【目次】
黒髪【6選】
【1】40代髪のボリュームダウン改善! 華やかミディアムスタイル
\ROIのNOGUCHIさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:友澤あみさん(47歳/会社員)の場合
「襟足から動きを出したいので、スカスカにならないようにウエイトは低めに設定。トップと顔まわりにレイヤーを入れて、動きやボリュームが出やすいようにしています。モデルさんは細く柔らかい猫っ毛なので、梳き過ぎはNGです」(NOGUCHIさん)。
<スタイリング方法>顔まわりと表面のリバース巻きで華やかさアップ!
「あご横のボリュームと動きは、顔まわりと髪表面のリバース巻きによるもの。ここで華やかさを出す分、下半分は内巻きのみにして、まとまりと品の良さを演出しましょう。トップはぺたんとしないように、分け目はぼかして」(NOGUCHIさん)。
<STEP.1>トップにカーラーを巻く
頭頂部に2カ所、4cmのカーラーを後ろ向きに巻く。
<STEP.2>ハチ下を内巻きにする
髪をハチで上下に分け、32mmのヘアアイロンで下半分を内巻きにワンカール。
<STEP.3>ハチ上をミックス巻きにする
顔まわりの髪は中間から毛先までリバース巻き。残りは7割を外巻き、3割を内巻きでミックス。
<STEP.4>トップにボリュームを出す
トップのカーラーを外す。手のひらにワックスをのばし、トップの髪になじませてふんわりさせる。
<STEP.5>全体にスタイリング剤をもみこむ
手のひらにワックスをのばし、下から持ち上げるようにもみこんで毛先の動きをホールド。
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- トップにカーラーを巻く
- 強く巻き過ぎない
- 巻きをしっかりほぐしてスタイリング
「スタイリング剤は、毛先の動きを程よくホールドしてくれる固さのものがおすすめ。ボリュームが気になるエイジングヘアには油分NG。スタイリング剤をつけすぎてペタッとならないように注意しましょう」(NOGUCHIさん)。
逆三角形顔カバーヘア|40代髪のボリュームダウン改善!華やかミディアムスタイル
【2】量が多くて硬い髪でも「ゆるふわ」印象になれる、ミディアムヘア
\SUNVALLEYの忠本功さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:緒方未歩さん(41歳/主婦)の場合
ボリュームがあり過ぎる髪をバランスよくまとめるには、ただ抑え込めばいい…というわけではありません。膨らませる部分と抑える部分にポイントがあるようです。SUNVALLEY店長の忠本功さんは、「どんなに毛量があっても、トップとこめかみあたりはペタッとなりがち。トップは髪の根元を立ち上げるようにスタイリングをし、耳の下にレイヤーを入れてボリュームアップさせる工夫が必要です」とアドバイス。
毛量が多くてもこなれたスタイルになるプロ技を教わります。
毛の1本1本が太くて硬いうえに、量もたっぷりある緒方さんの髪。「柔らかさが出にくい髪質だからこそ、くびれやカーブをつけて柔らかさを表現したスタイルがおすすめです」(忠本さん)。また髪色で柔らかさを表現するのもひとつの手段。「アッシュ系でカラーリングすると、髪に光が当たったときにで透け感が出て、柔らかなニュアンスが生まれます」(忠本さん)。
<スタイリング方法>ペタッとなりやすい頭頂部は根元からしっかり立ち上げる
どんなに毛量があっても、ペタッとしやすいのが頭頂部。「濡れた髪をドライヤーで乾かす段階から根元を立ち上げる準備が必要です。毛穴をフラットな状態に戻してからスタイリングをすると髪の立ち上がりが長持ちします」(忠本さん)。
<STEP.1>分け目と逆方向に毛束を傾けて髪を根元から起こす
<STEP.2>はちから上の髪をカールアイロンに挟みリバース巻きに
<STEP.3>頭頂部の髪の根元をつかみ、毛束の内側にスタイリング剤をスプレー
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- どんなにボリュームがあってもむやみに抑え込まず、メリハリをつける
- ペタッとなりがちなトップとこめかみの髪はボリュームアップさせる
- トップは髪を乾かす段階から根元を立ち上げる準備をする
「こめかみあたりに影ができると、髪のボリューム不足が強調されます。髪がこめかみにかかるスタイルなら影が見えなくなると同時に、トップのふんわり感を印象づけられます」(忠本さん)。
量が多くて硬い髪でも「ゆるふわ」印象になれる、くびれミディアム
【3】毛先に動きのある、軽やかなミディアムヘア
\suiの中西雄二さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:田中まい子さん(43歳/会社員)の場合
ボリュームのないペタンコな頭頂部と動きのない重たい毛先は、フェイスラインのゆるみをいっそう強調します。suiの副店長 中西雄二さんは「頭頂部は根元から髪を立ち上げ、毛先を外はねにしてメリハリをつけると軽さが生まれ、フェイスラインも引き締まって見えます」と断言!それでは、フェイスラインをすっきりとした印象に見せることができる、詳しいスタイリングテクニックを教わります。
1本1本が硬くて毛量もある田中さんの髪質。
「毛先に影響が出ないように、内側でしっかり毛量を調整しておくと、ご自身でもスタイリングしやすくなります。また、髪の表面にレイヤーを入れることでシルエットにくびれがつくりやすくなり、毛量が多くても重たい印象になりません」(中西さん)。
<スタイリング方法>毛先を1.5カールの外巻きにしたら、表面の毛先は内巻きに
Aラインをつくるにはトップの立ち上がりも重要。「裾の毛先を1.5カール外巻きにしたら、レイヤーを入れた表面の髪は根元を起こすように毛束を持ち上げながら、毛先をワンカール内巻きにします。頭頂部の立ち上がりがないと、全体的に動きのない重たい印象になるので注意してください」(中西さん)。
<STEP.1>頭頂部の地肌を前後左右に擦りながらドライヤーで乾かす
<STEP.2>裾の毛先は毛束を真下に引っ張りながら1.5カール外巻きにする
<STEP.3>表面の髪は毛束を持ち上げながら毛先を内巻きに
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- ドライヤーで乾かすときは頭皮を擦って毛穴を起こし、生え癖を正す
- 毛先を外はねすにするときは、毛束を真下に引っ張りながらカールさせる
- 表面の髪を内巻きにするときは毛束を持ち上げ根元を立ちあげる
「裾の毛先が横に広がり過ぎると、フェイスラインのもたつきが強調されてしまいます。外はねにするときは毛束を真下に引っ張ることを意識してください。ほんのちょっとのことですが、仕上がりに差が出ます」(中西さん)。
髪を首に沿わせるだけで、もたついて見えるフェイスラインがすっきり!
