明日・2月24日『二部式帯の日』という記念日です。「二部式帯」とは、一般に「作り帯」「付け帯」「文化帯」「軽装帯」などとも呼ばれる和服用の帯のこと。和装の帯の結び方はいろいろあり、着慣れていないと難しく感じるものですが、「二部式帯」は、「胴に巻く布」と「飾り結びした布」が別々になっていて、腰に巻いた布に飾り結びの布を差し込んで完成させられるという機能的なつくりになっています。この形状そのものは、大正時代末期ごろに考案されたと言われております。1本の帯でいろいろな飾り結びを楽しむということができないものの、着付けにかかる時間を短縮でき、和装初心者にも簡単なのでとても便利。お手持ちの帯を二部式の形状に作り変えるサービスなどもございます。

『二部式帯の日』は、お洒落に装えるこの帯のデザインの良さを、より多くの人に伝える目的で「2(二)2(部)4(式)」の語呂合わせで制定されました。みなさまも1本、お試しになってみてはいかがでしょうか? ということで本日は「簡」「単」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「料簡」ってなんと読む?

「料簡」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「考え。思慮。分別」「考えをめぐらすこと」「こらえること」「処置」などの意味をもつ言葉です。

<使用例>

「祖母から受け継いだ帯を二部式に変えたのは、私自身が身に着けやすくしたい、と、よくよく料簡して決めたのよ」

「簡」の読み方がポイントです。
「簡」の読み方がポイントです。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 料簡(りょうけん)です。

「簡」という字「ケン」とも読みます。
「簡」という字「ケン」とも読みます。

「簡単(かんたん)」「簡易(かんい)」など、「カン」と読むイメージの強い「簡」という字ですが、「ケン」とも読みます。「料簡(りょうけん)」という言葉、会話や文書でもしばしば登場するので、誤読のないよう、お気をつけください。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「単」ってなんと読む?

「単の着物」と言う場合の、「単」の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「裏地のついていない衣服」を意味する言葉で、「裏地のついていない着物」という意味でも使用されます。

<使用例>

「単の季節に合う二部式帯も、今のうちに作っておこうかしら」

読み仮名3文字です。
かな3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 単(ひとえ)です。

「単衣(ひとえ)」とも表記します。

和装に慣れた方には常識、という言葉だと思います。しかし、昨今「着物ばなれ」という言葉もございます。「着物ばなれ」の原因のひとつとして、和装に慣れた方の「日本人としてきちんとプロトコルにのっとった和装ができないのは恥ずかしい」というような厳しい視線がある…という声も、しばしば耳にします。和装のプロトコルは美しく、大切にしたい日本文化ではありますが、ひと目で初心者だとわかる方に出合ったら温かく見守り、思いやりのある導き方を“料簡(りょうけん)”して差し上げたいものです。また「和服を着てみよう」とチャレンジを始めた初心者の方は、その尊い思いをしぼませることなく楽しんでください。

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本日は、2月24日『二部式帯の日』にちなんで、「簡」「単」という字の入った日本語から、 

・料簡(りょうけん)

・単(ひとえ)

の読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