもおすすめです。カットは、鎖骨ラインのワンレングスカット。前髪は眉毛ギリギリに、薄めに下ろして作ります。毛先は軽くして流れるように。レイヤーを顔周りとトップに入れて、フェイスライン横にボリュームを出しています。髪が揺れ動くように毛先に動きを出して、華やかな印象に仕上げました」(三田さん)。
<スタイリング方法>根元はふんわり、毛先は外ハネで今っぽく!
「根元のふんわり感は、髪を乾かす時に仕込むのが正解。今回は毛先を外ハネに仕上げてトレンド感あるシルエットに仕上げました」(三田さん)。
<STEP.1>根元から乾かしてボリュームを出す
<STEP.2>トップにマジックカーラーを巻く
<STEP.3>毛先を外ハネに巻く
<STEP.4>顔周りに空間をつくる
<STEP.5>スタイリング剤で仕上げる
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- 巻き方はシンプルに
- スタイリング剤はムラなくつける
- メリハリが出るように意識する
「毛先はもちろん、前髪もしっかりスタイリング剤をつけるとツヤ感が出ます。スタイリング効果とトリートメント効果があるスプレーを仕込むと、パサつかずにふんわり柔らかな髪がキープできますよ」(三田さん)。
「下ろした前髪」で面長をカバーして、旬の外ハネミディアムを楽しむ!
【4】ふんわりエアリーな束感が魅力のレイヤーミディアム
\BEAUTRIUM GINZA店の東田佳祐さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:田路典子さん(49歳/主婦)の場合
「毛先が輪郭に沿うようなボブは骨格を強調してしまい、より顔が長く見えてしまう」と話すのは、BEAUTRIUM GINZA店・ヘアスタイリストの東田佳祐さん。「面長を目立たせないためには、顔まわりのボリューム感が大切。毛先に動きをつけることで、輪郭から目線を散らし、面長顔に見せない工夫が必要です」(東田さん)。前髪をつくるのも、面長印象の軽減には効果的なのだそう。「眉の高さで流れるようにつくると、顔の縦幅を狭く見せることができます。肌の露出を減らすことで、より小顔に見せる効果もあります」(東田さん)。のっぺり見えがちな面長顔の弱点をカバーできる、とっておきのボブスタイル。スタイリング方法が簡単なのも嬉しい!「ボブベースにレイヤーを入れることで、サイドや顔まわりに広がりをつくりやすくしているのが特長。ドライ後、髪の質感を見ながらスライドカットで量感、質感を調整しています。直毛でない限りは自然とスタイルが整うので、自宅でのスタイリングも手間なく簡単です」(東田さん)。
<スタイリング方法>使うのはドライヤーとコテのみ!前髪とサイドの「つや感」を意識した簡単3ステップ
「ドライの時は洗い流さないトリートメントなどをなじませて。全体を乾かしたら、最後に手ぐしで引っ張りながら熱をあてるとつやとまとまりのある印象に仕上がります」(東田さん)。
<STEP.1>トリートメントをつけてドライ
<STEP.2>コテで髪の中間から毛先に大きいカールをつける
<STEP.3>仕上げにスタイリング剤をつける
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- ドライ前にトリートメントをつけてつや感アップ
- コテで巻く時は大きなカールを意識!