【4】動きが出るように襟足の髪を残した、エアリーなミディアムヘア
\Rougyの二階堂雪さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:相原彩子さん(39歳/臨床検査技師)の場合
ストレートとクセの混合ヘアは、どちらに寄せてスタイリングすべきか悩ましいところ。Rougyのヘアデザイナー、二階堂雪さんは「クセに寄せすぎるとツヤが出にくくなりますし、ストレートに寄せると動きがなくなります。クセを生かすようにストレートの髪に動きをつくってから、ツヤ感を出すのがおすすめです」とのこと。全体的に毛量はあるものの前髪のボリュームが出にくい相原さんの髪。「このくらいの長さだとまとめ髪にしたい日もありますよね。耳にかけられる程度の前髪があると、束ねたときに柔らかな印象になります。ボリュームをカバーする意味でも、前髪は短くし過ぎず、長めに残しておくといいですよ」(二階堂さん)。
<スタイリング方法>ホットカーラーで根元を立ち上げながら巻いてふんわり感をつくる
「ホットカーラーで根元を起こすように巻いて、ふわっとした立ち上がりをつくります。ツヤ感も出るので、クセ毛の方にもおすすめです」(二階堂さん)。頭頂部のボリュームは、スプレーをなじませた指先で分け目を挟むように毛束の根元をつまみます。「分け目がペタッとすると寂しい印象になるので、分け目の根元を立たせてふんわりさせてください」(二階堂さん)。
<STEP.1>頭頂部と前髪は根元を起こすように、ホットカーラーを巻く
<STEP.2>指先にスプレーを噴霧し分け目に沿って毛束の根元をつまむ
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- 束ねることを考えて前髪は長めにつくっておく
- 分け目のボリュームはスプレーを噴霧した指先で根元をつまんでつくる
- 動きが出るように襟足を残してメリハリのあるシルエットをつくる
ストレートとクセの混合ヘアは「ホットカーラー使い」が決めて!
【5】チークラインから動き出す、重さを残したレイヤーヘア
\Ramie GINZAの加藤貴大さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:松下佳代さん(40歳/医療関係)の場合
Ramie GINZA 代表の加藤貴大さんによると、「40代は髪が細く柔らかくなってくるので、とくにワンレンベースだとボリュームダウンしやすくなります。そうなると、面長さんはより顔型が強調されてしまうことに」とのこと。「ボリュームが出るように、表面に段差がつくカットをすることが大切です。レイヤーカットで髪表面に段差をつければ、年齢によるボリューム低下の解消だけでなく、面長カバーにも効果的な、横へのボリュームアップも叶いますよ」(加藤さん)。
また、長めの前髪を作るときは、髪を流す位置も重要だそう。「顔の真ん中くらいで流れるように前髪を作ると、全体のウエイトが上がって見えるので、顔型カバー効果がうまれます。そのまま横にボリュームが出るように巻くと、さらに効果的です」(加藤さん)。全体のカットは鎖骨下の長さでベースをカットし、前髪はリップラインに設定。「前髪の長さに合わせて、表面にレイヤーを入れていきます。ベースにレイヤーはつなげず、重さを残すのがポイント。毛先のみ、動きを出すために、セニングで毛量調節を」(加藤さん)。
<スタイリング方法>下から上に向かって、全体にボリュームを出して
<STEP.1>サイドを中間からミックスで巻く
<STEP.2>トップを中間から内向きに巻く
<STEP.3>シアバターを毛先中心にもみこむ
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- 乾かすときは、下から上に向かってボリュームを出す
- 巻くときの毛束は細めにとってナチュラルに
- スタイリング剤は手にしっかりなじませてからつける
「巻くときに毛束を太くとりすぎると不自然になるので、少し細めを意識して。スタイリングするときは、かわいい自分を強くイメージしましょう!」(加藤さん)。
【6】うねって広がる髪を利用した、今っぽいミディアムヘア
\apish AOYAMAの黒山慶司がレクチャー!/
ミディアムヘア代表:高橋香苗さん(42歳/自営業)の場合
うねって広がるのに、トップはボリュームが出にくい…と大人の髪は悩みが尽きません。そんな複合的な髪悩みに応えてくれるのが、apish AOYAMAの副店長、黒山慶司さん。「うねりや広がりを無理に抑え込むと、今度は欲しい部分にボリュームが出にくくなります。うねりを生かしたスタイルにすれば、トップのボリュームを潰さず、まとまりやすい髪になりますよ」(黒山さん)。
そのスタイリングテクニックをさっそく教わります。
全体的にクセがあり、広がりやすい高橋さんの髪。「髪の重さで広がりを抑えるように、レイヤーははちから上に入れ、下は重さと厚みが出るように残しています。このスタイルはトップにボリュームが欲しい方にも向いています」(黒山さん)。
<スタイリング方法>カールアイロンで前髪、毛先、はち周りの3か所を巻く
