【目次】
心が狭い人の特徴【4選】
【1】他人への思いやりができない
「それより、ねえ、ちょっと聞いてよ」などと、人が話していても平気でその話をさえぎって割り込んでくる、困ったタイプの会話をする人っていますよね。「会議でも飲み会でも、10人いれば一人くらい、人の話をさえぎって自分の話を始める自己中心的な人がいます。こうした場合に良くないのは、周囲の人が“また始まった”と不満を持ちつつも、それに付き合ってしまうことです。そのため自己中な人は“あ、私の話をみんな聞いてくれている”と、余計に勘違いをしてしまいます」と川下さん。相手が偉い人だと「すみません、今、〇〇さんが発言中です」とは言えないのもわかりますが、そういったときは、こんな言い方するとよいそう。
“他者の話には宝物が眠っているかもしれません。それを探す気持ちで耳を傾けてはいかがですか?”
「このように指摘されたりするなどして、自身が気づかない限り、その人は“自分が興味のない、他者の話は聞かなくてもOK”という、長年構築された自己中の法則に、無意識的に従い続けてしまうのです。また、発言やスピーチで話が長すぎる人も同様ですね。共通しているのは、一方的に自分が話すことである種の達成感や自己満足を得ようとします。ですから、“相手だって話したいはず”という、他者を察する思いが欠落しているのです。“話が長くなっていないか、周囲は退屈していないか”など、周囲の表情や空気から察して、臨機応変に話を変更する、切り上げるなどの判断ができるように成長したいものですね」(川下さん)。
こういう人は「さえぎりグセや話が長いクセ」が自分にあることや、周囲に嫌な思いをさせていることにも気づけていないそうです。ぜひ、やんわりとでも指摘してあげましょう。
【2】負けず嫌い
受験、就職、出世競争などライバルとの競争が続く中、いつのまにか「他者を蹴落とす人生」に生きがいを感じてしまう人もいるようです。
「受験や出世を、自分との闘いと感じられる人と、他者との闘いと捉える人がいます。精神的に未熟な人は、他者との闘い、つまり相対評価で“相手は低くい存在で、自分は高い存在”というプライド、価値観を醸造し続けます。そのため、気づくと他者の悪口や欠点を、それがさも真実かのように指摘するなどして、自分がいい評価や立場が得られるように、画策してしまうわけです。人生は自分との闘い、つまり、問題は外や他者にあるのではなくて、自分が成長するかしないかの問題だと考えられる人ならば、他者を蹴落とすという発想には至らないわけです。自分自身の足りないものに気づき、それを補うべく成長する努力をすれば、他者とは関係なく評価というものは自然とついてくるものです。少しでも早く、そのことに気づいてほしいですね」(川下さん)。
人生はあくまでも自己成長の場であり、他者との評価を比べる場ではない、ということですね。当たり前のことですが、改めて肝に銘じておきましょう。
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【3】周囲の意見や助言に耳を傾けない
仕事をするうえで、経験に裏付けられたプライドは大切なものですが、自信過剰に陥ったり、自分の考えた仕事のやり方だけを過信したりするのは禁物。周囲がどんな意見やアドバイスをしても耳を傾けないと、どんどん周囲に誤解されてしまいます。
「仕事において自分流を模索し、研究し、新たな仕事の仕方などを創造することはとても大事なことです。ですが自分流が本当に正しいのか、効率的なのか、という確証を得るには、周囲の意見やアドバイスを聞いたうえで、“それも試したが、こちらの方が効率的”という結論に至ることが重要です。そうすれば周囲も“そのやり方いいね”と納得してくれるでしょう。しかし、そうした確証もないのに、もっと言えば、結果として仕事が遅れて周囲に迷惑をかけているにもかかわらず、周囲の意見やアドバイスに耳を傾けない人もいます。こうなってしまうと単にプライドだけを守っている人となってしまい、“自己満足の人”と誤解されます。自分流を創造する場合は、周囲の意見やアドバイスを聞いて試したうえで、それを超えるやり方を提案するようにしましょう」(山本さん)。
なかには、本当はアドバイスが欲しいのにプライドが邪魔して聞けない人もいますよね。聞くは一時の恥とも言います。人の意見に耳を傾けることのできる謙虚さをいつまでも大切にしましょう。
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【4】謝らない
何か話しかけられるたびに、「いや、~」「でも、~」「というか、~」「だって、~」などの否定言葉が口癖になっていませんか?