- スタイリング剤は少量ずつつける
「髪になじませる時は少量ずつ、各パーツにつけると失敗しません。根元につけるとペタッとした印象になるだけでなく、湿気の多い季節は汗と混じって重たくなり、ボリュームが潰れてしまいます。シルエットがキープできないので中間から毛先メインにつけましょう」(東田さん)。
面長顔の輪郭が目立たなくなる!前髪ありの「ふんわりレイヤーボブ」
「前髪なし」ストレートのレイヤーミディアム【6選】
【1】量が多くて硬い髪でも「ゆるふわ」印象になれる、くびれミディアム
\SUNVALLEYの忠本功さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:緒方未歩さん(41歳/主婦)の場合
ボリュームがあり過ぎる髪をバランスよくまとめるには、ただ抑え込めばいい…というわけではありません。膨らませる部分と抑える部分にポイントがあるようです。SUNVALLEY店長の忠本功さんは、「どんなに毛量があっても、トップとこめかみあたりはペタッとなりがち。トップは髪の根元を立ち上げるようにスタイリングをし、耳の下にレイヤーを入れてボリュームアップさせる工夫が必要です」とアドバイス。それでは、毛量が多くてもこなれたスタイルになるプロ技を教わります。
緒方さんの髪は毛の1本1本が太くて硬いうえに、量もたっぷり。「柔らかさが出にくい髪質だからこそ、くびれやカーブをつけて柔らかさを表現したスタイルがおすすめです」(忠本さん)。また髪色で柔らかさを表現するのもひとつの手段。「アッシュ系でカラーリングすると、髪に光が当たったときにで透け感が出て、柔らかなニュアンスが生まれます」(忠本さん)。
<スタイリング方法>ペタッとなりやすい頭頂部は根元からしっかり立ち上げる
どんなに毛量があっても、ペタッとしやすいのが頭頂部。「濡れた髪をドライヤーで乾かす段階から根元を立ち上げる準備が必要です。毛穴をフラットな状態に戻してからスタイリングをすると髪の立ち上がりが長持ちします」(忠本さん)。
<STEP.1>分け目と逆方向に毛束を傾けて髪を根元から起こす
<STEP.2>はちから上の髪をカールアイロンに挟みリバース巻きに
<STEP.3>頭頂部の髪の根元をつかみ、毛束の内側にスタイリング剤をスプレー
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- どんなにボリュームがあってもむやみに抑え込まず、メリハリをつける
- ペタッとなりがちなトップとこめかみの髪はボリュームアップさせる
- トップは髪を乾かす段階から根元を立ち上げる準備をする
「こめかみあたりに影ができると、髪のボリューム不足が強調されます。髪がこめかみにかかるスタイルなら影が見えなくなると同時に、トップのふんわり感を印象づけられます」(忠本さん)。
量が多くて硬い髪でも「ゆるふわ」印象になれる、くびれミディアム
【2】うねり髪を自然に見せる、くびれミディアム
\Velvet on the BeachのKimikaさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:斉藤智絵さん(43歳/主婦)の場合
朝、きちんとスタイリングしても汗や湿気を含んだ途端、くねくねとうねったり、ブワッと膨らんだりしていませんか? そんな髪悩みを解決できるスタイルを提案してくれるのが、Velvet on the Beachのデザイナー、Kimikaさん。「髪にクセやうねりがあるとパサつきやすいですよね。カールアイロンでくびれをつくようにスタイリングをすると、広がりが抑えられると同時に髪にツヤ感が生まれてきちんと感をアピールできます」(Kimikaさん)。それでは、クセやうねりを抑えながらツヤも出せるワザをご紹介します。
毛の1本1本がしっかりしていて膨らみやすいうえに、クセも出やすい斉藤さんの髪。「ご自身のスタイリングだけで柔らかさを表現するのはすごく難しい髪質です。膨らみを抑えるためにベースを重めに残し、トップにレイヤーを入れておくとまとまりやすくなります」(Kimikaさん)
<スタイリング方法>カールアイロンで顔まわりを縦に外巻きにしてくびれをつくる
カールアイロンで毛先を外はねにするとき、毛束を引っ張る角度がポイント。
「毛束をアイロンに挟んだら、垂直に下ろして毛先だけ1カール外はねにします。斜めに引っ張りながら巻くと角度が付いて広がってしまうので注意してください」(Kimikaさん)。
<STEP.1>ベースの髪をカールアイロンで1カール外巻きに
<STEP.2>トップの生え際の毛束を立ちあげながら外巻きにする
<STEP.3>顔まわりの髪は縦にしたアイロンで外巻きにする
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- クセやうねりは無理に抑え込まず、くびれをつくってメリハリをつける
- ベースの外はねはアイロンを垂直に下ろし、裾が広がらないようにする
- 顔まわりの髪はアイロンを横に引っ張って、くびれやすいカールをつくる
「ドライヤーの熱風で髪を乾かしたら、仕上げに冷風をあてるとキューティクルの流れが整います。スタイリングの前に髪を濡らして、この熱風→冷風のひと手間を加えると、ツヤ感がアップしますよ」(Kimikaさん)。
悩ましい顔まわりのうねり髪は「くびれ」をつくってきちんと感をアピール
【3】毛量多めの人におすすめ! 内側で調整するレイヤーミディアム
\ACQUAの熊谷安史さんがレクチャー!/
ミディアムへア代表:池田愛子さん(45歳/サロン ド エンガワ オーナー)の場合
毛量が多いと、広がりを抑えるために髪をコンパクトにまとめたくなるもの。「タイトにまとめてしまうとスタイルに動きがなくなって寂しい印象になります」と、ACQUAの総店長、熊谷安史さん。では、毛量を抑えつつ、動きのあるスタイルを実現するためにはどうしたら良いのでしょうか?「ちょうど分け目のあたりの髪をつまんで根元を立ちあげるだけで、動きのあるスタイルになります」(熊谷さん)。それでは、悩みを解決できるプロ技をご紹介します。毛量が多く、1本1本が太くてしっかりした髪質の池田さん。「池田さんの髪はクセやうねりがないので、レイヤーを入れずにカットするとヘルメットをかぶったように膨らんでしまうんです。レイヤーを顔周りにしっかり入れて、毛先が動きやすいようにすると軽さが表現できます」(熊谷さん)。
<スタイリング方法>カールアイロンは傾けず、床と平行にして毛先を1カール
カールアイロンの方向も重要なポイント。「サイドもバックもアイロンは床と平行な状態で巻いてください。斜めに傾けると横に広がって膨らんでしまうので注意が必要です」(熊谷さん)。
<STEP.1>分け目が斜めになるように生え際をつまみ上げる
<STEP.2>カールアイロンに毛束を挟み、毛先を1カール内巻きに
<STEP.3>バームを毛先を中心になじませる
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- 分け目を真っ直ぐ引かず、斜めに取ること
- カールアイロンは斜めに傾けず、真っ直ぐの状態で巻くこと
- 顔周りにレイヤーを入れて毛先に動きをつくること
「毛量が多い方は髪を染めるときにハイライトを細く入れると、ツヤ感が出て立体的感も生まれるので、重たい印象になりません」(熊谷さん)。
毛量が多くて広がる髪もトップの「ひとつまみ」で理想の菱形シルエットに!
【4】「立ちあげない・逆らわない」自然なボリュームアップミディアム
\naturaの玉山智士さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:友澤あみさん(46歳/会社員)の場合
年齢とともに髪が切れやすくなり、「ボリュームが出ない」、「アホ毛が目立つ」といったお悩みが増えてきます。そんな女性たちの声にアドバイスしてくれたのがnatura 副店長の玉山智士さん。「切れ毛が増えると、せっかく根元を立ちあげても、立ち上げた毛そのものが短いのでアホ毛になってしまうんです。無理に毛流れに逆らったスタイリングをしなくても、毛先に動きをつくるだけでボリューム不足は補えます」(玉山さん)。それでは、スタイリング術をご紹介します。もともと髪の量が多かったのに切れ毛が増え、ボリュームが出にくくなってしまった友澤さんの髪。「切れ毛でほどよくレイヤーが入っている状態なので、全体的に微調整すればバランスよくまとまります。生え際の髪も切れて短くなっているので、前髪はあえて作らないスタイルがおすすめです」(玉山さん)。
<スタイリング方法>根元を立ちあげず、ストレートアイロンで毛先を内巻きに
スタイリングするときはカールを付けすぎないのがポイント。「毛先を内巻きにするときは、手首をちょっと返す程度にしてください。極端にカールを付けると古めかしくなるので注意してください」(玉山さん)。
<STEP.1>アイロンで毛束の根元から挟み、毛先付近で少しだけ内巻きに
<STEP.2>頭頂部の髪も同じように毛先だけ内巻きに
<STEP.3>顔周りの髪はねじって動きをつくる
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- 切れ毛が増えた髪はスタイリングするときに根元を立ちあげない
- 髪を乾かすときは毛流れに沿ってブラッシングする
- アイロンで毛先を内巻きにするときは大きく巻かない
「毛流れに逆らうようにブラッシングすると、毛穴が起き上がって髪が根元から立ち上がりやすくなります。これを切れ毛の多い人がやると、短い毛がツンツン立ち上がってアホ毛が目立つ原因になります。髪を乾かすときから毛流れに沿ってブラッシングしてください」(玉山さん)。
大人の髪型「根元を立ちあげない・毛流れに逆らわない」…これがボリュームアップの新常識
【5】ボリューム不足でも似合う、女っぽミディアムヘア
\Velvet on the BeachのNOBさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:高取美奈子さん(47歳/主婦)の場合
髪のボリュームが寂しくなると、「もうミディアム丈をあきらめて、ショートにするべき…?」と感じていませんか?髪を切らなくてもボリュームアップできる方法はあります! Velvet on the Beachの店長、NOBさんは「髪が細って柔らかくなってきたら、デジタルパーマをお勧めします。その上で、頭頂部の根元を立たせるようにドライヤーをあてれば、巻いたりブローをしなくても簡単に根元が立ち上がり、扱いやすい髪になります」とアドバイス。その簡単テクを教わります。毛の1本1本が細くて柔らかく、ボリュームも少なめの高取さんの髪。「全体をボリュームアップするために、デジタルパーマでS字を描くように緩くかけています。ベースにパーマがかかっているだけで、スタイリングの時間が短縮できるので、忙しい女性にお勧めです」(NOBさん)。
<スタイリング方法>トップは根元、その他の部分は髪の表面にドライヤーをあてる
「トップにドライヤーをあてるときは、一定方向ではなく、色々な方向からドライヤーをあてるのがポイント。その風向きにあわせて地肌を擦る方向も変えて乾かすと、ふんわりと根元が立ち上がります」(NOBさん)。
<STEP.1>あらゆる方向から頭頂部の地肌にドライヤーをあてる
<STEP.2>サイドとバックは髪の表面にドライヤーをあてる
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- ボリュームダウンが気になったら、デジタルパーマを緩くかける
- 頭頂部はドライヤーをあらゆる方向からかける
- サイドとバックはドライヤーを髪の表面にだけかけてツヤを出す
「サイドとバックの髪を乾かすときは、ドライヤーを少し上目からキューティクルの流れに沿わせるとツヤが出やすくなります。手ぐしでとかすときも、少しテンションをかけるのを忘れずに」(NOBさん)。
【6】ベースはワンレングス。トップにのみレイヤーを入れたミディアムヘア
\air-GINZAの長門政和さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:渡邉 麗さん(44歳/LOHIA主宰) の場合
年齢を重ねるごとに、髪が細くなり、毛量も減ってくるもの。「髪には生え替わるサイクルがありますが、加齢とともに、髪が抜けて次に生えてくる間の休止期が長くなってしまうんです」と、air-GINZA店長の長門政和さん。このサイクルを考えながら長さを決めないと、ボリュームのない貧相なミディアムになってしまうのだとか。ベストバランスな長さをさらに美しく見せる、プロ技スタイリングをご紹介します。
髪が柔らかく、1本1本が細いのでボリュームが出にくい渡邉さんの髪。「もともと彼女の髪質はトップにボリュームをつくるのが難しいんです。ベースはワンレンですが、トップが立ち上がりやすいようにレイヤーを入れています。ミディアムからロングの丈になると、カットの回数を減らす方が多いですよね。長さを整えて手入れすることで、貧相に見えないベストバランスが保てます。長さは重要なんですよ」(長門さん)。
<スタイリング方法>一気に立ち上げない!少しずつの毛束を丁寧にアイロンをあてる
頭頂部の根元を立ち上げるとき、一気にアイロンをあててはダメ。「ひとつまみずつ毛束をとり、カールアイロンで巻くのではなく根元にカールアイロンをあてるのがポイントです。一度に立ち上げようとすると丸みのあるカーブがつきません。少しずつ毛束の根元を立ち上げるだけで、立ち上がりのキープ力も変わってきます」(長門さん)。
<STEP.1>カールアイロンで毛先をワンカール内巻きにする
<STEP.2>前髪の中間から毛先にかけてリバース巻きにする
<STEP.3>つむじ、つむじの前、つむじの後ろの3か所の毛束をひとつまみし、カールアイロンを根元にあてる
<STEP.4>オイルを毛先になじませまとまり感とツヤ感を出す
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- ベストバランスな長さに整えるために、月1回はカットする
- 頭頂部の髪は一度に立ち上げず毛束を少しずつとって立ち上がりをつくる
- 立ち上がりはカールアイロンで挟まず、アイロンを押しあててつくる
「毛先を内巻きにするだけでなく、前髪だけ縦にリバース巻きすると大人のエレガントさが生まれます。このちょっとした巻きを加えるだけで、顔が小さく見える効果もあるんですよ」(長門さん)。
貧相に見えない、40代にふさわしいミディアムヘアの長さとは?
