身長156cmのインテリアエディターDが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。今回は、デンマークでは誰もが知っている老舗ソファブランド「eilersen(アイラーセン)」から、『ストリームライン カウチソファ』をご紹介します。

安心感のある座り心地と堅牢さに定評のある「アイラーセン」社が手がける王道のデンマークデザイン、使い勝手のいいカバー式(革張りを除く)、10cmごとにカスタマイズオーダー可能と高く評価される要素が満載! ソファの購入や買い替えに悩んでいる方は、その背中を押してくれる値ごろ感のある価格にも注目です。

どんな部屋とも好相性!インテリア大国デンマークの大定番ソファ

「親元から独立して最初に買う家具はソファ」と言われるほど、ソファに対する思い入れが強いデンマークの人々。そのデンマークで誰もが知るソファブランドの代名詞とも呼べるのが「アイラーセン」です。日本ではアクタスでのみ取り扱いがあり、発売以来世界中でベストセラーを誇る『ストリームライン』のシリーズは、アクタス社員の保有率ナンバー1のソファでもあります。

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【ブランド】アイラーセン 【商品名】ストリームライン カウチソファ 【価格】¥506,000~ 【サイズ】幅2100×奥行き1510/910×高さ830、座面高420(mm) 【材質】フレーム:木製内部構造、ポリウレタンフォーム 背クッション:フェザー シート:ポリウレタン、グースダウン、レザー 脚:スチール

スクエアな座面と細いアーム、クールなスチールレッグの組み合わせの効果で全体的に端正な印象の『ストリームライン』シリーズは、シンプルモダンやナチュラル・北欧テイストなど、さまざまなスタイルのインテリアに合います。

また、配達の際に日本のマンションのエレベーターに載せることができるサイズ感であることも人気の秘密。今回ピックアップする『ストリームライン カウチソファ』は、より一層リラックスした時間を過ごすことができるカウチ(片肘アームソファ)がセットになっています。

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リラックス感のあるファブリック張りのカウチも端正な印象を保てるデザイン。
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カウチは、左右の配置を選ぶことができます。

端正な見た目からは想像できない、吸い付くような座り心地と安定感

最大の魅力は、端正な見た目と全身の力が抜けるような座り心地のギャップです。やや傾斜した座面は、デンマークソファの特徴でもある「底付き感のない程よい硬さ」。導かれるように背クッションに身を預けると、一瞬背クッションのフェザーの弾力を感じたのち、あたかも自分が深呼吸しているかのような包み込まれる感覚で身を沈めることができます。思わず目を閉じて味わいたくなる包容力のある心地よさです。

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ゆったり足を伸ばして座れるカウチは、背クッションの心地よさが最大限楽しめます。

たっぷりと充填されたフェザーは、私たちの体から発する水分を吸収して発散してくれるので長く清潔に使えます。また、空気を入れるようにパンパンと叩いて膨らましてあげることで、常に美しい形状を保つことが可能です。

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背クッションのフェザーが身体にフィットしてくれるので少し傾ければ奥行調節も可能。

安心して好きな色味や素材感が楽しめる!幅広い選択肢のカバー式

『ストリームライン カウチソファ』は、本体もクッションもカバー式。さまざまな色や素材が選べ、ペットの引っかき傷などの摩耗に強く、水洗いしても縮みにくいドイツ製のファブリックも用意されています。

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カバーに使用されるファブリックの一例。ベルベットのような「ベルリン」、コーデユロイのような「ミュンスター」は共に水洗い可能。

さらに販売店のアクタスには、汚れを付きにくくするプレミアムコーティング(有料)のオプションサービスがあるので、淡い色味の生地に挑戦するのもいいですよね。おうちの雰囲気がガラリと変わりますよ!

また、カバーに施されたパイピングもポイントです。カバーをかけ直してもきっちりと稜線が際立ち、端正さや清潔感をキープできます。

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エッジの稜線を強調するように施されたパイピング。

サイズ変更も柔軟に対応。「アイラーセン」が考える“美しさ”とは

『ストリームライン カウチソファ』は、幅150~220cmの間で10cm単位でのサイズオーダーが可能なことも特徴。細めのアームは、コンパクトなサイズ感でも大きな座面が確保できるという機能的な面と、サイズオーダーに対応して座面が短くなった際でも全体のバランスが取りやすいデザインになっています。

実はグローバルブランドのなかで「サイズオーダー対応可能」というのはとても珍しいこと。理由としては、有名デザイナーと組んで決めた形状の場合、サイズ変更で“美しさ”が損なわれるバランスになる恐れがあることや、そのベストバランスな形状で作成した金型を用いて成形するなど製造上の問題からも対応できないということがあります。

先日行われたアイラーセン社長の講演会で「美しさを決めるのは誰ですか?」と質問をしたところ、「暮らすご本人(お客様)が“美しさ”を決めます。アイラーセンは、それに誠実に答えてソファを製作します」と即答されました。

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「ソファへの情熱と誠実さを伝えて欲しい」と語る4代目のアンダース・J・アイラーセン社長。アクタス横浜店にて。

「アイラーセン」は、自社デザイン、自社工場、木軸構造(木で構造体を組んで作る製造方法)なので、お客様の希望したサイズにあった極上の座り心地を一台一台調整して組み上げ対応ができるそう。

粘りのあるデンマーク産のパイン材とビーチ材の無垢材で作られたフレームは、持ち家率が低く引っ越しの多いデンマークの住宅事情に耐えうる堅牢な作り。そのフレームに、世界中から「ベストクオリティ」の部材を組み合わせています。スウェーデン鋼のバネ、それを留めるドイツ製の皮膜付きの金具、デンマーク産のグースにフェザー、日本製のものでは「YKK」のジッパーが唯一採用されています。

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「世界一のソファを作るには、見えないところも全て世界一の部材を使うことが大切」とアイラーセン社長。

快適な座り心地を追求し続けて125年のクオリティソファブランド

「アイラーセン」は、設計者であったニールス・アイラーセン によって馬車のボディ・シートのメーカーとして、デンマーク・オーデンセに1895年創業しました。時代が変化し、馬車からバスへ変化するなかで「座り心地」に注目。当時のバスのシートはすべて木製でしたが、デンマークで初めてクッション入りのシートに変えたというエピソードがあります。

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馬車の製造技術を生かし、バスのシート製造へ。

1940年代からソファを展開。今では一般的になっているコーナーやカウチなどの提案をいち早く世に打ち出しました。現在は、昔ながらのハンドメイドの職人技と最新のテクノロジーを融合。常に進化を続けながら、普遍的なデザインと高いクオリティで一生に寄り添ってくれるようなソファを、世界中のリビングに送り出しています。


今回は、デンマークの人気ソファブランド「アイラーセン」から『ストリームライン カウチソファ』をご紹介しました。変わりゆく時代のなかでも、変わらない心地よさを暮らしに取り入れたいですよね。座ったときの頼もしい包容力のある心地よさを、ぜひ味わってみませんか?

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM