身長156cmのインテリアエディターDが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。前回に引き続き、デンマークでは誰もが知っている老舗ソファブランド「アイラーセン」の『ラ システムソファ』をご紹介します。カバー式、10cmごとにカスタマイズオーダー可能と機能性の高さも兼ね備え、一台でも複数台でも異なる空間が作れる自由度大きな魅力です。

シェーズロングが作り出すリラックス&ラグジュアリーな日常

『ラ システムソファ』は、シェーズロング(長椅子)を組み合わせられるシステムソファで、「アイラーセン」でも人気の高いアイテムです。

家_1,北欧_1,名品_1,家
シェーズロングは、ソファを置くよりも親しい間柄の人を招き入れる雰囲気に仕上がります。

単体で1台置くだけでも空間を優雅に仕立ててくれるシェーズロング(長椅子)は、どちらかというと曲線を使用したフェミニンなデザインのものを多く見かけます。そんななかマスキュリンで中性的なデザインが魅力的な『ラ システムソファ』は、横たわって使うことを前提として作られたシェーズロングのリラックス感を損なうことなく、私たちのリビングにも大きなくつろぎを添えてくれます。

家_2,北欧_2,名品_2,家
背もたれに空きの部分があるので抜け感が生まれ、組み合わせても圧迫感を抑えることができます。

コンパクトなフレームに対し、アームの内側にはしっかりとしたボリュームの座面が広がり「第二の床」のような水平面を生みます。浅すぎず、深すぎない上品に腰かけやすい奥行きが、誰かと過ごす際にも一人でくつろぐときにもちょうどいいサイズ感です。

家_3,北欧_3,名品_3,家
【ブランド】アイラーセン 【商品名】ラ システムソファ 【価格】¥455,400~(75×55cmのフェザークッション1個付きの場合。ソファ本体は\423,500~) 【サイズ】幅1800×奥行き890×高さ680、座面高440(mm) 【材質】フレーム:木製内部構造、ポリウレタンフォーム  脚:スチール シート:フェザー シート:ポリウレタン、グースダウン、レザー

高さが一定のアームにより大柄な男性でもゆったりくつろげる

身長差のある同居人がいらっしゃる方でも、『ラ システムソファ』ならば安心です。背もたれにもなっているアームの高さがすべて同じなので、コーナーに腕をかけ肩甲骨を大きく広げてくつろぐことが可能。同時に端の方に座ることもできますので、近くにいるけれど各自が異なる活動をしていても気にならない、程よい距離感を保ってくれるデザインです。

家_4,北欧_4,名品_4,家
コーナー部を活用すれば大柄な男性も十分くつろげるソファに
家_5,北欧_5,名品_5,家
近くにいても視線が交わらない配置で、それぞれのペースでくつろげます。

寝そべることが前提のシェーズロングならではの寝心地をチェック!

シェーズロングは、もともと王侯貴族が寝台近くで談話を楽しむために17世紀初期にフランスに用い出したデイベッドを原形とし、18世紀半ばに休息用の寝椅子として人気を博しました。

スクエアな座面、狭めのアーム、ほっそりとしたスチール脚で、カバー式(布張りのみ)。パッと見たところ前回ご紹介した『ストリームライン』と似ていますが、大きな違いはベッドのように寝て使える前提で作られているデザインと、組み合わせるとカウチになるシェーズロングを単体でも使えるという点です。

「アイラーセン」が約束するかけ心地へのこだわりは寝心地にも通じるものがあるのかどうか、みなさんに代わって試してみました。 

家_6,北欧_6,名品_6,家
156cmの私にぴったりのサイズ感(笑) 

これならお友達が泊まりにきて、『ラ システムソファ』で寝ることになったとしても何の問題もありません。寝返りを打っても全く軋み音がなく、長手のアームの長さも秀逸で安心感があります。ここだけの話、これまでに寝たソファのなかで一番の寝心地でした。


今回はデンマークの人気ソファブランド「アイラーセン」の『ラ システムソファ』から、シェーズロングに注目してお届けしました。みなさんもショールームで極上のかけ心地と共に、恥ずかしがらずにぜひ寝心地も試してみてくださいね。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

関連記事

この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM