「世代の差」のことを「ジェネレーションギャップ」と言います。「ジェネレーションギャップ」は仕事の現場や教育の場、政治や経済の世界でよく使われる言葉ですが、家庭内にも「ジェネレーションギャップ」は存在します。今回はこの身近な言葉のビジネスシーンでの使い方をおさらいしてみましょう。

【目次】

「ジェネレーションギャップ」を感じるのはどんなとき?
「ジェネレーションギャップ」を感じるのはどんなとき?

「ジェネレーションギャップ」とは?基礎知識】

■意味

「ジェネレーションギャップ」とは、「世代の差」や「価値観の違いから生じる世代間の断絶」を表す言葉です。

■英語から意味を深掘り!

英語では[generation gap]と書きます。[generation]は「(ほぼ同じ)世代」「同時代の人々」「時代」のほか、「似通った思想・問題・信仰・態度・行動などを共有する同時代の人々」という意味も。[gap]は「空白」や「隔たり」「ズレ」なので、[generation gap]で「世代間の違い」と言うわけです。


【ビジネスシーンでの「あるある会話例」5選

では、仕事の現場で起こりがち、感じがちな「ジェネレーションギャップ」を見てみましょう。

■1:「この資料、フロッピーかCDに保存しておいて」

   「部長、フロッピーってなんですか?」

■2:「先方から見積もりを送るからFAX番号を教えてと言われたんですが…」

書類や画像などのデータを保存する際に、昭和世代はフロッピーディスクやCD-Rなどの記憶メディアに保存するのがあたり前でした。現代ではUSBメモリやクラウドに保存するのが一般的でしょう。WordやExcel、PowerPointのツールバーには「上書き保存」としてフロッピーディスクのアイコンがありますが、これさえ「なんだろう、この四角いマーク?」と思っている人がいるかもしれません。音声の録音と再生が可能な光学ディスクであるMDの存在・認知もとっくに過去のもの。

FAXにもジェネレーションギャップがあります。前世代のFAXは電話回線を利用したものですが(現在も使用されています)、現代的なのはインターネットによるeFAXです。スマホで撮影した書類や写真を、スマホから先方へ送ることができたり、スマホで受け取れたりも。FAX機はもはや不要の時代に突入しつつあるようです。

1や2のように業務で使用する基本ツールの認識が異なるのは、まさに「ジェネレーションギャップ」ですね。

■3:「いろいろ頑張ってくれたな。今夜はみんなで打ち上げといこうじゃないか」

  「部長、僕は疲れたので帰ります」「部長、私も先約があるので…」

上司の誘いをなんのためらいもなく断ることができるか否か…。疲れているのも先約があるのも正当な理由ですが(気が乗らないだけでも断っていいはずですが)、旧世代はよっぽどの理由がない限り、上司の誘いは断りにくかったものです。

■4:「○○さん、その資料今夜中にまとまるかな」

  「定時になったので失礼します。残りは明日出社してから始めます」

就業時間外の業務をきちんと断れるのは、“ゆとり・さとり世代”以降。仕事とプライベートの区別がしっかりしているので、彼らに残業や持ち帰り仕事、休日出勤などを匂わせようものなら…ハラスメント注意報発令です!

■5:「今日のセミナーで講師が話したなかで、大切だと思ったことはしっかりメモしておくんだぞ」

   「録音してプロジェクター画面を写メっておけばいいですよね」

書類やホワイトボードなどをスマホで撮影したり、録音・録画することにになんのためらいもない世代は、手書きの記録に価値を見出しません。確かに間違いや漏れがなく保存できますね。


「日本語」で言い換えると?「類語」「言い換え」表現】

■世代間格差

■世代間断絶

■世代間のズレ


【「ジェネレーションギャップ」の対処法】

上記のあるある会話例などは、昭和世代と平成世代の「ジェネレーションギャップ」を表したものですが、昭和世代同士でもジェネレーションギャップは生まれ、ギャップを感じる世代間はどんどん狭くなっています。それだけ世の中が加速しながら変わっているということですね。どんな時代でも「ジェネレーションギャップ」は生じるもの。上の世代でも下の世代でも、わからないことや疑問に思ったことをスルーするのではなく、その場で解決するのが得策です。

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「ジェネレーションギャップ」は大抵笑い話になりますが、仕事上での“わかったつもり”は危険です。お互いしっかりコミュニケーションをとることが大切ですね。

この記事の執筆者
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