「こういう人は潜在的に“自分はいつも正しい”という意識、プライドが強いのです。ですから、相手の言葉が本当は正しいとわかっていて、反論が無い場合でも、“いや、それはそうなんだけど、でも、~”と、相手が正しいことを素直に認められなかったり、自分の非を素直に認めることができないのです。こういうタイプの人は、なかなか謝罪の言葉も口に出せません。友人とのちょっとしたいざこざは、“ごめんね”の一言で解決しますから、相手もその一言を待ちます。でも、その一言がないために“もう、この人はめんどくさいから付き合わない”となってしまいます。人は誰でも完ぺきではなく、ミスをするものです。そのことを素直に認め、相手のミスにも寛容になればいいだけです。“自分はいつも正しい”というめんどうなプライドを抱えていると、本当にめんどうな人になってしまうだけです」(石原さん)。
相手が正しいと認めること、そして自分の非を認めることが大切です。「ミスは恥、評価を下げる」という思い込みは捨て、すみやかに修正・対処する能力も評価すべき点のひとつだと考えるようにしましょう。
心が狭い人への対処法【6選】
【1】愚痴ばかり言われたときの対処法
「上司のせいで仕事がうまくいかない」「景気のせいでこんな会社しか入れなかった」など、なんでも他人や環境、状況のせいにして愚痴ばかり言う人がそばにいると、うんざりしますよね。実際、ネガティブな感情というのは感染しやすく、愚痴っぽい人をまともに相手にすると自分の体調が悪くなってしまう恐れもあるとのこと。否定的な空気に汚染されてしまわないように、愚痴ばかりの人とはなるべく場を共有しないようにしましょう。
もし、愚痴を言う人と話をしなければならない状況になっても、話を聞くのは5分だけにすること。その後は、スマホの着信に目を向けたり、そばを通る人に挨拶したりなどして、その場を離れる機会を探りましょう。5分経過した時点で、「あっ、すみません。ちょっと納期が押していて…」と仕事を口実に強制的にシャットアウトするのもいいかもしれませんね。共感力の高い優しい人ほど「人の話はしっかり聞かないと失礼だ」などと考えがちですが、愚痴をまともに受け取っても自分の健康を害するだけです。また、愚痴を聞いたところで相手のネガティブ思考が改善されるわけでもないので、ここは自分の身を守ることに徹しましょう。
【2】悲観的なときの対処法
「でも」「どうせ」「だって」と悲観的で心配ばかりしている人は、職場の雰囲気を盛り下げるムードブレイカー。上記の「愚痴ばかりの人」とネガティブという共通点がありますが、他人のせいにするのではなく、自信のなさを主張したり、自分を責めたりする言い方が目立ちます。この手の人に安易に「もっとポジティブになれば?」「いちいち心配したって仕方がないよ」などと正論を述べても、「でもそんなことできない」「だって気になるものは気になる」「どうせ私はネガティブ」などと3D用語で反撃されるのが関の山。うまく付き合うには、その人のよいところを見つけて褒めてあげましょう。
というのも、悲観的な人は、心配性であるがゆえに細かいことを丁寧に行う資質があるのだそうです。ただ、相手の不安や心配事を聞いているだけでは、自分までその後ろ向きの考え方に染まってしまうことにもなりかねません。その人がこだわって完璧主義といえるほど丁寧に遂行していることについて「すごいね!」と褒め続けて、相手の自尊感情を育ててあげましょう。
【3】嫌味を言われたときの対処法
「いいね、お気楽で」「そんなことも知らないの?」など、いちいち嫌味を言う人と仕事しなければならないのは苦痛の極みですよね。このタイプに対しても「すごいですね!」という単純な褒め技が有効とのこと。というのも、嫌味を言う人というのは、「自分はこんなに耐えている」「こんなことも知っている」などと自分の努力や能力をアピールしたいのだそうです。周囲から認められたくて仕方がないのに、承認欲求が満たされないがゆえに余計なひと言が口をついて出てしまうのかもしれません。自分を嫌な感情にする相手を持ち上げることに抵抗がある人も多いでしょうが、嫌味を言う人ほど褒められることに慣れていないため、褒めてくれる相手には心を開いて味方になってくれる可能性が高いのだそう。嫌味を言われたらただ苦笑いで流すのではなく、ひとつ言われたら、3つ褒め返すくらいの気概で臨みましょう!