「クセやうねりを巻き込むようにして、カールアイロンで巻いていきます。仕上げのスタイリング剤はオイルではなくバーム系のワックスを使うと、時間が経ってもツヤ感が消えません」(黒山さん)。
<STEP.1>前髪は毛先だけ外巻きにワンカールさせる
<STEP.2>肩にかかる毛先はすべて内巻きにワンカールさせる
<STEP.3>はち周りの髪を中間から毛先に向かってフォワード巻きに
<STEP.4>フォワード巻きにした毛束の隣をリバース巻きに。これを交互に繰り返す。
<STEP.5>毛先を中心にバームタイプのワックスをなじませる
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- 分け目をセンターにしてトップにボリュームをつくる
- 前髪、毛先、はち周りとカールをつくる部分を分け、うねりを目立たせない
- 乾燥しやすい髪はオイルよりもバーム系でうるおいを補う
「明るい髪型」【7選】
【1】「立ちあげない・逆らわない」自然なボリュームアップミディアム
\naturaの玉山智士さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:友澤あみさん(46歳/会社員)の場合
年齢とともに髪が切れやすくなり、「ボリュームが出ない」、「アホ毛が目立つ」といったお悩みが増えてきます。そんな女性たちの声にアドバイスしてくれたのがnatura 副店長の玉山智士さん。「切れ毛が増えると、せっかく根元を立ちあげても、立ち上げた毛そのものが短いのでアホ毛になってしまうんです。無理に毛流れに逆らったスタイリングをしなくても、毛先に動きを作るだけでボリューム不足は補えます」(玉山さん)。
では、そのスタイリング術をご紹介します。
もともと髪の量が多かったのに切れ毛が増え、ボリュームが出にくくなってしまった友澤さんの髪。「切れ毛でほどよくレイヤーが入っている状態なので、全体的に微調整すればバランスよくまとまります。生え際の髪も切れて短くなっているので、前髪はあえて作らないスタイルがおすすめです」(玉山さん)。
<スタイリング方法>根元を立ちあげず、ストレートアイロンで毛先を内巻きに
スタイリングするときはカールを付けすぎないのがポイント。
「毛先を内巻きにするときは、手首をちょっと返す程度にしてください。極端にカールを付けると古めかしくなるので注意してください」(玉山さん)。
<STEP.1>アイロンで毛束の根元から挟み、毛先付近で少しだけ内巻きに
<STEP.2>頭頂部の髪も同じように毛先だけ内巻きに
<STEP.3>顔周りの髪はねじって動きを作る
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- 切れ毛が増えた髪はスタイリングするときに根元を立ちあげない
- 髪を乾かすときは毛流れに沿ってブラッシングする
- アイロンで毛先を内巻きにするときは大きく巻かない
「毛流れに逆らうようにブラッシングすると、毛穴が起き上がって髪が根元から立ち上がりやすくなります。これを切れ毛の多い人がやると、短い毛がツンツン立ち上がってアホ毛が目立つ原因になります。髪を乾かすときから毛流れに沿ってブラッシングしてください」(玉山さん)。
大人の髪型「根元を立ちあげない・毛流れに逆らわない」…これがボリュームアップの新常識
【2】失われたツヤを取り戻す。大人のミディアムボブ
\naturaの鈴木みちるさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:山崎里沙さん(38歳/会社員)の場合
1本1本がしっかりしていて毛量の多い山崎さんの髪質。「表面にレイヤーを入れるとツヤが出にくくなってしまいます。内側で毛量調整しておけば、広がりが抑えられるのでご自身でスタイリングしやすくなります」(鈴木さん)。
<スタイリング方法>トップはカーラーで根元を立ちあげ、毛先はワンカール内巻きに
どんなに毛量が多くても頭頂部だけはペタンとなってしまうのが大人の髪。「髪が膨らむのはちょうどハチのあたりなんですよね。頭頂部の髪をカーラーで根元を立ちあげるように巻いておくと、トップにボリュームができるのと同時に膨らみを抑えられます」(鈴木さん)。
<STEP.1>頭頂部の髪を前後2つに分けてカーラーで巻く
<STEP.2>直径45㎜の太めカールアイロンで毛先をワンカール内巻きに
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- カールアイロンは太めのタイプを選ぶ
- トップをカーラーで巻いてハチの膨らみを抑える
- 白髪を染めるならハイライトを入れて立体感とツヤ感を出す
「白髪を染めるとき、単色ではツヤ感が出にくいのでハイライトを入れるのがオススメです。ホームケアだけでツヤを保つのは難しいので、染めた後は必ずサロンでトリートメントをしてください。月1回のケアで髪のコンディションが変わります!」(鈴木さん)。
大人の髪悩み|年齢を重ねるうちに失われたツヤは直径45㎜の太めアイロンで取り戻す!
