日本人として知っておきたい!「萌葱色」と「萌黄色」の違いって?

明日は2月16日ですが、毎月16日は、『いい色髪の日』という記念日に制定されています。これは「1(い)6(ろ)」の語呂合わせで、「1年を通じてヘアカラーを楽しんでもらいたい」と、ヘアカラー用品のメーカーが制定、一般社団法人日本記念日協会に認定された記念日です。春らしいおしゃれが気になるこの時期、髪色を軽くするのも楽しそうですね。すでにヘアカラーを楽しんでいらっしゃる方は、毎月の記念日を色味のチェックの目安にしておく…というのも良さそうですね。

ということで、本日は「色」に関する日本語クイズをお送りします。

【問題1】「萌葱色」と「萌黄色」、どう違う?

次の画像の色味は「もえぎいろ」ですが、この漢字表記は「萌葱色」「萌黄色」のどちらでしょうか?

ベースの黄緑色は「萌黄色」「萌葱色」、どちら?
この画像のベースの黄緑色は「萌黄色」「萌葱色」、どちら?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 萌黄色 です。

この黄緑色は「萌黄色(もえぎいろ)」で、「萌葱色(もえぎいろ)」ではありません。
この黄緑色は「萌黄色(もえぎいろ)」で、「萌葱色(もえぎいろ)」ではありません。

「もえぎいろ」という色の名前はみなさまご存じだと思います。1問目のクイズになった色は「萌黄」という字から連想される通り、萌え出たばかりの草木の新芽のような、強い黄緑色です。しかし同じ読み方で表記が違う「萌葱色(もえぎいろ)」もございます。次の画像の色です。

こちらの深い緑も「もえぎいろ」です。
こちらの深い緑も「もえぎいろ」です。

「萌葱色(もえぎいろ)」は「萌え出た葱(ねぎ)の芽の色」で、「深い緑」を指します。「萌葱色(もえぎいろ)」は、歌舞伎の定式幕の3色(黒、柿色、萌葱色)にも入っており、獅子舞や風呂敷などに使用される唐草模様のベース色としても良く用いられています。同じ音で違う色味…まぎらわしいながら、日本語文化のおもむきを感じる現象でもありますね。会話で「もえぎいろ」と使う場合は、お相手と、連想する色味に齟齬がないよう、お気をつけくださいね。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「淡水色」ってなんと読む?

「淡水色」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:次の画像のような色です。

「淡」の読み方がポイントです。
「淡」の読み方がポイントです。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 淡水色(うすみずいろ)です。

正解できたでしょうか?

「淡水」という熟語は「たんすい」と読みますが、同じ表記でも色を表現する「淡水色」になると「うすみずいろ」と読みます。日本語の世界は、ほんとうに奥深いですね…!

*** 

本日は、毎月16日『いい色髪の日』にちなんで、「色」を表現する日本語から、 

・萌黄色(もえぎいろ)

・萌葱色(もえぎいろ)

・淡水色(うすみずいろ)

の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『配色の見本帳』ウェブサイト/『和色大辞典』ウェブサイト/『アワガミファクトリー』ウェブサイト(阿波手漉和紙商工業協同組合/富士製紙企業組合/一般社団法人阿波和紙伝統産業会館)/『文化デジタルライブラリー』ウェブサイト(独立行政法人日本芸術文化振興会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