【4】張り合ってきたときの対処法
何気ない会話のなかで、いちいち張り合ってくる人っていますよね。例えば、「最近、残業が多くて…」とこぼせば「私だって今週はもう●時間超勤している」。「次の休みは北海道に行く予定なんだけど」と言えば「私が北海道に行ったときには」と話をかっさらう。この手のマウンティング女子は、常に自分がいちばんでありたいという欲求を抑えられない性格。
矛先をそらすには、その人がとてもかなわないと思える人物に意識を向けさせることが有効とのことです。その人がどんな人を尊敬しているのか、憧れの人、ファンになっている芸能人や作家のことを聞き出しましょう。その話題を会話の中心にすれば、矛先がそれて、むやみに目の前の相手に張り合うことは少なくなるそうです。相手に気分よく憧れの人物について語らせて、無益なマウンティング合戦に巻き込まれないようにしましょう。
【5】イライラを伝染させられたときの対処法
いつも不機嫌モードを全開にしている人が職場にいると、「怒らせてはまずい」と変な緊張感が蔓延して仕事に集中できず、生産性が下がりがちですよね。
どこに地雷が埋まっているかわからないからといって、腫物にさわるような扱いをするばかりでは、ますます相手の不機嫌を助長するばかりで事態は一向に改善しません。イライラを伝染させる人に対しては、敢えて相手の懐に飛び込んで、敬意の念をもってお付き合いしましょう。というのも、この手のタイプは、自分が粗末に扱われたり、少しでも不利な状況におかれたりしていないか神経をとがらせてイライラを発動しているのだそう。裏を返せば、特別扱いや丁寧な物言いにも感度が高く、尊重されると素直に喜びます。
だからこそ、「おはようございます」などとしっかり挨拶を交わしたり、相手が少し大変そうにしているときに進んで手伝ってあげたりすること。周囲が敬遠したくなるような人物こそ、ツボさえ突けば実は非常に与しやすい相手ともいえるのです。
【6】上から目線で話されたときの対処法
「私も昔はそうだった」「そんなに甘くはないよ」など上から目線のアドバイスに耳をふさぎたくなることはありませんか?上から目線のアドバイスに対しては、はじめの「押し付けがましい人」の項目で紹介した仕草でやんわりと拒絶するのがひとつの方法。
また、上司など本当に立場が上というのではなく、対等な立場なはずの同僚などからの上から目線発言が気になる場合は、シャークケージという対処法もおすすめです。シャークケージとは、「檻の中のサメが暴れだす」というのが語源。上から目線発言をこれまで甘受していた人が、「それどういうこと!?」といきなり強烈に怒るという手法です。一気に怒った後、冷静になって「ごめん、興奮して言い過ぎちゃった」と関係を取り直しましょう。
上から目線発言が多い人というのは、その人のなかで「自分が上で相手が下」という図式ができあがってしまっています。それが間違いだと気づかせるためには、シャークケージのような一種のショック療法に頼るのが非常に有効なのです。いきなり態度を豹変させるのは勇気がいること。ですが、このままストレスの溜まる関係を続けてもいいのか、それとも、一時的に気まずくなっても状況を打開したいのか、決めるのは自分次第です。「もう上から目線発言は懲り懲り!」というのであれば、思い切ってシャークケージにトライしましょう。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部