【3】毛量多めの人におすすめ! 内側で調整するレイヤーミディアム
\ACQUAの熊谷安史さんがレクチャー!/
ミディアムへア代表:池田愛子さん(45歳/サロン ド エンガワ オーナー)の場合
毛量が多いと、広がりを抑えるために髪をコンパクトにまとめたくなるもの。「タイトにまとめてしまうとスタイルに動きがなくなって寂しい印象になります」と、ACQUAの総店長、熊谷安史さん。では、毛量を抑えつつ、動きのあるスタイルを実現するためにはどうしたら良いのでしょうか?「ちょうど分け目のあたりの髪をつまんで根元を立ちあげるだけで、動きのあるスタイルになります」(熊谷さん)。
それでは、悩みを解決できるプロ技をご紹介します。
毛量が多く、1本1本が太くてしっかりした髪質の池田さん。「池田さんの髪はクセやうねりがないので、レイヤーを入れずにカットするとヘルメットをかぶったように膨らんでしまうんです。レイヤーを顔周りにしっかり入れて、毛先が動きやすいようにすると軽さが表現できます」(熊谷さん)。
<スタイリング方法>カールアイロンは傾けず、床と平行にして毛先をワンカール
カールアイロンの方向も重要なポイント。
「サイドもバックもアイロンは床と平行な状態で巻いてください。斜めに傾けると横に広がって膨らんでしまうので注意が必要です」(熊谷さん)。
<STEP.1>分け目が斜めになるように生え際をつまみ上げる
<STEP.2>カールアイロンに毛束を挟み、毛先をワンカール内巻きに
<STEP.3>バームを毛先を中心になじませる
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- 分け目を真っ直ぐ引かず、斜めに取ること
- カールアイロンは斜めに傾けず、真っ直ぐの状態で巻くこと
- 顔周りにレイヤーを入れて毛先に動きをつくること
「毛量が多い方は髪を染めるときにハイライトを細く入れると、ツヤ感が出て立体的感も生まれるので、重たい印象になりません」(熊谷さん)。
毛量が多くて広がる髪もトップの「ひとつまみ」で理想の菱形シルエットに!
【4】全体的にメリハリのあるシルエットのミディアムヘア
\ZACC raffineの賀山博之さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:大村香織さん(42歳/フリーPR)の場合
髪が硬く、太く、さらに毛量がある場合でも、「ボリュームをただ抑えるのではなく、ふんわり感のあるスタイルに仕上げることはできます」と、教えてくれたのはZACC raffineのスタイリストの賀山博之さん。「髪は上段と下段で巻き方を変えると、全体のシルエットに柔らかさが生まれます。さらに、下段の毛先を外はねにしてくびれをつくれば、ボリュームを抑えつつ動きのある印象になれますよ」(賀山さん)。
さっそく、プロのスタイリング術を教わりましょう。
太さと硬さがあり、ボリュームも多い大村さんの髪。「裾に厚みをつくって、メリハリのあるスタイルにすると、ボリューム感がグッと抑えられます。上段と下段に独立したレイヤーを入れておくと、スタイリングもしやすくなります」(賀山さん)。
<スタイリング方法>首元はすっきり、顔周りに動きを出すのがポイント
カールアイロンで毛先と顔周りを巻くときは、巻き過ぎに注意を。「強く巻いてしまうと、メリハリが出にくくなり、ボリュームが出てしまいます。毛先はワンカール、顔周りは毛束の中間から毛先にかけて1巻き半くらいを目安にしてください」(賀山さん)。
<STEP.1>前髪を下ろしたい方向とは逆に引っ張りながらカーラーを巻く
<STEP.2>下段の髪をすべて外巻きにワンカールする
<STEP.3>耳から前の髪を中間から毛先にかけてリバース巻きに
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- 裾に厚みを持たせてメリハリのあるスタイルを目指す
- カールアイロンで巻くときは巻きすぎに注意する
- 全体のシルエットの中でくびれを1か所つくる
「毛量が多くて広がりやすい髪は、スタイルにメリハリをつけるとすっきりまとまります。カール感や全体のシルエットなどは今、注目されている韓流スタイルをお手本にするといいですよ」(賀山さん)。
髪が太くてボリューム多めの人必見!「巻き分け」で軽やかふんわりヘアに
【5】ヘアアイロンで毛先に軽やかさをオン! カジュアルな外はねミディアム
\tricca daikanyamaの小走祥菜さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:松岡由紀乃さん(48歳/ネイリスト)の場合
コンサバ好きな女性に人気の高い、内巻きのシンプルなボブスタイル。ブローで内巻きにするだけでキレイなシルエットに仕上がるのが魅力ですが、少しカジュアルな雰囲気にするにはどうしたらいいのでしょうか。tricca daikanyamaの店長・小走祥菜さんによると、「毛先が外はねになるだけで、カジュアルな印象になる」のだとか。「髪型で印象を変えたい時は、前髪の分け目の位置と、毛先の動き方を変えるのが、簡単でオススメです。とくに毛先のシルエットは、ガラッと雰囲気が変わるポイントに。内巻きならフェミニンで上品な印象に、外はねならカジュアルでラフな印象になります」(小走さん)。
そんなスタイルチェンジを楽しむには、ベースとなるカットも重要!
「髪が肩につく長さは、動きが出しやすく、アレンジが効くのでオススメです。低い位置にレイヤーを入れてあげると、ボブっぽく内巻きでも収まりやすいですし、外はねっぽく巻けばレイヤーヘアのように軽やかな動きも演出できますよ」(小走さん)。全体のカットは「ワンレングスのボブをベースに、低い位置と顔周りにレイヤーを入れています。これにより、内巻きボブスタイルも、外はねレイヤースタイルも楽しめるように。毛先はあまり梳かずパサつきが出ないようにしているので、動きの出るスタイリングでも、軽やかさはありつつ、しっとり落ち着いた雰囲気に仕上がります」(小走さん)。
<スタイリング方法>軽やかさはありつつ、大人らしい落ち着いた雰囲気に
<STEP.1>前髪とトップにカーラーを巻く
<STEP.2>毛先を外はねに巻く
<STEP.3>顔周りはリバース巻きに
<STEP.4>バックは内巻きにしてふんわり
<STEP.5>シアバターを揉み込んで束感をつける
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ>
「分け目は日によって変えてあげると、ボリュームダウン防止にも。スタイリング剤は、表面につくとオイリーになりやすいので、内側からつけ始めるように意識しましょう。束感が出ると、よりカジュアルな印象に仕上がります」(小走さん)。
上品ボブを外はねでカジュアルに!アレンジしやすいローレイヤーミディ
【6】うねって広がる髪が綺麗に決まる、レイヤー入りミディアムヘア
\kakimoto arms 自由が丘クレオ店の山本真実さん、守随千晴さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:金田知子さん(47歳/派遣社員)の場合
ただでさえ髪がうねりやすいのに、汗や湿気のおかげで始末に負えない…と感じていませんか?そんな髪悩みに応えてくれるのが、kakimoto arms 自由が丘クレオ店でチーフスタイリストを務める山本真実さん。「顔まわりにレイヤーを入れておくと、毛束に動きが出ます。うねりを表情のある動きにしてしまえば、髪悩みも気にならなくなります」(山本さん)。
さっそく髪悩みを個性に変えるスタイリングを教わりましょう!
「全体的に髪にボリュームがあるのですが、トップがペタンコになりやすい髪質です。髪の表面にだけレイヤーを入れておくと、全体のシルエットがふんわりするのでペタッとしたスタイルになりません」(山本さん)。
<スタイリング方法>動きが欲しい毛先はアイロンで巻き、ボリュームはカーラーで出す
「動きが欲しい中間から毛先はカールアイロンで巻き、ボリュームが欲しい頭頂部は大きめのカーラーで立ち上げます。全体のシルエットが菱形になるようにスタイリングするとバランスよくまとまります」(山本さん)。
<STEP.1>カールアイロンで顔まわりは外巻き、それ以外は内巻きにする
<STEP.2>頭頂部は大きめのカーラーで根元を立ち上げるように巻く
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- うねりやすい顔まわりはレイヤーで動きを出す
- 頭頂部は太めのカーラーで巻いてボリュームを出す
- ハイライトを入れて立体感を出しつつ白髪もカバー
「金田さんは顔まわりに白髪が多いので、カラーリングをするときはハイライトを入れています。明るめにハイライトを入れると根元の白髪が目立ちにくいので、染める回数を減らせます」(kakimoto arms 自由が丘クレオ店 トップカラーリスト 守随千晴さん)。
【7】クセとうねりを活かす、カールしたレイヤーミディアム
\apish cherieの井原早紀さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:木庭弥生さん(36歳/主婦)の場合
クセやうねりを無理に押さえつけたり引っ張ったりすると、髪が全体的にペタ~っとして、寂しい印象になりがち。そんな髪悩みには、「クセやうねりを生かしたスタイリングがおすすめです」と、apish早紀さん。「カールアイロンでふんわりカールをつくるスタイルはトップにボリュームを出しやすく、小顔に見せる効果もあります」(井原さん)。髪が細くうねりやすい木庭さんの髪。「広がりを抑えるように全体を長くすると動きが出しにくいので、トップにレイヤーを入れています。ただし、毛先まで軽くするとパサついて見えるので、裾を重くするとツヤを出しやすくなります」(井原さん)
<スタイリング方法>前髪からトップは根元を立ち上げるように巻いて動きを出す
「毛先を外はねにするだけでスタイリングを終わらせる人が多いのですが、それだと顔が長く見えてしまいます。頭頂部の髪を立たせるように巻くと、シルエットに動きが出て、軽さも演出できます」(井原さん)。
<STEP.1>サイドからバックは毛先をワンカール外はねにする
<STEP.2>前髪から頭頂部は根元を立ち上げるように後ろ向きに巻く
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- クセやうねりは無理にのばさず、生かすスタイルにする。
- レイヤーはトップに入れて動きを出す。
- 耳のあたりにボリュームゾーンをつくって菱形シルエットを目指す。
「全体のシルエットが菱形になるようにすると、あごのあたりが引き締まって見えるので小顔効果があります。スタイリングの最後にオイルをなじませると自然なツヤ感が出るので、髪がパサつきやすい方は、ぜひお試しください」(井原さん)。
くびれヘア【5選】
【1】ベルのようなフォルムで菱形に。輪郭補整するミディアムヘア
