「諸肌」「片肌」ってどんな肌?
明日、7月27日は『ニキビケアの日』。夏は特にニキビのできやすいシーズンであることから、ニキビケアを見直し、肌トラブルをなくす正しいお手入れの方法を啓蒙する目的で制定された記念日です。吹き出物ができやすい方は、ご自身の肌質にあったお手入れ方法を今一度ご確認くださいね。ということで本日は「肌」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「諸肌」ってなんと読む?
「諸肌」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:同じ読み方で「両肌」とも表記します。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 諸肌(もろはだ) です。
「諸」という字は「諸々(もろもろ)」という言葉があるように「いろいろな」「多くの」という意味をもちます。「諸肌(もろはだ)」という言葉そのものは耳にしたことがある方が多いでしょう。「諸肌を脱ぐ」という慣用句もあり、こちらの意味は「全力でことにあたる」です。
これを踏まえて、2問目にまいります。
【問題2】「諸肌(もろはだ)」とは、どこの肌?
「諸肌(もろはだ)」という言葉が指す「肌」は、身体のどこの部分でしょうか? 以下の選択肢の中から正しいものを選んでください。
1:上半身の肌
2:下半身の肌
3:全身すべての肌
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1:上半身の肌 です。
「諸肌(もろはだ)」は「両肌」とも表記しますが、この対語は「片肌(かたはだ)」です。
「片肌脱ぐ」と言えば、和服から一方の肩を抜いて肌を露出した状態を指しますね。時代劇の『遠山の金さん』では、お奉行さまが「事件を見ていた町人と自分は同じ人物である」と示す決め手として「片肌を脱ぐ」=入れ墨を見せるシーンが名物です。つまり「片肌」は「(和服で)片方の肩を露出する際の上半身の肌」を差しており、この対語となる「諸肌(もろはだ)」は、「(和服で)両方の肩を露出する際の上半身の肌」を意味します。
日本語には、「手助けをする」という意味の「一肌脱(ひとはだぬ)ぐ)」という慣用句もございますが、これは、手助けをする際、頑張ることで汗をかくので、着ているものを脱いで体温調節をする動作になぞらえた言葉です。「諸肌を脱ぐ」というと、現代的な感覚では「モロに肌を…」という連想から、全裸や、大事な部分まで…というカン違いをされる例もあるようですが、正しくは「諸肌(もろはだ)」とは「上半身の肌」のことなのです。
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本日は、7月27日『ニキビケアの日』にちなんで、「肌」という字の入った日本語から、
・諸肌(もろはだ)
の読み方と、
・諸肌/片肌
という言葉が、肌のどの部分を指しているか? という、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