明日・2月13日は、「にほん(2)いさん(13)」の語呂合わせで文化庁が制定した『日本遺産の日』です。『日本遺産』とは、「地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語るストーリー」を『日本遺産』として文化庁が認定したもの。日本を語る上で欠かせない有形無形のさまざまな文化財群を整備・活用の上、国内外に発信していく…という取り組みです。『日本遺産ポータルサイト』(文化庁)で検索すると、100を超える魅力的な『日本遺産』のストーリーに触れることができます。この機会にご自身のふるさとや検討中の旅先などの『日本遺産』、調べてみてはいかがでしょうか?

ということで、本日は「日」「本」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「今日日」ってなんと読む?

「今日日」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「きょうこのごろ。この節」という意味の言葉で、類語は「今日(こんにち)」「いまどき」「現在」などです。

<使用例>

「こういうクラシカルなシュークリームって、今日日、意外と出会えないわよね」

「○ょ○○」。
「○ょ○○」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 今日日(きょうび) です。

簡単な漢字のみの熟語ですが、読み方に迷いますよね?
簡単な漢字のみの熟語ですが、読み方に迷いますよね?

今日日(きょうび)の若者は…」など、話し言葉で使用される例の多い言葉ですが、みなさま、読めたでしょうか? 話し言葉として「きょうび」という音や意味はなんとなく理解していても、表記は知らなかった、というケースもあるようです。また、方言と誤解される例もあるようですが、江戸時代後期の文献にも登場している言葉で、意外と歴史の古い言い回しです。

さて、2問目は「本」の入った日本語クイズです。

【問題2】「本卦還り」ってなんと読む?

「本卦還り」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「生まれた年の干支(えと)と同じ干支の年となること。満60歳。還暦」という意味の言葉です。

<使用例>

「伯母は年齢不詳だけれど、実は今年、本卦環りなのよ」

「○○○○○り」。
「○○○○○り」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 本卦環り(ほんけがえり) です。

「還」の訓読みに「還る(かえる)」がございます。

「本卦(ほんけ)」とは易(えき)の用語で、「生まれた年の干支」を意味します。この場合の「干支」は「十干十二支(じっかんじゅうにし)」を指しますので、十年でめぐる十干と、12年でめぐる十二支が再び重なるのが60年サイクル、となります。「還」は、「回ってもとに戻る」という意味をもつ字ですので、「本卦還り(ほんけがえり)」とは、いわゆる「還暦」です。

ひと昔前は還暦というとお年を召した方のお祝い、というイメージでしたが、今日日(きょうび)の還暦は、心身ともに若々しく美しい方が多いですね。「還暦」以外の言い回しを覚えておくと、役立つシーンがありそうです。

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本日は、2月13日『日本遺産の日』のトリビアと、「日」「本」という字の入った日本語から、 

・今日日(きょうび)

・本卦還り(ほんけがえり)

の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『日本遺産ポータルサイト』(文化庁)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