\Beauty Connection Ginza Hair Salon 店長・石橋千紘さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:猪岡祥子さん(41歳/フリーランスPR)の場合
エラが気になるベース型さんは、フェイスラインを髪で隠そうとしがち。Beauty Connection Ginza Hair Salon 店長・石橋千紘さんによると、「エラを髪でわざと隠すと、顔型が四角く見えて逆に目立つ」のだとか。「エラは隠すのではなく、顔周りの髪で補整してあげましょう。サイドの髪をエラの角度より上げることで、フェイスラインが上がって見えます。さらに前髪を内側に一度くびれさせれば、菱形フォルムが作れます」(石橋さん)。すると、顔周りの髪が細くなりボリュームダウンしてしまう人にも嬉しい効果が。「40代になって顔周りがボリュームダウンすると、動きが出にくくなります。菱形フォルムになるように段をつけてカットすると、顔周りに動きが出て華やかな雰囲気に」(石橋さん)。
菱形フォルムを作るにはスタイリングも重要!「肩につく位の長さで、アウトラインはフラットに。表面には角を取る程度に、軽めのレイヤーを入れています。前髪はアゴ下に設定し、段をつけて顔周りに動きをプラス。巻くだけで動きが出しやすくなります」(石橋さん)。
<スタイリング方法>顔周りは菱形シルエットを意識!外はねでおしゃれに
「もみあげ辺りの一束をS字になるように巻くことで、菱形シルエットを作れます。前髪を外に巻くだけだと古く見えるので、一度内巻きにしてから外に巻くと自然と菱形におさまりますよ。ミディアムはもともと肩でハネやすい長さなので、最初から外はねにスタイリングすると、おしゃれ&首が細く見えて一石二鳥です」(石橋さん)。
<STEP.1>全体の毛先を外はねにする
<STEP.2>トップの髪をワンカール
<STEP.3>もみあげをS字に巻く
<STEP.4>前髪を内巻きにワンカール
<STEP.5>前髪を中間から外巻きに
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- 全体の毛先を外はねにする
- 顔周りの動きで華やかさをプラス
- 保湿力のあるスタイリング剤を使う
「毛先がパサついて見えないように、オイルやバーム、クリームタイプなど保湿力のあるスタイリング剤を最後になじませて」(石橋さん)。
顔周りの動きで華やかに!薄毛もエラ張りもカバーする「ベル型ミディアム」ヘア
【2】ボリュームが出やすいようにトップにレイヤーを入れたミディアムヘア
\naturaの杵淵雅也さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:丸尾雅子さん(37歳/主婦)の場合
ミディアム丈になると、髪の重みでペタッとした遊びのないスタイルになりがち。そんな髪悩みに応えてくれるのが、natura店長の杵淵雅也さん。「根元から立ち上がりをつくることが重要です。そのためにも、スタイリングをする前に髪の根元を起こすようにブラッシングをしてください。このひと手間で、仕上がりがぜんぜん違います。あとは顔まわりの髪をサイドに膨らませるように外はねにすると、空気感のあるスタイルになります」(杵淵さん)。
ふんわりとした立ち上がりをつくるポイントを教わります。猫っ毛でハリが出にくい丸尾さんの髪。「すぐにペタッとしてしまうので、トップにレイヤーを入れてボリュームが出やすいようにするスタイルがおすすめです。ボリュームゾーンを上にもってきて、首のあたりでくびれをつくるシルエットにすると、首とあごのラインがすっきり見える効果があります」(杵淵さん)。
<スタイリング方法>顔まわりの髪を根元から立ち上げ、ふんわり感をつくる
スタイリングの最初にブラッシングをして、髪の根元を起こすのがポイント。「オールバックにするように、髪全体を後ろにとかしつけます。これだけで髪の根元が起きるのでスタイリングしやすくなります。スタイリングも長持ちしますよ」(杵淵さん)。
<STEP.1>髪全体を後ろにとかす
<STEP.2>顔まわりの髪の根元にドライヤーをあて、根元を立ち上げる
<STEP.3>カールアイロンで毛先をワンカール外はねにする
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- スタイリング前のブラッシングで根元を起こす
- 顔まわりの髪は根元を立たせてふんわり感をつくる
- 毛先の外はねでシルエットのくびれを強調する
「髪の表面や毛先だけスタイリングをしても、長持ちしません。ブラッシングやドライヤーで髪の根元を起こして空気を含ませるようにしておくと、ふんわりとしたシルエットがキープできます」(杵淵さん)。
【3】くびれをつくってボリュームアップ! ふんわり軽快ヘア
\MINX銀座二丁目店の徳永利彦さんがレクチャー!/
ミディアムへア代表:友澤朝美さん(46歳/会社員)の場合
髪が硬いとふんわりしたカール感がつくりにくく、ボリュームがなければすぐにへたってしまう大人の髪。そんな髪も「トップと顔周りにレイヤーを入れ、裾に厚みを持たせるとふんわりとした質感が生まれます」(MINX銀座二丁目店 店長 徳永利彦さん)とのこと。コテを使った簡単テクニックで、もたつきのないシャープな印象にチャレンジしましょう。やや硬めの髪でボリュームが多い友澤さんの髪質。「髪が硬く、量が多くてもレイヤーを入れることでシルエットが軽くなるので、すっきりとしたスタイルになります。友澤さんとは真逆の髪が細くて毛量の少ない人でも、このスタイルならボリュームを出しやすくなるのでおすすめです」(徳永さん)。
<スタイリング方法>裾と表面の毛先とで巻き方を変えて動きを出す
<STEP.1>カールアイロンで裾の毛先を外巻きにする
<STEP.2>表面の髪は毛先を内巻きにする
<STEP.3>顔周りの髪はリバース巻きにする
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- レイヤーは入れすぎず裾に厚みを持たせる
- 裾と表面の毛先とで巻き方を変えてくびれをつくる
- 顔周りの髪はリバース巻きにして動きをつくる
「裾を軽くしてしまうと、髪がパサついて見えてしまいます。ふんわりとした質感をつくるなら裾は厚めにして、菱形のシルエットにするとバランスのいいスタイルになります」(徳永さん)。
ボリュームが出にくい大人の髪悩みも、くびれをつくればふんわり軽快ヘアに
【4】はちより上にレイヤーを入れた、輪郭を綺麗に見せるミディアム
\KAYAK by HONEYの小室里奈さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:緒方未歩さん(40歳/会社員)の場合
毛量が多いと髪を無理に抑えつけるか1つに束ねるかしかなくて、好きなスタイルを選べない…と思い込んでいませんか? そんなお悩みに応えてくれるのが、KAYAK by HONEYのデザイナー、小室里奈さん。「内側で毛量を調整したら、全体のシルエットが菱形になるようにレイヤーを入れると膨らみが抑えられます。一ヶ所、くびれた部分をつくるとスタイルにメリハリが生まれて、毛量が多くても重たい印象になりません」(小室さん)。
髪が太い・硬い・多くても重たくならないスタイルをご紹介します。髪の1本1本がしっかりとして毛量も多い緒方さん。「毛量が多いと頭でっかちに見られがちですが、首のあたりにくびれをつくるだけで引き締まるので、小顔効果も生まれるんですよ」(小室さん)。
<スタイリング方法>毛先を外はねにして今っぽさと軽さを演出
毛量が多いとスタイリングもひと苦労。「毛量が多いとブロッキングしながらスタイリングをする方が多いのでは? レイヤーが入っているとブロッキングをしなくても大丈夫。カールアイロンで両サイド、トップ、前髪の3ヶ所を巻くだけでスタイリングは完了するので、時間も手間も省けます」(小室さん)。
<STEP.1>サイドの髪は前に引き出しながら毛先を外はねに巻く
<STEP.2>トップの毛束を後ろに引っ張るように毛先から根元まで内巻きに
<STEP.3>前髪は毛束を斜め前に引っ張りながら毛先を外巻きに
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- サイドと前髪を外はねにして、首のあたりにくびれをつくる
- サイドと前髪は斜めのラインをつくるように前に引っ張りながら巻く
- 太めのカールアイロンでゆるめに巻く
細いカールアイロンで巻くとカールがキツくなり、古めかしくなるので要注意。また、「前に引っ張りながら巻くことで、前下がりの斜めのラインが生まれます。このラインの効果で、あごのラインが引き締まって見えるので、ぜひお試してみてください」(小室さん)。
太い・硬い・多いの三重苦な髪でも綺麗にまとまる「くびれミディアム」
【5】緩やかなカールが上品さと色気を引き立てる。大人のミディアムヘア
\ROIの関田康司さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:山口明子さん(40歳/PR)の場合
長め前髪のミディアムヘアは、額が大きく開くため顔が縦長に見えがちです。額や分け目が目立つことを恐れ、わざわざ前髪を短く切る人も多いのではないでしょうか。長め前髪をキープしながら面長顔を目立たせない方法について、ROIのデザイナー関田康司さんに聞くと、大切なのは「シルエットを菱形にすること」だと教えてくださいました。「両耳の位置にふわっと広がるカールをつくりながら、毛先を外はねにする。すると、毛流れにくびれができて全体のシルエットが菱形になります。サイドに大きくうねるカールをつくることでシルエットが丸くなり、面長顔を目立たせません」(関田さん)。
さらに、面長顔をより小顔に見せるため、カットの際、顔まわりにある工夫を施しているのだそう。「あえて、生え際の髪を短くカットしています。顔まわりに短い毛をつくることで輪郭に陰影が生まれ、顔がキュッと引き締まった印象に。程よいコントゥアリング効果で、骨格矯正を可能にしています」(関田さん)。前髪を切らなくても面長顔が目立たない「菱形シルエットの外はねスタイル」。ぜひ参考にしてみてください。
もともと広がりやすく、うねる癖があるという山口さんの髪質。「ベースは肩ラインのワンレングス。レイヤーを必要以上に入れてしまうと、うねったり広がったりと収まりが効かなくなってしまうので、毛量を残しながら重めにカット。自宅でもスタイリングしやすいようにまとめています」(関田さん)。
<スタイリング方法>縦巻きNG!「カールをつける」くらいの気持ちでチャレンジ
「ポイントは、縦巻きにしないこと。顔まわりの毛束にコテを押し当て、カールをつけるようなイメージでトライして。顔まわりを縦巻きにすると、老け見えに直結するので絶対にNG!」(関田さん)。
<STEP.1>毛先をすべて外はねにする
<STEP.2>耳横の毛束にカールをつける
<STEP.3>ワックスを揉み込む
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- カールをつけるのは耳横の毛束だけ!
- 「巻く」のではなく「カールをつける」ことを意識して
- ウェットなワックスは使用しない!ドライなワックスが◎
「コテでカールをつけるのは耳横の毛束。これが下にズレると、フェイスラインが下がって見えるので気をつけて。耳横にカールをつけると、フェイスラインがグッと引き上がって見えます」(関田さん)。
巻き髪は老け見えしがち!外はねで作る「菱形シルエットのワンレンミディアム」が正解
ストレートヘア【2選】
【1】ボリューム不足でも似合う、女っぽミディアムヘア
\Velvet on the BeachのNOBさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:高取美奈子さん(47歳/主婦)の場合
髪のボリュームが寂しくなると、「もうミディアム丈をあきらめて、ショートにするべき…?」と感じていませんか? 髪を切らなくてもボリュームアップできる方法はあります! Velvet on the Beachの店長、NOBさんは「髪が細って柔らかくなってきたら、デジタルパーマをお勧めします。その上で、頭頂部の根元を立たせるようにドライヤーをあてれば、巻いたりブローをしなくても簡単に根元が立ち上がり、扱いやすい髪になります」とアドバイス。その簡単テクを教わります。
毛の1本1本が細くて柔らかく、ボリュームも少なめの高取さんの髪。「全体をボリュームアップするために、デジタルパーマでS字を描くように緩くかけています。ベースにパーマがかかっているだけで、スタイリングの時間が短縮できるので、忙しい女性にお勧めです」(NOBさん)。
<スタイリング方法>トップは根元、その他の部分は髪の表面にドライヤーをあてる
「トップにドライヤーをあてるときは、一定方向ではなく、色々な方向からドライヤーをあてるのがポイント。その風向きにあわせて地肌を擦る方向も変えて乾かすと、ふんわりと根元が立ち上がります」(NOBさん)
<STEP.1>あらゆる方向から頭頂部の地肌にドライヤーをあてる
<STEP.2>サイドとバックは髪の表面にドライヤーをあてる
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- ボリュームダウンが気になったら、デジタルパーマを緩くかける
- 頭頂部はドライヤーをあらゆる方向からかける
- サイドとバックはドライヤーを髪の表面にだけかけてツヤを出す
「サイドとバックの髪を乾かすときは、ドライヤーを少し上目からキューティクルの流れに沿わせるとツヤが出やすくなります。手ぐしでとかすときも、少しテンションをかけるのを忘れずに」(NOBさん)。
【2】ベースはワンレングス。トップにのみレイヤーを入れたミディアムヘア
\air-GINZAの長門政和さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:渡邉 麗さん(44歳/LOHIA主宰) の場合
年齢を重ねるごとに、髪が細くなり、毛量も減ってくるもの。「髪には生え替わるサイクルがありますが、加齢とともに、髪が抜けて次に生えてくる間の休止期が長くなってしまうんです」と、air-GINZA店長の長門政和さん。このサイクルを考えながら長さを決めないと、ボリュームのない貧相なミディアムになってしまうのだとか。ベストバランスな長さをさらに美しく見せる、プロ技スタイリングをご紹介します。
髪が柔らかく、1本1本が細いのでボリュームが出にくい渡邉さんの髪。「もともと彼女の髪質はトップにボリュームをつくるのが難しいんです。ベースはワンレンですが、トップが立ち上がりやすいようにレイヤーを入れています。ミディアムからロングの丈になると、カットの回数を減らす方が多いですよね。長さを整えて手入れすることで、貧相に見えないベストバランスが保てます。長さは重要なんですよ」(長門さん)。
<スタイリング方法>一気に立ち上げない!少しずつの毛束を丁寧にアイロンをあてる
頭頂部の根元を立ち上げるとき、一気にアイロンをあててはダメ。「ひとつまみずつ毛束をとり、カールアイロンで巻くのではなく根元にカールアイロンをあてるのがポイントです。一度に立ち上げようとすると丸みのあるカーブがつきません。少しずつ毛束の根元を立ち上げるだけで、立ち上がりのキープ力も変わってきます」(長門さん)。
<STEP.1>カールアイロンで毛先をワンカール内巻きにする
<STEP.2>前髪の中間から毛先にかけてリバース巻きにする
<STEP.3>つむじ、つむじの前、つむじの後ろの3か所の毛束をひとつまみし、カールアイロンを根元にあてる
<STEP.4>オイルを毛先になじませまとまり感とツヤ感を出す
<前髪なし×レイヤーミディアムヘア スタイリングのコツ3か条>
- ベストバランスな長さに整えるために、月1回はカットする
- 頭頂部の髪は一度に立ち上げず毛束を少しずつとって立ち上がりをつくる
- 立ち上がりはカールアイロンで挟まず、アイロンを押しあててつくる
「毛先を内巻きにするだけでなく、前髪だけ縦にリバース巻きすると大人のエレガントさが生まれます。このちょっとした巻きを加えるだけで、顔が小さく見える効果もあるんですよ」(長門さん)。
貧相に見えない、40代にふさわしいミディアムヘアの長さとは?
- TEXT :
- Precious.jp編集部