【目次】
プロフィール
名前:ショーン・コネリー(Sean Connery)
出生地:スコットランド ロージアン州 エディンバラ
生年月日:1930年8月25日
没年月日:2020年10月31日(90歳没)
1954年からテレビ番組・舞台に出演。1962年公開の『007/ドクター・ノオ』でジェームズ・ボンド役を務め、世界的な知名度を得る。以降、『007』シリーズをはじめ数々の映画で主演を務めた。2000年、イギリス王室から“Sir(ナイト)”の称号を与えられた。2006年に俳優業引退を宣言し、2012年公開のアニメーション映画『ビリーじいさんのミラクル救出大作戦』での声の出演をもって引退。2020年10月31日、バハマの自宅にて死去。
私生活では、1962年に女優のダイアン・シレントと結婚し、のちに俳優としてデビューする息子ジェイソンをもうけたが、1973年に離婚。1975年、画家のミシュリーヌ・ルクブルンと再婚した。
「若いころ」「昔」の写真10選
まずは、ショーン・コネリーの若かりしころを追った写真10枚をピックアップ。
1960年ごろ(30歳ごろ)
1962年8月(32歳)ゴルフ場へ向かう途中に撮影
1963年10月(33歳)『007/危機一発』より
1967年(36歳)『007は二度死ぬ』より
1971年(41歳ごろ)『007 ダイヤモンドは永遠に』の撮影現場
1983年(53歳ごろ)パメラ・セイラム、バーバラ・カレラと共に
1987年3月(56歳)パリにて撮影
1989年3月(58歳)第61回アカデミー賞授賞式の舞台裏
1990年11月(60歳)当時のローマ教皇、ヨハネ・パウロ2世との私的謁見
1991年7月(60歳)ロジャー・ムーアとのツーショット
「映画」代表作10選
数々のヒット映画に出演したショーン・コネリー。代表的な出演映画10タイトルを、写真つきで解説します。
『007/ドクター・ノオ』(1962年)
『007』シリーズの記念すべき1作めで、ショーン・コネリーの出世作でもある。主人公のジェームズ・ボンド役を務め、世界中の映画ファンから親しまれるきっかけとなった。
あらすじ:月面ロケット発射妨害への対策任務にあたっていた諜報部員ストラングウェイズ(ティモシー・モクソン)が、助手共々消息を絶った。捜査を命じられた諜報員ボンドはキングストンへ向かう。クラブ経営者・ノオ(ジョセフ・ワイズマン)が怪しいという情報を掴んだボンドは、偵察を開始する。
『マーニー』(1964年)
ウィンストン・グレアムによる同名の小説が原作。出版社の経営者、マーク・ラドラントを演じた。
あらすじ:会社の金を盗み、逃走生活をしていたマーニー(ティッピ・ヘドレン)。マークが経営する会社でも同様の窃盗行為を犯すが、マークは再び逃走したマーニーを捕まえ強引に結婚する。ふたりは新婚旅行に出るが、マーニーは断固としてマークを受け入れようとしない。業を煮やしたマークは、さらに強引な行動をとる。
『オリエント急行殺人事件』(1974年)
“ミステリーの女王”と評された作家、アガサ・クリスティの小説『オリエント急行の殺人』が原作。オリエント急行に乗車し事件に遭遇するイギリス軍人、アーバスノット大佐を演じた。
あらすじ:事件調査のためオリエント急行に乗車した私立探偵ポアロ(アルバート・フィニー)。その車内で、ロバーツ(リチャード・ウィドマーク)が死体となって発見される。ポアロは偶然再会した友人ビアンキ(マーティン・バルサム)、嫌疑不十分となった医師コンスタンティン(ジョージ・クールリス)、車掌ミシェル(ジャン=ピエール・カッセル)と共に事件を追い始める。
『王になろうとした男』(1975年)
ラドヤート・キップリングによる同名の小説が原作。イギリス統治時代のインド軍退役後、王になるべく行動するダニエル・ドレイボットを演じた。
あらすじ:残業中の新聞記者キップリング(クリストファー・プラマー)のもとに、彼との再会を喜ぶカーネハン(マイケル・ケイン)が現れる。キップリングは、カーネハンがかつて自身の前で“契約”を交わしたふたりのうちのひとりであることを思い出す。片割れであるドレイボットの行方を尋ねられ、カーネハンは壮絶な体験談を語り始める。
『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(1983年)
自身の代名詞とも言えるジェームズ・ボンドを演じているが、本作は『007』シリーズではない。原作となった小説『サンダーボール作戦』の著者イアン・フレミングに加え、ケヴィン・マクロリー、ジャック・ウィッティンガムによるオリジナルストーリーで描かれる。
あらすじ:冷戦時代、諜報員ボンドは復帰のためのトレーニングをしていた。ボンドは、治療施設で殺し屋ファティマ(バーバラ・カレラ)とアメリカ軍人ジャック(ギャヴァン・オハーリー)による秘密の特訓を目撃。それから間もなく、ジャックによるミサイル窃盗事件が発生する。
『アンタッチャブル』(1987年)
ケビン・コスナーが演じる主人公エリオット・ネスをサポートする警察官、ジム・マローン役を務めた。本作での演技は批評家から絶賛され、第60回アカデミー賞と第45回ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞した。
あらすじ:違法取引・公的機関が絡んだ贈収賄・一般市民の殺害が常態化している現状を打破すべく、政府は財務省職員のネスをシカゴに送り込む。気合いが空回りし大失態を犯してしまったネスは、警官のマローンや抗争で娘を殺された女性から励まされる。気を取り直したネスは、悪の元締めであるカポネ(ロバート・デ・ニーロ)逮捕のために再度立ち上がる。