「暗髪」ストレートのレイヤーミディアム【3選】
【1】フェミニンな印象を与える!ツヤ感のあるレイヤーミディアム
\MINX青山店の歳嶋建国さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:北里麻美さん(46歳/販売員)の場合
今回、MINX青山店の取締役・ディレクター 歳嶋建国さんが教えてくれたのは、40代の丸顔さんにおすすめのミディアムヘアです。「丸顔さんは顔が大きく見え、幼い印象を与えやすいという特徴があります。また40代は年齢によるクセや乾燥で髪が膨らみやすくなり、さらに丸顔が強調されるように」(歳嶋さん)。では解決する方法は?「まずは髪のベースを整えるため、ナチュラルな印象に仕上がるストレートパーマをかけておくといいと思います。さらにフェースラインにレイヤーを入れて動きをプラス。輪郭をカモフラージュしながら、女性らしい印象になりますよ」(歳嶋さん)。また、ストレートパーマをかけておくと、スタイリングも簡単に。老け見えの原因になるパサつきやゴワつきも解消できます。「クセをおさえるストレートパーマをかけ、フェースラインはレイヤーカットで動きを出しています。前髪は重くなり過ぎないよう、肌が少し透けるイメージでカット。前髪が厚すぎると顔の明度が下がり、くすんで見えてしまいます。肌が出る量を逆算してつくるのがポイントです」(歳嶋さん)。
<スタイリング方法>ポイントは軽やかなツヤとゆるめの外ハネ
「ストレートパーマをかけているので、スタイリングは軽く巻く程度でOK。巻き過ぎは古い印象になるので注意して。40代には必須のツヤもスタイリング剤でプラスしてあげましょう」(歳嶋さん)。
<STEP.1>根元をふんわり乾かす
<STEP.2>毛先をハーフカールして外ハネに
<STEP.3>オイルでツヤとまとまりを出す
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- 根元は熱風でふんわり立ち上げる
- 髪は巻き過ぎない
- オイルでツヤとまとまりを出す
「40代になると髪が乾燥して毛先がまとまりにくくなるので、オイルなどでの保湿は必須。しかしベタッと重い質感になると老け見えすることに。オイルは軽い質感のものを選び、ツヤとまとまりを足すくらいのイメージで使ってください」(歳嶋さん)。
【大人のミディアムヘア】透け前髪×フェースのラインレイヤーで女性らしさと丸顔カバーを両立!
【2】剛毛でも楽しめる、毛先に動きを加えた軽やかミディアム
\suiの坂口勝俊さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:椎名亜季さん(42歳/派遣社員)の場合
毛量が多くて広がりやすい髪は、「膨らみを抑えたストレートスタイルしか楽しめない」と思い込んでいませんか? sui店長の坂口勝俊さんは、「毛量が多くても表面にレイヤーを入れておけば、動きのあるスタイルが楽しめます。スタイリングするときも、カールで動きを出すのではなく、ストレートにすることで毛先に動きを出せば広がりが抑えられます」とアドバイス。髪が硬くボリュームもある椎名さんの髪。「レイヤーは表面に入れてふんわりさせています。ただし、後頭部に入れすぎるとのっぺりして古くさくなってしまうので入れすぎには要注意ですね」(坂口さん)。
<スタイリング方法>ストレートアイロンで根元から真っ直ぐに伸ばし、毛先に動きを出す
ストレートアイロンは火傷する心配なく髪の根元から挟めるので、毛量の多い人のスタイリングに便利。「ストレートアイロンを使うとき、はちより上、耳から上、耳のあたりという具合に3段階に分けること。毛量が多い人は特に、一度にスタイリングしようとすると、アイロンの熱が十分に伝わらないので、キレイなスタイリングができません」(坂口さん)。
<STEP.1>髪の根元からストレートアイロンをかける
<STEP.2>頭頂部の毛束を根元からアイロンで挟み毛先を内巻きに
<STEP.3>ミルク状のスタイリング剤を毛先中心になじませる
<STEP.4>頭頂部の毛束を手ぐしで整えるようにスタイリング剤をなじませる
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- 全体のシルエットを絞りつつ毛先だけ外ハネにして動きを出す
- 後頭部の丸みはトップの毛束を根元から立たせて膨らませる
- スタイリング剤はほどよい重さのミルクを使う
「毛量が多い人にはミルクタイプのスタイリング剤がお勧めです。バームやオイルだと髪がべたっとして軽さが出せません。ミルクはのびがよく、ウェット感も出せます」(坂口さん)。坂口さんのお勧めはミルボンの『ジェミー ルフラン オイルミルク』(¥2,000)。「ほんのり甘く爽やかな香りも評判がいいですね」(坂口さん)
【3】パサついて広がる髪がすんなりまとまる、ミディアムヘア
\KAYAK by HONEYの小室里奈さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:国方明美さん(46歳/主婦)の場合
ぶわっと膨張した髪をただ押さえると、動きのない重たいスタイルになりがち。軽さと動きのあるスタイルをつくるにはどうしたら…?どんなお悩みに応えてくれるのが、KAYAK by HONEYのデザイナー、小室里奈さん。「全体のシルエットが菱形になるようにメリハリのある形にすると、広がりを押さえつつ、動きと軽やかさののあるスタイルになります」(小室さん)。ボディラインだけでなく、髪型にもメリハリ=くびれは重要のよう。くびれのつくり方をさっそく教わりましょう!白髪が多く、広がりやすい国方さんの髪質。「広がりを押さえるにはレイヤーを入れすぎず、重さも必要です。でも、くびれをつくるには長さにもメリハリをつける必要があります。そこで表面の髪は10㎝ほど短くして軽さを出しています」(小室さん)。
<スタイリング方法>首のラインに沿うように毛先を外ハネにすれば、くびれ出現!
「表面の髪はやや内巻き、レイヤーの入っていない内側の髪は外ハネにします。ベルトをキュッと締めたようなメリハリができるので、軽さと動きのあるスタイルになります」(小室さん)。
<STEP.1>毛先を短くした表面の髪にカールアイロンを通す
<STEP.2>長い毛先は半カールだけ外ハネにする
<STEP.3>手にオイルをのばし、外ハネにしながら毛先になじませる
<STEP.4>前髪の毛束感を出すようにオイルをなじませる
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- 表面の髪は中間あたりで膨らませ、やや内巻きにする
- 毛先を外ハネにして全体のシルエットにメリハリをつくる
- 毛先と前髪にはオイルをなじませツヤ感を出す
「このスタイルは、オイルのツヤ感とカールのぬけ感が出せるので、国方さんのようにパサついて広がりやすい方はもちろん、頭のはちが張り出している方にもおすすめです」(小室さん)。
「明るい髪」ストレートのレイヤーミディアム【3選】
【1】抜け感とトレンド感を演出する、菱形ミディアムヘア
\MINX青山店の清水豊さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:高橋まりなさん(38歳/主婦)の場合
