「堪能」ってなんと読む?「じんのう」ではありませんよ!

気温の寒暖差が大きい今日このごろ、天気予報のニュースなどでも、服装や行動への注意がうながされていますね。二十四節気では2月19日から「雨水(うすい)…雪から雨へと変わり、降り積もった雪も溶け出すころ」に入りました。初春の気温の不安定さは毎年恒例ではありますが、暦(こよみ)の上では「春」ということで、ファッションに敏感な方は、この時期、軽やかで春らしいアイテムをお好みかと思います。「おしゃれは我慢」という言葉もありますが、堪えすぎて体調を崩されないよう、ご自愛もお忘れなく。

ということで、本日は「堪」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「堪え性」って何と読む?

「堪え性」という日本語の正しい読み方をお答えください。

<ヒント>

「辛いこと、苦しいことなどを我慢できる意地、性分」という意味をもつ言葉です。

<使用例>

「私は堪え性がないから、初春なのに、足元はムートンブーツよ」

「堪える(たえる)」以外の読み方…わかりますか?
「堪える(たえる)」以外の読み方…わかりますか?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 堪え性(こらえしょう) です。

「堪える(たえる)」と同じ表記で「堪える(こらえる)」とも読みます。
「堪える(たえる)」と同じ表記で「堪える(こらえる)」とも読みます。

「堪える(たえる)」という読み方は、「堪」の訓読みとして常用漢字表に掲載されていますが、実は同じ表記の表外読みに「堪える(こたえる/こらえる)」と2通りの読み方がございます。常用漢字表に載らない読み方とはいえ、大人の常識の範囲で読めて当然、と判断する方も多い言葉ですので、覚えておきたいところです。「堪え性(こらえしょう)」という言い回しは特に、日常会話やメールなどの文章にもしばしば登場しますので、読めるようにしておきましょう。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「堪能」ってなんと読む?

「堪能」という日本語の、以下の例文の使用例に合った、正しい読み方をお答えください。

<使用例>

「素晴らしいお料理、堪能させていただきました」

ヒント:「十分に満足すること」「技芸、学問などにすぐれているさま」などの意味をもつ言葉です。

読み仮名4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 堪能(たんのう)です。

よく聞く、使う言葉では?
※「堪能(かんのう)」と読むと、仏教用語で「よく耐え忍ぶ能力」「その道に深く通じていること」という意味になります。一般的には「堪能(たんのう)」という読み方がポピュラーです。

「堪能(たんのう)」という言葉も、大人の会話や文書のやりとりで登場頻度の高い言葉です。しかし「堪」の、常用漢字表に掲載されている音読みは、熟語「堪忍(かんにん)」などの例のある「カン」のみです。「堪(タン)」は表外読みですが、「堪能(たんのう)」は読めるようにしておきたい言葉ですね。

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本日は、「堪」という字にスポットを当て、

・堪え性(こらえしょう)

・堪能(たんのう)

の読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『デジタル大辞泉』『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