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989年)
『インディ・ジョーンズ』シリーズの3作めとなる作品。ハリソン・フォードが演じる主人公インディアナ・ジョーンズの父、ヘンリー・ジョーンズ・シニアを演じた。
あらすじ:冒険家・考古学者として名を馳せるインディのもとに、大富豪ドノバン(ジュリアン・グローヴァー)が訪れる。イエス・キリストの聖杯のありかを示す遺物を入手したものの、調査隊メンバーが消息不明になったため捜索を依頼される。当該の人物が父ヘンリーであることを知ったインディは、ヘンリーが最後に目撃されたヴェネツィアに向かう。
『レッド・オクトーバーを追え!』(1990年)
トム・クランシーによる小説『レッド・オクトーバーを追え』が原作。ソ連海軍の原子力潜水艦「レッド・オクトーバー」の艦長、マルコ・ラミウス大佐を演じた。
あらすじ:改良されたタイフーン型原子力潜水艦「レッド・オクトーバー」の処女航海を任されたラミウス大佐は、演習のために出港する。しかしラミウス大佐は、妻の死をきっかけに政府への反感を抱いており、数名の部下を連れてアメリカへの亡命を決行する。政府上層部は、レッド・オクトーバーの追跡・撃沈命令を下す。
『ザ・ロック』(1996年)
イギリス秘密情報部の元部員、ジョン・パトリック・メイソンを演じた。本作はミリタリーゲーム業界に多大な影響を与え、数々の人気ゲームにおいてオマージュされている。
あらすじ:アメリカ海軍のハメル准将(エド・ハリス)は、自身が率いていた部隊を見捨てられ、部下を見殺しにされた恨みから化学兵器を強奪し「ザ・ロック」ことアルカトラズ島を占拠した。観光客の命と引き替えに、部下の遺族への補償金1億ドルを要求するハメル准将に、元秘密情報部員の脱獄犯メイソンとFBI特別捜査官のグッドスピード(ニコラス・ケイジ)が挑む。
『エントラップメント』(1999年)
美術品泥棒のベテラン、ロバート・“マック”・マクドゥガルを演じた。
あらすじ:レンブラントの名画が盗まれる事件が発生。莫大な保険金を支払った保険会社に勤めるジン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は、美術品窃盗の常習犯・マックが犯人と断定。マックを罠にかけるべく、“相棒”として彼に近づき、窃盗の証拠を掴むことを画策する。怪盗と保険調査員の頭脳戦が始まった。
「妻/子ども」の写真10選
ショーン・コネリーは、2回の結婚歴があります。最初の妻は、1962年に結婚し1973年に離婚した女優のダイアン・シレント。1963年に誕生した長男のジェイソンは、両親と同じ俳優の道を歩んでいます。ふたりめの妻は、1975年に結婚した画家のミシュリーヌ・ルクブルンで、コネリーが亡くなるまで添い遂げました。ここで、ふたりの妻や長男ジェイソンとの写真をピックアップしてご紹介します。
1965年2月 最初の妻ダイアン・シレント
1967年 『007は二度死ぬ』プレミア上映会
1984年7月 ふたりめの妻ミシュリーヌ・ルクブルン
1985年9月 ロンドンのレストラン、ランガンズ・ブラッセリーにて
1990年4月 『レッド・オクトーバーを追え!』プレミア上映会
1992年 前妻シレントとの間の息子ジェイソン・コネリー
1995年ごろ 妻ミシュリーヌ、息子ジェイソン、ミア・サラと共に
1998年6月 第52回トニー賞の授賞式
2006年6月 アメリカン・フィルム・インスティチュート生涯功労賞の記念ショー
2010年6月 第64回エディンバラ国際映画祭
「男前遍歴」10選
高い演技力と端正な顔立ちで人気を博したショーン・コネリー。そんな彼の男前遍歴写真をまとめました。
1964年ごろ(34歳ごろ)
1967年(36歳)『007は二度死ぬ』より
1974年(44歳ごろ)『未来惑星ザルドス』より
1987年(57歳ごろ)
1994年(64歳ごろ)『グッドマン・イン・アフリカ』より
1999年3月(68歳)グラミー賞・特別功労賞生涯業績賞の受賞時
2001年4月(70歳)ウィリアム・ウォレス賞の授賞式
2003年3月(72歳)第75回アカデミー賞の授賞式
2004年12月(74歳)マラケシュ国際映画祭でのトリビュート
2008年8月(78歳)自伝『Being A Scot』出版発表
「人生後半」の写真10選
ラストは、ショーン・コネリーの老後生活を追った写真10枚で締めくくります。テニス観戦を楽しみつつ、平穏な老後を満喫したコネリー。映画史を語るうえで欠かせない名優として、今でも多くの映画ファンから支持され続けています。
2010年6月(79歳)第64回エディンバラ国際映画祭
2012年5月(81歳)ニューヨーク証券取引所にて撮影
2012年5月(81歳)カメラに向けてポーズをとる光景
2012年5月(81歳)ニューヨーク証券取引所のオープニングベルを鳴らす瞬間
2012年9月(82歳)全米オープンの試合観戦
2012年9月(82歳)全米オープンの試合観戦
2012年9月(82歳)アンディ・マリーと握手を交わす光景
2013年9月(83歳)全米オープン男子シングルス準々決勝の試合観戦
2013年9月(83歳)全米オープンの試合観戦
2015年9月(85歳)全米オープン男子シングルスの試合観戦
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images