【目次】
【「心づもり」とは? 意味・漢字・読み方をわかりやすく解説】
■意味
「心づもり」は、「心の中であらかじめ考えておくこと」「心中の予定・計画」を表します。「お昼までには帰社する心づもりです」などと使います。
■漢字で書くと?
「心づもり」は「心積(も)り」と書くこともできます。要するに「こころづもり」は「心+積り」でできているのです。「積り(つもり)」という単語を『デジタル大辞泉』(小学館)で調べてみると、下記のような意味が記載されています。
(1)前もってもっている考え。意図。心ぐみ。「成功するつもりでいる」「怒らすつもりではなかった」
(2)実際はそうでないのに、そうなったと仮定した気持ち。「死んだつもりで働きます」「親のつもりで世話する」
(3)予想して計算すること。見積もり。「つもりがはずれる」
(4)酒宴で、その酌で終わりにすること。おつもり。「これで今晩はつもりにしよう」
(5)積もること。重なること。
(6)限度。かぎり。
「心積り」の場合は(1)や(3)の意味に当たります。現在はひらがなの「心づもり」と表記されることが多く、新聞やWeb記事でもこの表記が一般的です。
【ビジネスでの「心づもり」の使い方・例文】
実際にビジネスシーンでどのように使われるのか、例文を見てみましょう。
■1:「次回の人事では君をリーダーに推薦するので、心づもりしておいてくれ」
■2:「限定数に達した時点で受付終了とさせていただきますので、お心づもりのほどよろしくお願いいたします」
■3:「いつでも対応できるよう、心づもりはできています」
ビジネスシーンで使われる「心づもり」には、「心の準備」だけでなく、「相応の準備」も必要だということがわかるでしょうか。心の中や口先だけでなく、実務が伴った「心づもり」であることが求められます。ビジネス以外で「心づもり」を使うなら、次のようなシーンが想定されます。
■4:「災害大国に暮らしている限り、どのエリアに限らず、災害への心づもりはしておくべきだ」
■5:「突然のことだったので、心づもりもできず呆然とした」
■6:「今夜が山かと思われますので、ご家族さまはお心づもりをお願いいたします」
4はまさに「準備」のことですね。6で使った「心づもり」は、死期が近いことの婉曲表現です。
【「心づもり」の「類語」「言い換え」表現】
■類語
・心構え ・気構え ・心がけ ・心算(しんさん) ・心算用(こころざんよう、こころさんよう)
「心算」や「心算用」は、心の中で見積りを立てることなので、「心づもり」の類語と言えます。
■言い換え
・覚悟 ・予定 ・考え ・思惑
「心づもり」を「心の中で思っている考えのこと」と解釈すれば、「企み」「魂胆」や「腹づもり」も同義なのですが、ややマイナスなイメージもある言葉なので、「心づもり」の言い換えで使うのは控えたほうが安全ですね。
■「心づもり」と「心構え」の違いは?
「心づもり」は、あらかじめ予定や見通しを立て、心の準備をしておくことを意味します。一方、「心構え」は物事に臨む際の心のもち方や覚悟を指す言葉です。例えば、「異動に向けて心づもりをしておく」「新しい仕事に臨む心構えを持つ」のように使い分けます。
【「心づもり」を英語にすると?】
「心づもり」にぴったり一致する英単語はありませんが、「あらかじめ心の準備をする」「準備しておく」という意味では、状況に応じて次のような表現が使われます。
■be prepared
「準備ができている」「心の準備ができている」という意味です。
例:Please be prepared for possible schedule changes.
(予定が変更になる可能性がありますので、心づもりをしておいてください。)
■be ready
「いつでも対応できる状態である」という意味で、「心づもりができている」に近い表現です。
例:I'm ready for the meeting.
(会議への心づもりはできています。)
■keep ~ in mind
「あらかじめ心に留めておく」「念頭に置いておく」という意味で、「心づもりしておく」に近いニュアンスで使われます。
例:Please keep that in mind.
(その点は心づもりしておいてください。)
■plan ahead
「あらかじめ計画を立てる」という意味の表現です。心づもりだけでなく、実際の準備まで含めたニュアンスがあります。
例:It's always better to plan ahead.
(あらかじめ心づもりをして準備しておくことが大切です。)
***
「心づもり」は、あらかじめ予定や状況を見据えて心の準備をしておくことを表す言葉です。ビジネスでは、単なる「準備」だけでなく、相手への配慮や覚悟を伝える場面でも使われます。「心構え」との違いや適切な使い方もあわせて覚えておくと、より自然で品のある日本語表現ができるようになるでしょう。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『デジタル大辞泉』(小学館)/『日本国語大辞典』(小学館)/『大人の語彙力大全』(KADOKAWA)/『プログレッシブ英和中辞典』小学館 :

