「少し前下がりラインのワンレングスベース。頭の丸みが上を向いているトップセクションに、厚みを残しながらレイヤーを入れています。後頭部の耳まわりの量感をしっかり取って、重く見せないようにするとスッキリとした印象に。前髪は狭く取りシースルーにすることで、抜け感とトレンド感を演出しています」(清水さん)。
<スタイリング方法>毛先は外ハネにしすぎず、表面はしっかり巻いてふんわりと
「40代の外ハネシルエット。成功のカギは、ハネを強くしすぎないことです。毛先を巻くときは半カール程度に。表面はしっかりワンカール巻いて、浮遊感、ボリューム感を作りましょう」(清水さん)。
<STEP.1>毛先全体を外ハネにする
<STEP.2>表面に内巻きワンカールをつくる
<STEP.3>スタイリング剤をなじませる
<STEP.4>耳うしろはタイトに仕上げる
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- 頭頂部とサイドのボリューム感、分け目のとり方でシルエットを重視
- バームやオイルで自然なツヤ感をつくる
- 外ハネの加減に気をつける。表面に内巻きもプラス
「大人髪はシルエットが命! 頭頂部と横のボリューム感、分け目の取り方に気をつけて、菱形シルエットを意識しましょう。自然な艶感をつくることも大切。ウェットになりすぎないように、少量ずつスタイリング剤を使って質感調整を!」(清水さん)。
流し前髪と菱形フォルムで面長カバー!大人悩みを解決するミディヘア
【2】カラーリングでツヤ感を生み出す。洒落見せするミディアムヘア
\GARDEN aoyamaの豊田楓さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:辰野真樹さん(42歳/主婦)の場合
「ベースは鎖骨の長さでカットし、ハチ上にレイヤーを入れました。前髪は目の上でサイドに流れるようにカット。中間~毛先を中心に毛量調節をして、軽さを出しています。髪質が硬めでパサついて見えやすいので、10トーンのフォギーベージュでカラーリングしてツヤを演出。スタイリングが苦手な方でも、簡単にセットできるのもポイントです」(豊田さん)。
<スタイリング方法>根元がつぶれないように「ふんわり」を重視!
「大切なのは、ふんわりとしたサイドのボリューム感。毛先を外ハネに仕上げると、トレンド感のある若々しい印象に仕上がります。アイロンの温度は高くなりすぎないように注意して」(豊田さん)。
<STEP.1>ドライヤーで根元を立ち上げる
<STEP.2>毛先全体を外ハネにする
<STEP.3>レイヤー部分を内巻きに
<STEP.4>前髪をカーラーで巻く
<STEP.5>スタイリング剤で菱形に整える
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- 毛先にカールをつけて、ふんわりと
- スタイリング剤はしっかりつけて動きを出す
- ドライヤーで根元をしっかり立ち上げる
「レイヤーが入っているので、カットラインに合わせて毛先から巻いていけば、ふんわりとした動きが出ます。ボリュームダウンしないように、スタイリング剤は根元につけないで」(豊田さん)。
年齢の悩みが出やすい40代面長顔でも、菱形×外ハネミディで洒落見せ!
【3】毛先の動きで華やかに見せる。ストレートタッチのミディアムヘア
\imaii scaena × coloreの石原治和さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:脇山明英さん(44歳/受付)の場合
「ボブベースのミディアムヘアに、レイヤーカットで動きと柔らかさをプラスしています。40代は髪の内側にクセが出やすく、髪質が硬めで乾燥毛の場合はボワッと膨らむことも。あまり髪を削がず、全体が広がり過ぎないようにカットするのがコツです」(石原さん)
<スタイリング>カギはボリュームコントロールと毛先の動き!
「ハチ張りを目立たなくするためには、ブロー前の下地作りも大切です。アウトバストリートメントを塗布し、しっかりブロー&ドライしましょう」(石原さん)。
<STEP.1>スタイリング剤を塗布
<STEP.2>アイロンで外ハネにする
<STEP.3>セラムワックスで整える
<ストレートのレイヤーミディアム スタイリングのコツ>
- アウトバストリートメントでブロー前に下地をつくる
- きっちりし過ぎず、ラフな質感を残す
- スタイリング剤でボリュームコントロール
「ボリュームを抑えようといろいろつけ過ぎると、ベタッとした印象に。保湿力がありつつ、仕上がりは軽い質感のスタイリング剤を選びましょう」(石原さん)。
ハチ張りと逆三角顔を自然にカバー!レイヤーカットでつくる柔らかな外ハネミディ
- TEXT :
- Precious.jp編集部